凍てつく闇・ダイヤモンドダスト!!
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「リカちゃんってば燃えてるね」
「瑞貴……なんとかして」
「一哉がムリなら私もムリだって。でも、これでリカちゃんも修也の実力を認めるはずだよ」
「えっ?」
一之瀬がもう一度二人を見ると、疲れたリカが肩で息をしながら座り込み豪炎寺を見て笑った。
「あんた、スゴいな」
実力が上だと実感したリカに一之瀬が驚き瑞貴は「ねっ?」と言うと、電光石火の如くリカが瑞貴と一之瀬の間に来てラブオーラを出す。
「でもダーリンとハニーほどじゃないけどな!」
「「アハハ……」」
そろって涙目になりながら苦笑する瑞貴と一之瀬、先ほどの勝負時とは打って変わってアプローチするリカに豪炎寺は呆れた。
そんな中、吹雪士郎はピッチの隅にある柵にもたれかかって空を見上げていた。するとボールが転がる音が聞こえたので顔を向けると、そばで豪炎寺がボールを拾い上げる。
「豪炎寺くん……」
「ボールが怖くなったか?」
「っ!」
それは吹雪にとって核心だった。イプシロン改との戦いで『士郎としても』『アツヤとしても』完璧になりきれず、さらにデザームに『必要ない』と言われ戦意喪失してしまった。
「怖くて当然だ」
「えっ」
「俺も怖い。怖さを抱えて蹴る、それだけだ」
「怖さを抱えて蹴る……」
ボールを受け取った吹雪が豪炎寺を見ると、彼は力強く頷いた。すると「豪炎寺!」と呼ぶ円堂の声が聞こえ二人は顔を向ける。
「立向居の相手をしてやってくれないか?」
ゴール前で立向居が礼をし、円堂の隣にはリカから脱出した瑞貴がいる。
「わかった。俺も円堂と瑞貴が認めたキーパーの力を見てみたい」
「吹雪! お前もだ!」
「えっ」
「早くおいで!」
「うん……」
笑顔で呼びかけてくれる円堂と瑞貴、笑ってくれる豪炎寺に、吹雪は少し心が軽くなった。
「吹雪……がんばれよ」
「あとは士郎自身が乗り越えるだけだから……」
豪炎寺と共に向かった吹雪に円堂と瑞貴は呟いた。
最初は豪炎寺からキックすることにし、立向居は気合いを入れるように両頬を叩く。
「雷門のエースストライカー・豪炎寺修也さん。あなたの力を見せてください!」
豪炎寺はボールを上げると回転しながら自らも炎を足にまとって飛んだ。
「ファイアトルネード!」
「ゴッドハンド!」
豪炎寺のファイアトルネードが見事に破ってゴールに入った。立向居のゴッドハンドじゃ手も足も出ない。
「スゴいです! スゴいですよ豪炎寺さん!」
見ただけでもスゴいとわかっていたが、実際に体験したらもっとスゴいと感じた立向居。投げたボールを鬼道が足で止める。
「吹雪!」
「――!」
なんてことのないループパスでいつもの吹雪なら平気で取れたはずなのに動かなかった。いや、動けなかった。思った以上に吹雪はボールに恐怖を抱いている。
「僕…このチームのお荷物になっちゃったね……」
「そんなことはない」
「雷門には士郎が必要なんだよ」
今は怖くてもいつか一緒にプレーできる日が来る。円堂も瑞貴もそう信じているし、吹雪は充分に雷門の戦力になるのだ。
「よーしみんな! もうひと踏ん張りだ! ボールはいつも俺たちの前にある!」
「「「「「オウッ!」」」」」
吹雪にとって辛いだろうが、ここには彼が乗り越えるために必要なモノ――『仲間』がいる。
「瑞貴……なんとかして」
「一哉がムリなら私もムリだって。でも、これでリカちゃんも修也の実力を認めるはずだよ」
「えっ?」
一之瀬がもう一度二人を見ると、疲れたリカが肩で息をしながら座り込み豪炎寺を見て笑った。
「あんた、スゴいな」
実力が上だと実感したリカに一之瀬が驚き瑞貴は「ねっ?」と言うと、電光石火の如くリカが瑞貴と一之瀬の間に来てラブオーラを出す。
「でもダーリンとハニーほどじゃないけどな!」
「「アハハ……」」
そろって涙目になりながら苦笑する瑞貴と一之瀬、先ほどの勝負時とは打って変わってアプローチするリカに豪炎寺は呆れた。
そんな中、吹雪士郎はピッチの隅にある柵にもたれかかって空を見上げていた。するとボールが転がる音が聞こえたので顔を向けると、そばで豪炎寺がボールを拾い上げる。
「豪炎寺くん……」
「ボールが怖くなったか?」
「っ!」
それは吹雪にとって核心だった。イプシロン改との戦いで『士郎としても』『アツヤとしても』完璧になりきれず、さらにデザームに『必要ない』と言われ戦意喪失してしまった。
「怖くて当然だ」
「えっ」
「俺も怖い。怖さを抱えて蹴る、それだけだ」
「怖さを抱えて蹴る……」
ボールを受け取った吹雪が豪炎寺を見ると、彼は力強く頷いた。すると「豪炎寺!」と呼ぶ円堂の声が聞こえ二人は顔を向ける。
「立向居の相手をしてやってくれないか?」
ゴール前で立向居が礼をし、円堂の隣にはリカから脱出した瑞貴がいる。
「わかった。俺も円堂と瑞貴が認めたキーパーの力を見てみたい」
「吹雪! お前もだ!」
「えっ」
「早くおいで!」
「うん……」
笑顔で呼びかけてくれる円堂と瑞貴、笑ってくれる豪炎寺に、吹雪は少し心が軽くなった。
「吹雪……がんばれよ」
「あとは士郎自身が乗り越えるだけだから……」
豪炎寺と共に向かった吹雪に円堂と瑞貴は呟いた。
最初は豪炎寺からキックすることにし、立向居は気合いを入れるように両頬を叩く。
「雷門のエースストライカー・豪炎寺修也さん。あなたの力を見せてください!」
豪炎寺はボールを上げると回転しながら自らも炎を足にまとって飛んだ。
「ファイアトルネード!」
「ゴッドハンド!」
豪炎寺のファイアトルネードが見事に破ってゴールに入った。立向居のゴッドハンドじゃ手も足も出ない。
「スゴいです! スゴいですよ豪炎寺さん!」
見ただけでもスゴいとわかっていたが、実際に体験したらもっとスゴいと感じた立向居。投げたボールを鬼道が足で止める。
「吹雪!」
「――!」
なんてことのないループパスでいつもの吹雪なら平気で取れたはずなのに動かなかった。いや、動けなかった。思った以上に吹雪はボールに恐怖を抱いている。
「僕…このチームのお荷物になっちゃったね……」
「そんなことはない」
「雷門には士郎が必要なんだよ」
今は怖くてもいつか一緒にプレーできる日が来る。円堂も瑞貴もそう信じているし、吹雪は充分に雷門の戦力になるのだ。
「よーしみんな! もうひと踏ん張りだ! ボールはいつも俺たちの前にある!」
「「「「「オウッ!」」」」」
吹雪にとって辛いだろうが、ここには彼が乗り越えるために必要なモノ――『仲間』がいる。