各自練習を開始し、円堂も瑞貴も鬼道もデスゾーン２の練習を始める。


「いくぞ！　デスゾーン２！」

｢｢オウッ！｣｣


円堂がボールを上げると、鬼道と瑞貴に引き続いて円堂も空を飛び、回転して中心のボールにパワーを注ぎ込む。


｢｢｢デスゾーン２！｣｣｣


三人も、立向居も綱海条介も、他のみんなも、カオスとの試合に臨むために、自らのチームのためにレベルを上げる努力をする。

そんな中、吹雪士郎がグラウンドから去っていく姿を見えた。


「士郎……」

（大丈夫だよ。君が戻ってくるまで、雷門は僕が……！）


心配そうに見る瑞貴に対し、アフロディは決意に溢れた目をしていた。



――結局、吹雪は夕方になっても帰ってこなかった。


「よーし。今日の練習はここまでだ！」

「終わったっス～……」

「もう一歩も動けません……」


鬼道の合図で練習が終了し、壁山塀吾郎と目金欠流と木暮夕弥は脱力した。


「結局、戻って来ませんでしたね、吹雪さん……」

「うん……」


マネージャーたちも吹雪のことを心配していた。

そしてみんな今日は自宅で休むことになった。さっそく円堂は瑞貴に声をかける。


「なあ瑞貴、これから鉄塔広場に行かないか？　特訓しようぜ！」

「ごめん。私、士郎が心配だから探してくる。一哉、今日の夕飯と、もし士郎が帰っていたら連絡お願いできる？」

「うん。わかった」

「ダーリンのご飯!?　ウチ、めっちゃ楽しみやわ～！」