秘伝書はどこだ!
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そうしてできた夕飯は肉じゃが、味噌汁、ほうれん草のお浸しだ。源田と佐久間を向かいにして瑞貴は肉じゃがを一口食べる。
「おいしい! 幸次郎って料理が上手なんだね」
「いや、いつもやってることだからな」
微笑む源田を瑞貴はジッと見つめる。――ルックスも良くて、性格も良くて、頭も良いほうだし、運動も出来るし、家事も出来るし、面倒見良いし、身長高いし……なんだ、この完璧男は。
「どうした?」
「いや、幸次郎みたいな人が旦那様だといいなぁ、って思ったの」
「んぐっ!」
「えっ……」
瑞貴の爆弾発言に佐久間は味噌汁でむせてしまい、源田は顔を赤くしながらポカーンと口を開けていた。
「み、瑞貴…いきなり何を……」
「だってホントのことだもん」
ニコッと瑞貴が微笑むと源田は耳まで顔を赤くして逸らし、佐久間は面白くないという表情をした。
――次の日に成神健也から今日のできごとを聞いたのか「源田先輩と佐久間先輩だけズルいっス!」というメールが来ることは露知らず。
☆☆☆☆☆
今日も河川敷で新必殺技の練習に励んでいた、が――。
栗松がボールをヘディングでキープしジャンプして一回転しながら少林寺にパスを送る。少林寺も飛んでボールへ向かう。
「「新必殺技・ジャンピングサンダー!」」
少林寺はボールを思いっきり撃とうとしたがバランスが取れず、足を交互に開いたまま着地してしまった。栗松も回転に失敗したらしく顔から着地して、二人はあまりの痛さに涙を流すのだった。
「シャドーヘア!」
宍戸の髪型がいつもより縦に伸び、そのまま走っていると髪からボールが二個転がってきた。宍戸は苦笑しながら戻ってくると、円堂と風丸は微妙な顔をした。
「必殺・壁山スピン!」
手を胸元に交差させてスケート選手みたいに回る壁山だが、ボールには当たるどころかかすりもせず、逆に止まらないまま回り続けた。
必殺技とも呼べない技を開発していく中、グラウンドの外で見ていたマネージャーたち、春奈は欠伸をし、秋は呆れたような顔をしていた。
「ただ派手に動いて名前を付ければいいってモンじゃないんだけどねー……」
「瑞貴先輩! お疲れ様です!」
タオルを取りに来た瑞貴がそう言うと春奈はすぐさま瑞貴に抱きついてきた。抱きつかれることには慣れてない瑞貴でも、こう毎日のようにされたらさすがに慣れた。瑞貴は春奈の頭を撫でると春奈は嬉しくなってさらに腕の力を強める。
その様子に秋は苦笑しながらグラウンドに視線を戻す。
「野生中との試合までに新必殺技なんてできるのかしら……?」
ムリだろ、と思った女子三人組はそろって肩を落とした。
――夕方になると部活も終わり、瑞貴と円堂と風丸と豪炎寺は一緒に下校する。
「フットボールフロンティアが始まるってのに……新必殺技の『ひ』の字も見つからないなんて……」
「あきらめるなよ」
「あきらめてるわけじゃないよ。ただ、最悪の事態も考えておかないと」
風丸は円堂にそう言って同じ考えをしているだろう豪炎寺と瑞貴に目を向ける。
「新必殺技が見つかったとしても、身に付けるまでは練習が必要だ」
「土壇場でやると怪我しかねないからね」
豪炎寺と瑞貴まで同意したので円堂は手を後頭部に組む。
「んー……。まっ、なんとかなるさ!」
「なんとかって……」
グウゥゥウウウ~~……。
すると円堂のお腹が盛大に鳴る。これには円堂以外の三人も微妙な顔をするが、円堂は別段恥ずかしがることもなかった。
「よーし! さっそく雷雷軒で作戦会議だ!」
そのまま歩き出した円堂を三人は見送ると、豪炎寺は小さく笑ったのを瑞貴は見ていた。
「おいしい! 幸次郎って料理が上手なんだね」
「いや、いつもやってることだからな」
微笑む源田を瑞貴はジッと見つめる。――ルックスも良くて、性格も良くて、頭も良いほうだし、運動も出来るし、家事も出来るし、面倒見良いし、身長高いし……なんだ、この完璧男は。
「どうした?」
「いや、幸次郎みたいな人が旦那様だといいなぁ、って思ったの」
「んぐっ!」
「えっ……」
瑞貴の爆弾発言に佐久間は味噌汁でむせてしまい、源田は顔を赤くしながらポカーンと口を開けていた。
「み、瑞貴…いきなり何を……」
「だってホントのことだもん」
ニコッと瑞貴が微笑むと源田は耳まで顔を赤くして逸らし、佐久間は面白くないという表情をした。
――次の日に成神健也から今日のできごとを聞いたのか「源田先輩と佐久間先輩だけズルいっス!」というメールが来ることは露知らず。
☆☆☆☆☆
今日も河川敷で新必殺技の練習に励んでいた、が――。
栗松がボールをヘディングでキープしジャンプして一回転しながら少林寺にパスを送る。少林寺も飛んでボールへ向かう。
「「新必殺技・ジャンピングサンダー!」」
少林寺はボールを思いっきり撃とうとしたがバランスが取れず、足を交互に開いたまま着地してしまった。栗松も回転に失敗したらしく顔から着地して、二人はあまりの痛さに涙を流すのだった。
「シャドーヘア!」
宍戸の髪型がいつもより縦に伸び、そのまま走っていると髪からボールが二個転がってきた。宍戸は苦笑しながら戻ってくると、円堂と風丸は微妙な顔をした。
「必殺・壁山スピン!」
手を胸元に交差させてスケート選手みたいに回る壁山だが、ボールには当たるどころかかすりもせず、逆に止まらないまま回り続けた。
必殺技とも呼べない技を開発していく中、グラウンドの外で見ていたマネージャーたち、春奈は欠伸をし、秋は呆れたような顔をしていた。
「ただ派手に動いて名前を付ければいいってモンじゃないんだけどねー……」
「瑞貴先輩! お疲れ様です!」
タオルを取りに来た瑞貴がそう言うと春奈はすぐさま瑞貴に抱きついてきた。抱きつかれることには慣れてない瑞貴でも、こう毎日のようにされたらさすがに慣れた。瑞貴は春奈の頭を撫でると春奈は嬉しくなってさらに腕の力を強める。
その様子に秋は苦笑しながらグラウンドに視線を戻す。
「野生中との試合までに新必殺技なんてできるのかしら……?」
ムリだろ、と思った女子三人組はそろって肩を落とした。
――夕方になると部活も終わり、瑞貴と円堂と風丸と豪炎寺は一緒に下校する。
「フットボールフロンティアが始まるってのに……新必殺技の『ひ』の字も見つからないなんて……」
「あきらめるなよ」
「あきらめてるわけじゃないよ。ただ、最悪の事態も考えておかないと」
風丸は円堂にそう言って同じ考えをしているだろう豪炎寺と瑞貴に目を向ける。
「新必殺技が見つかったとしても、身に付けるまでは練習が必要だ」
「土壇場でやると怪我しかねないからね」
豪炎寺と瑞貴まで同意したので円堂は手を後頭部に組む。
「んー……。まっ、なんとかなるさ!」
「なんとかって……」
グウゥゥウウウ~~……。
すると円堂のお腹が盛大に鳴る。これには円堂以外の三人も微妙な顔をするが、円堂は別段恥ずかしがることもなかった。
「よーし! さっそく雷雷軒で作戦会議だ!」
そのまま歩き出した円堂を三人は見送ると、豪炎寺は小さく笑ったのを瑞貴は見ていた。