凍てつく闇・ダイヤモンドダスト!!
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夕日もすっかり沈み星空になると月も昇り、雷門イレブンは大海原中の浜辺で夕飯にすることにした。もちろんメニューはカレー。
「ウッシッシッシッ」
いつものいたずらっ子のように笑う木暮の手にはタバスコ。またカレーに仕込んだんだろう。
「木暮くん、もうその手は食いませんからね。何度も引っかかるかと思ったら大間違いです」
目金欠流は隣の壁山とカレーを交換した。ちなみに壁山は別の方向を見て談笑しているので気づいていない。
「さあて、いただきます。……ギャ――ッ!!」
「ウッシッシッシッ。どっちも当たりだよ」
安心してカレーを食べた目金だが、木暮のほうが一枚上手(ウワテ)だったのであまりの辛さに見事に火を吹き出した。
次に木暮は向かいにいる豪炎寺を見る。どうやら彼のカレーにも仕掛けたようで、ひと口食べた豪炎寺な木暮はニヤッと笑って自分も食べるが――。
「かれぇ――っ!!」
「ああ。皿、変えといたから」
豪炎寺のほうが更に上手(ウワテ)だった。木暮も目金同様火を吹き出して走り回る。
「うまい! うまいな、このカレー」
「辛いっス――ッ!」
「「「「「あははははっ!」」」」」」
綱海は普通のカレー。しかし壁山は皿を変えられて(変えなくても意味ないが)タバスコ入りのカレーを食べてしまい、目金と木暮の倍の火を吹き出した。その光景に笑いが溢れる。
「はい。欠流、塀吾郎、水だよ」
「「ありがとうございます~!」」
天の助けとばかりに目金と壁山は水を飲むが、木暮の分がない。
「瑞貴姉、俺には?」
「二度も約束を破った子にはあげません」
「そんな~~っ!?」
「「「「「あははははっ!」」」」」
陽花戸中で言ったが、大海原中とのバーベキューと今回で木暮は約束を破ったから瑞貴は罰として水を与えなかった。
その様子に豪炎寺が微笑んでいると、隣にいる鬼道が気づいた。
「どうした?」
「本当に変わってないなと思ってな。だが変わらなくていい。あれでこそ俺が好きになった瑞貴だからな」
「そうだな……」
鬼道も豪炎寺と同じように、瑞貴のそういうところに惚れたのだ。
「……木野から聞いた。福岡で瑞貴は倒れたんだろう」
「ああ。練習のし過ぎや精神的に限界だったんだろう。あれから俺も瑞貴にムリをするなと言ったんだが……」
『私の自己管理がなってなかっただけ。好きでやってることなんだから気にしないで』
瑞貴は鬼道に笑いながらそう言った。これからもそれをやめることはないだろうが、だからこそ鬼道は支えてあげようと思った。
今は隣にいることはできなくても、支えることならできるから。
「久しぶりに勝負だな、鬼道」
「望むところだ」
鬼道と豪炎寺は人知れず笑い合い、反省した木暮に水を与える瑞貴を見た。
――みんなも寝静まった頃、瑞貴はこっそり女子用のテントを抜け出して空を見上げた。
「明日で沖縄ともお別れか……」
豪炎寺も帰ってきて地上最強のサッカーチームのメンバーはそろった。あとは実力をつけるだけだ。目を閉じてまた新たに仲間に加わる『彼』を頭に思い浮かべ、もう一度目を開いて星を見る。
「瑞貴」
「修也?」
うしろから声をかけてきた豪炎寺に瑞貴は振り向くと、彼は急に頭を下げた。
「ど、どうしたの!?」
「別れるとき、お前からもらったボールを子供にあげてしまった。……すまない」
奈良で豪炎寺が離脱すると知った瑞貴は、サッカーボールにイナズママークを書いて豪炎寺に渡した。そしてそれは次の世代の大切なモノになると思い出す。
「別にいいよ。あれは修也が寂しくないように送ったものだから」
「寂しいって、俺は子供か」
「寂しかったんでしょ?」
「…………」
実際事実なので豪炎寺はもう言い返せなかった。今瑞貴の顔が彼女の義弟と同じ顔だった思ったのは心に留めておく。
「ウッシッシッシッ」
いつものいたずらっ子のように笑う木暮の手にはタバスコ。またカレーに仕込んだんだろう。
「木暮くん、もうその手は食いませんからね。何度も引っかかるかと思ったら大間違いです」
目金欠流は隣の壁山とカレーを交換した。ちなみに壁山は別の方向を見て談笑しているので気づいていない。
「さあて、いただきます。……ギャ――ッ!!」
「ウッシッシッシッ。どっちも当たりだよ」
安心してカレーを食べた目金だが、木暮のほうが一枚上手(ウワテ)だったのであまりの辛さに見事に火を吹き出した。
次に木暮は向かいにいる豪炎寺を見る。どうやら彼のカレーにも仕掛けたようで、ひと口食べた豪炎寺な木暮はニヤッと笑って自分も食べるが――。
「かれぇ――っ!!」
「ああ。皿、変えといたから」
豪炎寺のほうが更に上手(ウワテ)だった。木暮も目金同様火を吹き出して走り回る。
「うまい! うまいな、このカレー」
「辛いっス――ッ!」
「「「「「あははははっ!」」」」」」
綱海は普通のカレー。しかし壁山は皿を変えられて(変えなくても意味ないが)タバスコ入りのカレーを食べてしまい、目金と木暮の倍の火を吹き出した。その光景に笑いが溢れる。
「はい。欠流、塀吾郎、水だよ」
「「ありがとうございます~!」」
天の助けとばかりに目金と壁山は水を飲むが、木暮の分がない。
「瑞貴姉、俺には?」
「二度も約束を破った子にはあげません」
「そんな~~っ!?」
「「「「「あははははっ!」」」」」
陽花戸中で言ったが、大海原中とのバーベキューと今回で木暮は約束を破ったから瑞貴は罰として水を与えなかった。
その様子に豪炎寺が微笑んでいると、隣にいる鬼道が気づいた。
「どうした?」
「本当に変わってないなと思ってな。だが変わらなくていい。あれでこそ俺が好きになった瑞貴だからな」
「そうだな……」
鬼道も豪炎寺と同じように、瑞貴のそういうところに惚れたのだ。
「……木野から聞いた。福岡で瑞貴は倒れたんだろう」
「ああ。練習のし過ぎや精神的に限界だったんだろう。あれから俺も瑞貴にムリをするなと言ったんだが……」
『私の自己管理がなってなかっただけ。好きでやってることなんだから気にしないで』
瑞貴は鬼道に笑いながらそう言った。これからもそれをやめることはないだろうが、だからこそ鬼道は支えてあげようと思った。
今は隣にいることはできなくても、支えることならできるから。
「久しぶりに勝負だな、鬼道」
「望むところだ」
鬼道と豪炎寺は人知れず笑い合い、反省した木暮に水を与える瑞貴を見た。
――みんなも寝静まった頃、瑞貴はこっそり女子用のテントを抜け出して空を見上げた。
「明日で沖縄ともお別れか……」
豪炎寺も帰ってきて地上最強のサッカーチームのメンバーはそろった。あとは実力をつけるだけだ。目を閉じてまた新たに仲間に加わる『彼』を頭に思い浮かべ、もう一度目を開いて星を見る。
「瑞貴」
「修也?」
うしろから声をかけてきた豪炎寺に瑞貴は振り向くと、彼は急に頭を下げた。
「ど、どうしたの!?」
「別れるとき、お前からもらったボールを子供にあげてしまった。……すまない」
奈良で豪炎寺が離脱すると知った瑞貴は、サッカーボールにイナズママークを書いて豪炎寺に渡した。そしてそれは次の世代の大切なモノになると思い出す。
「別にいいよ。あれは修也が寂しくないように送ったものだから」
「寂しいって、俺は子供か」
「寂しかったんでしょ?」
「…………」
実際事実なので豪炎寺はもう言い返せなかった。今瑞貴の顔が彼女の義弟と同じ顔だった思ったのは心に留めておく。