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さらに次の日。帝国学園スタジアムで雷門イレブンはウォーミングアップを終了し、カオスの到着を待つ。観客席では源田幸次郎と佐久間次郎を始めとする帝国イレブンが来てくれた。


「そろそろ、来る頃だ……」

「瑞貴先輩……絶対勝てるっスよね……？」

「大丈夫だよ、成神。デスゾーン２も完成させたんだ。きっと勝てるよ」


源田も成神健也も洞面秀一郎にも緊張が走る。それは雷門も同じだ。


「円堂、遠慮はいらないぞ。チャンスがあればどんどん上がってくれ」

「決めてやろうよ、守。デスゾーン２を！」

「ああ！」


吹雪は相変わらず調子が悪く、アフロディは心配そうに見たあと顔をうつむける。


「おい」

「綱海さん……」

「なーに緊張してるんだよ。そんなこっちゃ、取れるボールも取れないぜ」

「でも俺……」

「もっと自分に自信を持て！　お前なら大丈夫だって！」

「綱海さん……はい！」


今の立向居にとって綱海の明るさは救いでもある。おかげでさっきよりいい笑顔になった。

すると空が光ったと思ったら、黒いボールがセンターラインの中心に降りてきた。鬼道も「来たな」と呟くと、紫の煙が晴れてバーンとガゼルを始めとするカオスのメンバーがいた。


「おめでたい奴らだ」

「負けるとわかっていながらノコノコ現れるとは。円堂守、井上瑞貴、宇宙最強のチームの挑戦を受けたこと後悔させてやる！」

「負けるもんか！　俺たちにはこの地上最強の仲間たちがいるんだ！」

「むしろ、私たちに挑戦したことを後悔させてやるよ！」

「勝負だ！」


今回のベンチは吹雪と目金とリカと土門飛鳥。円堂はリベロとしてＤＦのポジションに着く。


《雷門ファンのみなさん、お待たせしまさた！　本日はここ、帝国スタジアムから雷門対カオスの一戦をお送りします！》


角馬圭太の実況も出る。円堂がリベロに、立向居がＧＫになって初めての試合。これからのためにも、この試合は大事な一戦にもなるだろう。