ついに来た! エイリア学園!!
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家に帰った瑞貴はお風呂を沸かしたあと夕飯の支度を始める。今日は落ち着いた場所で答えをつけるため、各自の家で過ごすことになったからだ。
♪ピリリリ。ピリリリ♪
するとリカからメールが来る。
『ダーリン、今日は土門の家に泊まるって。ウチもなんか心配やから一緒にいるわ。ごめんな、ハニー』
瑞貴はそれを見て一つ目を閉じた。大っぴらに瞳子をかばった瑞貴がいる家に、一之瀬が帰りたくないのは当然だろう。
ピッシャ――ンッ!!
雷雨の音が聞こえる。それに気にせず瑞貴はリカへ返信するために指を動かしていく。
「『わかった。連絡ありがとね。私が言うのもなんだけど一哉と飛鳥をよろしく』……っと。みんなはどうするんだろう……?」
「ただいまー!」
「ただいまです!」
「ただいま!」
三人の声が聞こえて瑞貴が玄関に行くと、塔子と立向居勇気と綱海が帰って来た。立向居と綱海が濡れているのは特訓してきたからだろう。誰かが帰って来たことに瑞貴はホッとした。
「お帰り、みんな」
「なあ瑞貴、たくさんお菓子買ってきたぜ! 富士山に行くまで一緒に食べよう!」
「すみません。先にお風呂いただけますか?」
「今日の夕飯はなんだ?」
それだけでなくみんな普通に瑞貴に話しかけてくれる。こんなことで軽蔑されるわけないと思っても覚悟はしていたが、杞憂に終わったようだ。
「塔子ちゃん、楽しみにしてるよ。勇気、お風呂は沸いてるからどうぞ。条介、今日はスパゲティとコンソメスープとサラダだから勇気と一緒にお風呂に入っておいで」
「「「オウッ/はい!」」」
塔子はお菓子を片付けに、綱海と立向居は着替えを取りに部屋に向かった。
「……あとは夕弥と士郎だけか」
「俺が何?」
「みぎゃ!」
ポツリと呟いたのに言葉が返ってきて瑞貴は驚いた。挨拶しなかっただけで木暮はみんなと一緒に帰っていたようだ。
「ただいま、瑞貴姉。俺も風呂に入ってくる」
「あっ、わかった」
部屋に着替えを取りに向かった木暮を見送って、瑞貴は玄関を見ると今度こそ誰もいない。瑞貴はまだ帰って来ていない吹雪を思いながらキッチンに戻り夕食作りを再開した。