逆襲! イプシロン改!!
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「そんな……バカな……」
「楽しみにしていたのに、この程度とはな」
ガッカリしたデザームはボールを投げ、ショックを受けているアツヤに背を向ける。
「お前はもう必要ない」
「――!」
存在まで否定されたデザームの言葉は、士郎も、アツヤも、心に大きな傷ができるほどだ。
(士郎としても必要ない……)
(アツヤとしても必要ない……)
((じゃあ、僕/俺は……僕/俺は……なんなんだ――っ!!))
アツヤは……吹雪は壊れてしまった。
アツヤから吹雪に戻り、そのまま重力に逆らうように座り込んだ。
「士郎!」
「吹雪!」
「「「「「吹雪/さん!」」」」」
瑞貴や円堂を始め全員吹雪の元へ駆け寄る。一番近かった瑞貴が吹雪を支えるように両肩をつかんで顔を覗き込むと、彼の表情から生気が見えなかった。
「士郎! しっかりして! 士郎!」
「吹雪! 吹雪!」
何度瑞貴と円堂が名前を呼んでも、少しも反応を返さない吹雪。
瞳子は福岡で吹雪を使い続けると決断した。だが、その結果がこうなってしまい顔を青ざめていると「監督!」と秋が呼びかけたので、我に返る。
「これ以上ムリをさせても、吹雪くんがまた……!」
「選手交代! 立向居くん、吹雪くんと代わりなさい」
「は、はい!」
瑞貴と円堂に支えられて吹雪はベンチに向かった。吹雪も一緒に歩いているが、まるで人形のようだった。
「吹雪、ここで見ていてくれ。俺たちみんなでお前の分まで戦い抜く!」
でも吹雪は何も返さず、ただうつむいているだけ。瑞貴は吹雪と目が合うようにしゃがみ、吹雪の両手を包み込むように握る。
「士郎、北海道でも言ったよね。私は士郎もアツヤも仲間だと思っている。だから、私たちにはあんたが必要なの。決断するときが来るまで、ピッチで待ってる!」
ピクリ、と吹雪の手が微かに動いた。全然声が届いてないわけじゃないと知り、瑞貴はホッとして円堂と立向居と共にピッチに戻る。
「いくぞ、みんなー!」
「士郎がいない今、私たちで戦うよ!」
「吹雪が抜けたら弱くなったなんて、言わせねぇよ!」
「任せとけ! 吹雪の分までやってやる!」
「「うん!」」
土門も綱海もリカも塔子も、吹雪が抜けたにも拘わらずあきらめていない。
「ザ・ウォール!」
「ザ・タワー!」
「キラースライド!」
吹雪が抜けて雷門は防戦の一方だ。イプシロン改はどんどん攻め上がっていき、ゼルがゴール前に来た。
「楽しみにしていたのに、この程度とはな」
ガッカリしたデザームはボールを投げ、ショックを受けているアツヤに背を向ける。
「お前はもう必要ない」
「――!」
存在まで否定されたデザームの言葉は、士郎も、アツヤも、心に大きな傷ができるほどだ。
(士郎としても必要ない……)
(アツヤとしても必要ない……)
((じゃあ、僕/俺は……僕/俺は……なんなんだ――っ!!))
アツヤは……吹雪は壊れてしまった。
アツヤから吹雪に戻り、そのまま重力に逆らうように座り込んだ。
「士郎!」
「吹雪!」
「「「「「吹雪/さん!」」」」」
瑞貴や円堂を始め全員吹雪の元へ駆け寄る。一番近かった瑞貴が吹雪を支えるように両肩をつかんで顔を覗き込むと、彼の表情から生気が見えなかった。
「士郎! しっかりして! 士郎!」
「吹雪! 吹雪!」
何度瑞貴と円堂が名前を呼んでも、少しも反応を返さない吹雪。
瞳子は福岡で吹雪を使い続けると決断した。だが、その結果がこうなってしまい顔を青ざめていると「監督!」と秋が呼びかけたので、我に返る。
「これ以上ムリをさせても、吹雪くんがまた……!」
「選手交代! 立向居くん、吹雪くんと代わりなさい」
「は、はい!」
瑞貴と円堂に支えられて吹雪はベンチに向かった。吹雪も一緒に歩いているが、まるで人形のようだった。
「吹雪、ここで見ていてくれ。俺たちみんなでお前の分まで戦い抜く!」
でも吹雪は何も返さず、ただうつむいているだけ。瑞貴は吹雪と目が合うようにしゃがみ、吹雪の両手を包み込むように握る。
「士郎、北海道でも言ったよね。私は士郎もアツヤも仲間だと思っている。だから、私たちにはあんたが必要なの。決断するときが来るまで、ピッチで待ってる!」
ピクリ、と吹雪の手が微かに動いた。全然声が届いてないわけじゃないと知り、瑞貴はホッとして円堂と立向居と共にピッチに戻る。
「いくぞ、みんなー!」
「士郎がいない今、私たちで戦うよ!」
「吹雪が抜けたら弱くなったなんて、言わせねぇよ!」
「任せとけ! 吹雪の分までやってやる!」
「「うん!」」
土門も綱海もリカも塔子も、吹雪が抜けたにも拘わらずあきらめていない。
「ザ・ウォール!」
「ザ・タワー!」
「キラースライド!」
吹雪が抜けて雷門は防戦の一方だ。イプシロン改はどんどん攻め上がっていき、ゼルがゴール前に来た。