円堂・新たなる挑戦!
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それから連日特訓を続けていた。円堂も昨日と同じくタイヤで縛られているので手が使えず、そのおかげで頭に集中しやすくなったようだ。
立向居もGKの経験を積むため基本から始めシュートを次々止めていく。壁山も立向居を励まして安心できる存在になっていった。
「いくよ、守!」
「オウッ!」
瑞貴が空中からシュートを撃つ。すると円堂は体中にオーラを溢れ出し、おでこから出た拳でシュートを弾き飛ばした。
「やった!」
「よしっ!」
「決まった!」
「力の流れが変わったね」
「この感じ……これだ!」
「「「「「円堂/さん/キャプテン!」」」」」
今までよりハッキリ出たことに、瑞貴も豪炎寺も鬼道もアフロディも喜び、円堂も感覚をつかめたみたいだ。それを見た他のみんなも円堂の元へ集まる。
「守、どうやらつかめたみたいね」
「ああ! 体中、熱くなってきてるんだ!」
「必殺技で試してみるか?」
「オウッ! 頼む!」
円堂は身に付けていたタイヤを外し、手を叩いて「さあ来い!」と気合いを入れる。同じように向かいで鬼道と豪炎寺と瑞貴も構えていた。
「こいつを撃ち返すパワーがあれば本物だ!」
鬼道が指笛を吹くと瑞貴と豪炎寺は走り出し、鬼道の足元から五羽の青いペンギンが現れる。
「皇帝ペンギン……」
「「2号!」」
「よし来い!」
円堂の気が額に集まって大きな拳を作り出し、見事皇帝ペンギン2号を撃ち返した。
「できた……よっしゃあ!」
「円堂! やったな!」
「円堂さん! やりましたね!」
「スゲーじゃねぇか!」
「キャプテン! さすがっス!」
「やったね、円堂くん!」
「究極奥義に完成なし、見事にヘディング技に進化させたわね」
まるで自分のことのように、一之瀬も立向居も綱海も壁山も秋も夏未も、そして他のみんなも必殺技の完成を喜ぶ。
瑞貴も協力した甲斐があったことで笑っていると、それ以上に嬉しそうな顔をする円堂が駆け寄ってきた。
「なあなあ瑞貴! この必殺技の名前を考えてくれよ!」
「私!? それは欠流の役目じゃ……」
「だって瑞貴は自分の必殺技に、ドラゴンクラッシュ、ドラゴントルネード、イナズマブレイク、旋風陣だって考えただろ? どれもカッコいいし、この必殺技ができたら瑞貴に付けてほしいって思ったんだ!」
「そ、そうなんだ……」
このキラキラした笑顔を前に断れと言うのがムリだ。瑞貴は苦笑して人差し指を立てる。
「じゃあ、強烈なヘディング技にちなんで、メガトンヘッドはどうかな?」
「「「オォー!」」」
「メガトンヘッドか。へへっ、その名前、もらったぜ!」
土門やリカや壁山からも感嘆の声が上がり、円堂も親指を立ててさらに嬉しそうに笑った。
「円堂さん!」
「ん?」
「俺も究極奥義、ムゲン・ザ・ハンドの習得、がんばります!」
「うん!」
「円堂!」
立向居の言葉に頷く円堂に、鬼道が声をかける。
「まだまだパワーアップを続けるぞ」
「オウッ! なんでも来い!」
「その意気だ。エイリア学園マスターランクチームに勝つには、俺たちに限界があってはダメだ。もう一つ、必殺技を覚えてもらう」
「オウッ! なんでも――……ん? その必殺技って?」
「鍵は帝国学園にある」
それは鬼道と土門が雷門中に転校する前に在学し、雷門中の最大のライバルとも言える学園だった。
☆副キャプテン 今日の格言☆
他人は手助けできても最後に解決するのは自分自身
以上!!