〈ご苦労様、鬼瓦刑事。しかしあなたたちの苦労も残念ながらムダだったようです〉


鬼瓦源五郎たちは塔子の父・財前宗助の指示で施設に侵入し、エイリア石を破壊した。

確かにエイリア石からエナジーには人間を強化する効果があり、エナジーの供給が切れると元に戻ってしまう。


〈では、そのエイリア石で強くなったジェミニやイプシロンを相手に人間自身の能力を鍛えた……。そう、ジェネシスは――ジェネシスの力は真の人間の力。弱点などない。最強最高の人間たちなのです〉


そう、ジェネシスは訓練で強くなった普通の人間だったのだ。新たな事実に雷門イレブンは驚きを隠せない。


〈ジェネシスこそ、新たなる人の形。ジェネシス計画そのものなのです〉

「お前の勝手で、みんなの大好きなサッカーを悪いことに使うな！」

「サッカーは私たちの大好きなモノで大切なモノ！　それを悪事に使うなんて言語道断だ！」

「君たちに、崇高な考えの父さんを理解できるわけがない」

｢｢ヒロト！｣｣


吉良に向かって叫ぶ円堂と瑞貴に、ヒロトは否定の言葉をかけるとドリブルを始める。


「流星ブレード！」

｢｢｢パーフェクトタワー！｣｣｣


パーフェクトタワーで流星ブレードを弾くと、円堂がヘディングでブレードに回す。


「吹雪！」

「ウルフレジェンド！」

「時空の壁！」


なんとネロの新たな必殺技により吹雪のウルフレジェンドが弾き返された。ボールはそのままヒロトに渡る。


「これが、ジェネシスの力だ！」


ボールを中心にヒロトとウルビダとウィーズが背中合わせで三角形の陣を作り、パワーを溜めるのと同時にボールと共に飛ぶ。


｢｢｢スーパーノヴァ！｣｣｣

「ムゲン・ザ・ハンド！」


またしても新たなジェネシスの必殺技により、立向居の進化したムゲン・ザ・ハンドが破られてしまった。


「我らジェネシスこそ最強ということだ！」

「ヒロト……」

「この試合、なんとしてでも勝たなきゃ！」


ヒロトを見て円堂が呟くと、瑞貴は拳を握り改めて決意する。










☆副キャプテン　今日の格言☆



サッカーは私たちの大好きなモノで大切なモノ！



以上!!