秘伝書はどこだ!
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雷雷軒に来た四人はカウンターの席に風丸、円堂、瑞貴、豪炎寺の順番で座る。初めて来た雷雷軒に瑞貴は内心ドキドキし、厨房で作っている店長・響木正剛や入口のそばの席に座っている刑事・鬼瓦源五郎にチラリと目を向ける。
「野生中相手に新必殺技もナシにどうやって戦うんだよ?」
風丸がそういうと円堂は顔を上げてすすっていたラーメンを全部口の中に入れる。
「んぐ…俺はみんなを信じる」
「ハァ?」
「たとえ新必殺技がなくたって、やってくれるよ! 思い出せよ。俺たち、イナズマイレブンになるんだぜ」
その言葉に鬼瓦が新聞から円堂たちに視線を向けた。
「伸びるぞ、ラーメン」
「あっ、ヤベッ」
風丸はラーメンを食べ始めるが、豪炎寺がふと食べる手を止める。
「イナズマイレブンか……」
「んー。じいちゃんたち、どんな必殺技持ってたんだろ。知りたいなぁ……」
「……イナズマイレブンの秘伝書がある」
トントンとリズミカルにキャベツを切っていた響木が発言をする。原作を知っている瑞貴は別段何も思わなかったが豪炎寺は目を見開いていた。
「へぇ。秘伝書なんてあるんだ」
「なーに書いてあるんだろう……?」
…………。
「「えぇー! 秘伝書だってぇ!?」」
「反応遅っ!」
またもや瑞貴がツッコミを入れるが今の円堂たちには眼中にない。
「ノートじゃないの? スゴ技特訓ノートなら俺ん家にあるよ!?」
「ノートは秘伝書の一部にすぎん……」
響木はスープの様子を確かめ、フックに掛けてあったお玉を取ると円堂を見る。
「お前円堂大介の孫か!?」
「うん!」
「そーか。大介さんの孫か! ハッハッハッ」
そう言って笑い出した響木にキョトンとする四人。
「大介さんの孫かぁ!」
突然突き出されたお玉に円堂は驚いて椅子から落ちてしまう。
「何すんだよ!?」
叫ぶ円堂の目の前に、またお玉が目の前に突き出された。
「秘伝書はお前に災いをもたらすかもしれんぞ。それでも見たいか!」
「ああ!」
迷いもなく返事した円堂に響木はニッと笑い、白い髭に隠された歯を見せた。
☆☆☆☆☆
朝一番に登校した瑞貴は全速力で理事長室にやってきた。夏未はいつもより早いことに驚いたが、時間がまだあったので紅茶を淹れてくれた。
瑞貴はそれを受け取ると昨日、雷雷軒でのできごとを話す。
「イナズマイレブンの秘伝書が金庫に!?」
どうやら夏未も知らなかったようで驚きを隠せない声を出す。
「うん。それで――」
「中身を見て問題がなさそうだったら、サッカー部に献上しましょう」
「ありがとう夏未ちゃん!」
「ちょ、離れなさいよ!」
言わずともわかってくれたので瑞貴は夏未に抱きつくと、夏未は顔を赤くさせながら言ったが、自分から離そうとしなかった。
☆☆☆☆☆
「「「「「秘伝書~~!?」」」」」
「シーッ!」
放課後――サッカー部の部室では他の人に聞こえないようにしているのか、隅で円になって集まり、周りにはタイヤやらボールが入ったカゴやらホワイトボードやら机やらで囲っている。
「うん。じいちゃんが書いた秘伝書が学校にあるって!」
「でもなんで雷雷軒のおじさんが知ってるんスか?」
「……さあ?」
壁山の質問に目を点にさせながら首をかしげる円堂。それには豪炎寺も微妙な顔をして、影野も髪をゴボウ化した。
「まあ! 細かいことはいいじゃないか!」
よくないだろ、と思ったのは一人や二人じゃないだろう。ただ一人半田は顔を動かしながら部員の顔を見る。
「どうした半田?」
「いや、瑞貴がいないなぁと思って……」
「何? 半田、瑞貴がいなくて寂しいの?」
「そ、そうじゃない!」
松野がニヤニヤしながら聞くと、半田は顔を真っ赤にして慌てながら怒鳴った。
「だって瑞貴ならもう来てもおかしくないだろ!?」
「ああ」
円堂はとポンッと拳を手の平に当て、半田の質問に答える。
「瑞貴なら用事があるから遅れるって。とにかく、秘伝書があるのは――」
「野生中相手に新必殺技もナシにどうやって戦うんだよ?」
風丸がそういうと円堂は顔を上げてすすっていたラーメンを全部口の中に入れる。
「んぐ…俺はみんなを信じる」
「ハァ?」
「たとえ新必殺技がなくたって、やってくれるよ! 思い出せよ。俺たち、イナズマイレブンになるんだぜ」
その言葉に鬼瓦が新聞から円堂たちに視線を向けた。
「伸びるぞ、ラーメン」
「あっ、ヤベッ」
風丸はラーメンを食べ始めるが、豪炎寺がふと食べる手を止める。
「イナズマイレブンか……」
「んー。じいちゃんたち、どんな必殺技持ってたんだろ。知りたいなぁ……」
「……イナズマイレブンの秘伝書がある」
トントンとリズミカルにキャベツを切っていた響木が発言をする。原作を知っている瑞貴は別段何も思わなかったが豪炎寺は目を見開いていた。
「へぇ。秘伝書なんてあるんだ」
「なーに書いてあるんだろう……?」
…………。
「「えぇー! 秘伝書だってぇ!?」」
「反応遅っ!」
またもや瑞貴がツッコミを入れるが今の円堂たちには眼中にない。
「ノートじゃないの? スゴ技特訓ノートなら俺ん家にあるよ!?」
「ノートは秘伝書の一部にすぎん……」
響木はスープの様子を確かめ、フックに掛けてあったお玉を取ると円堂を見る。
「お前円堂大介の孫か!?」
「うん!」
「そーか。大介さんの孫か! ハッハッハッ」
そう言って笑い出した響木にキョトンとする四人。
「大介さんの孫かぁ!」
突然突き出されたお玉に円堂は驚いて椅子から落ちてしまう。
「何すんだよ!?」
叫ぶ円堂の目の前に、またお玉が目の前に突き出された。
「秘伝書はお前に災いをもたらすかもしれんぞ。それでも見たいか!」
「ああ!」
迷いもなく返事した円堂に響木はニッと笑い、白い髭に隠された歯を見せた。
☆☆☆☆☆
朝一番に登校した瑞貴は全速力で理事長室にやってきた。夏未はいつもより早いことに驚いたが、時間がまだあったので紅茶を淹れてくれた。
瑞貴はそれを受け取ると昨日、雷雷軒でのできごとを話す。
「イナズマイレブンの秘伝書が金庫に!?」
どうやら夏未も知らなかったようで驚きを隠せない声を出す。
「うん。それで――」
「中身を見て問題がなさそうだったら、サッカー部に献上しましょう」
「ありがとう夏未ちゃん!」
「ちょ、離れなさいよ!」
言わずともわかってくれたので瑞貴は夏未に抱きつくと、夏未は顔を赤くさせながら言ったが、自分から離そうとしなかった。
☆☆☆☆☆
「「「「「秘伝書~~!?」」」」」
「シーッ!」
放課後――サッカー部の部室では他の人に聞こえないようにしているのか、隅で円になって集まり、周りにはタイヤやらボールが入ったカゴやらホワイトボードやら机やらで囲っている。
「うん。じいちゃんが書いた秘伝書が学校にあるって!」
「でもなんで雷雷軒のおじさんが知ってるんスか?」
「……さあ?」
壁山の質問に目を点にさせながら首をかしげる円堂。それには豪炎寺も微妙な顔をして、影野も髪をゴボウ化した。
「まあ! 細かいことはいいじゃないか!」
よくないだろ、と思ったのは一人や二人じゃないだろう。ただ一人半田は顔を動かしながら部員の顔を見る。
「どうした半田?」
「いや、瑞貴がいないなぁと思って……」
「何? 半田、瑞貴がいなくて寂しいの?」
「そ、そうじゃない!」
松野がニヤニヤしながら聞くと、半田は顔を真っ赤にして慌てながら怒鳴った。
「だって瑞貴ならもう来てもおかしくないだろ!?」
「ああ」
円堂はとポンッと拳を手の平に当て、半田の質問に答える。
「瑞貴なら用事があるから遅れるって。とにかく、秘伝書があるのは――」