円堂・新たなる挑戦!
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「瑞貴、頼まれていた材料は買っておいたよ。僕はもう行くから」
「夕飯は食べていかないの?」
「これから会社の仕事があるんだ。エイリア学園のことも調べなくちゃならないし、久しぶりに瑞貴の手料理が食べれないのは残念だけどね」
シンは車庫に停めてある車に乗って家から出て行った。まだ免許を持てない瑞貴はシンに車庫を譲っているのだ。
それから全員家の中に入り部屋分けを決める。塔子とリカは瑞貴の部屋、木暮と吹雪は一之瀬の部屋、立向居と綱海は空き部屋を使うことになった。
しかもシンが用意してくれたのか、立向居と綱海の空き部屋には二段ベッドが二つ用意してあり、予備の布団も今までより増えている。宿屋にでもする気か、と瑞貴は密かに思った。
ポテトサラダも作り終え、入院メンバー用のアップルパイも用意した。空も夕暮れになったし、それぞれ行動に移すことにする。
「じゃあ瑞貴、円堂の家でまた会おうね」
「うん。一哉、あとはよろしく。行こう士郎」
「うん……」
瑞貴と吹雪は稲妻総合病院へ、一之瀬たちは円堂家に向かった。
――病院に入るとお馴染みメンバーが迎えてくれたが、一人足りない。
「真一、竜吾は?」
「なんか屋上で風に当たってくるとか言ってたぜ」
「屋上……」
半田真一から聞いた吹雪は病室を出て屋上へと向かった。その様子な松野空介は首を傾げる。
「彼、大丈夫なの? なんか北海道や大阪の試合で見たときと雰囲気が違うけど」
「ちょっとスランプ中なんだ。他人は手助けができても最後に解決するのは自分自身。だから今はそっとしている」
瑞貴は持ってきたアップルパイを全員分の皿に切り分けてフォークを添える。
「はい。佐吉、歩」
「ありがとうございます!」
「わぁ! 僕、アップルパイ大好きなんです!」
顔を輝かせてアップルパイを受け取る宍戸佐吉と少林寺歩に、なんだか瑞貴自身も嬉しくなって微笑む。
「それならよかった。はい、仁」
「ありがとう……。でも……」
「でも?」
「瑞貴の作るお菓子は…どれもおいしいから…嬉しい……」
「「「「!?」」」」
ピシッ!
カラーン……。
さらりと殺し文句を言った影野仁に、半田と松野は石化し、宍戸と少林寺はフォークを皿に落とした。もちろん彼のことだから計算などしてないだろう。
「ありがとう! 退院したらお祝いにまた何か作るね!」
「「「「だああぁぁあああ!!」」」」
こちらも天然で返したので思わず全員ズッコケた。もちろんアップルパイは死守してある。
「あと真一とマックスの分ね。これは竜吾の分だから食べちゃダメだよ」
「わかってるって」
「チェ。もっと食べたかったのに」
「また作ってあげるから」
みんな包帯も取れて体もだいぶ動かせるようになり、退院する日が近くなったと聞いた。再びサッカーできる日もくるだろう。だけど仲間としてサッカーしたいな、と瑞貴は思った。
「夕飯は食べていかないの?」
「これから会社の仕事があるんだ。エイリア学園のことも調べなくちゃならないし、久しぶりに瑞貴の手料理が食べれないのは残念だけどね」
シンは車庫に停めてある車に乗って家から出て行った。まだ免許を持てない瑞貴はシンに車庫を譲っているのだ。
それから全員家の中に入り部屋分けを決める。塔子とリカは瑞貴の部屋、木暮と吹雪は一之瀬の部屋、立向居と綱海は空き部屋を使うことになった。
しかもシンが用意してくれたのか、立向居と綱海の空き部屋には二段ベッドが二つ用意してあり、予備の布団も今までより増えている。宿屋にでもする気か、と瑞貴は密かに思った。
ポテトサラダも作り終え、入院メンバー用のアップルパイも用意した。空も夕暮れになったし、それぞれ行動に移すことにする。
「じゃあ瑞貴、円堂の家でまた会おうね」
「うん。一哉、あとはよろしく。行こう士郎」
「うん……」
瑞貴と吹雪は稲妻総合病院へ、一之瀬たちは円堂家に向かった。
――病院に入るとお馴染みメンバーが迎えてくれたが、一人足りない。
「真一、竜吾は?」
「なんか屋上で風に当たってくるとか言ってたぜ」
「屋上……」
半田真一から聞いた吹雪は病室を出て屋上へと向かった。その様子な松野空介は首を傾げる。
「彼、大丈夫なの? なんか北海道や大阪の試合で見たときと雰囲気が違うけど」
「ちょっとスランプ中なんだ。他人は手助けができても最後に解決するのは自分自身。だから今はそっとしている」
瑞貴は持ってきたアップルパイを全員分の皿に切り分けてフォークを添える。
「はい。佐吉、歩」
「ありがとうございます!」
「わぁ! 僕、アップルパイ大好きなんです!」
顔を輝かせてアップルパイを受け取る宍戸佐吉と少林寺歩に、なんだか瑞貴自身も嬉しくなって微笑む。
「それならよかった。はい、仁」
「ありがとう……。でも……」
「でも?」
「瑞貴の作るお菓子は…どれもおいしいから…嬉しい……」
「「「「!?」」」」
ピシッ!
カラーン……。
さらりと殺し文句を言った影野仁に、半田と松野は石化し、宍戸と少林寺はフォークを皿に落とした。もちろん彼のことだから計算などしてないだろう。
「ありがとう! 退院したらお祝いにまた何か作るね!」
「「「「だああぁぁあああ!!」」」」
こちらも天然で返したので思わず全員ズッコケた。もちろんアップルパイは死守してある。
「あと真一とマックスの分ね。これは竜吾の分だから食べちゃダメだよ」
「わかってるって」
「チェ。もっと食べたかったのに」
「また作ってあげるから」
みんな包帯も取れて体もだいぶ動かせるようになり、退院する日が近くなったと聞いた。再びサッカーできる日もくるだろう。だけど仲間としてサッカーしたいな、と瑞貴は思った。