うなれ! 正義の鉄拳!!
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――そして場所を変えて大海原中のグラウンド。
練習をしていた雷門イレブンやマネージャーに二人共サーフィンができたことを伝え、さっそく実践することになった。まずは瑞貴から。
無人のゴールを見てセンターサークルにボールを置き、しっかりストレッチしてから深く深呼吸をする。
「よし……いくよ!」
瑞貴はゴールに向かってドリブルをすると、高くボールを上げた。一瞬シューティングアローかと思ったが、横回転ではなくバック転をし、そのまま勢いよくオーバーヘッドで足を振り下ろす。
「スプリングキャノン!」
「「「「「!?」」」」」
陽花戸戦やジェネシス戦以上の花と葉をまといながら、真っ直ぐゴールに向かって突き刺さる。そのスピードも破壊力も今まで以上に大きい。
今までのスプリングキャノンの欠点は、回転と勢いだったのだ。
テクニック中心の瑞貴は回転で威力を重ねていた。横回転してから撃つシューティングアローのように。そしてスプリングキャノンは空中と地上で二度も撃つために威力が自然と分けるようになり勢いが少なかった。
サーフィンをしたとき、砂浜にできたクレーターから思いついたのだ。
「……できた! 新しいスプリングキャノン!」
着地した瑞貴はゴールに転がっているボールを見て、だんだんと顔を綻(ホコロ)ばした。
「瑞貴!」
「「「「「瑞貴/ちゃん/先輩/さん/姉/ハニー!!」」」」」
円堂を始め、みんなが感嘆の声を上げて瑞貴の周りに集まる。
「瑞貴! とうとう完成できたんだな!」
「うん! これも条介がサーフィンを教えてくれたおかげだよ。ありがとう!」
「なーに言ってんだ。完成できたのはお前の力だろ。よくがんばったな!」
綱海が瑞貴の頭を久々に撫でると、嬉しくて心地よくなった瑞貴は笑顔になる。それを見た綱海は……。
「やっぱ瑞貴ってサイコーに可愛いぜ!」
「みぎゃ!?」
「「「「「おいっ!!」」」」」
頭から手を離して即座に瑞貴を抱きしめた。サーフィンをしていたときはコーチとして真剣に振る舞っていたのに、終わって必殺技ができた途端これだ。
鬼道が二人を引っ剥がし、その間に立って円堂を見る。
「円堂、次はお前の番だ」
「オウッ!」
円堂の正義の鉄拳は実際に鬼道と一之瀬がシュートを撃ってもらう。ゴール前で円堂もしっかりストレッチする。
「いくぞ、円堂!」
「来い!」
パンパンと気を引き締めるように顔を叩き、円堂は構えた。
鬼道と一之瀬は同時に走り出し、鬼道がボールを上げると一之瀬はヘディングで鬼道に返す。
「「ツインブースト!」」
さらに鬼道が撃ち、ツインブーストが円堂に襲いかかる。
円堂は左足を垂直に上げて振り上げた足を思いっきり地に叩きつける。さらにうしろに構えていた拳を前に突き出すと、拳の形をしたエネルギーが、ギューンという効果音がつく勢いで出てきた。
「正義の鉄拳!」
現れたエネルギーの拳はツインブーストを跳ね返した。その威力の余韻があるように、円堂の拳にも煙が出ている。
(…………あれ?)
「円堂くん!」
「「「「「円堂/くん/キャプテン!!」」」」」
秋を筆頭にみんな円堂の元に駆け寄る。……瑞貴と立向居を除いて。
「できたんスね! とうとう! 究極奥義・正義の鉄拳が!」
「円堂!」
「やったな、円堂!」
壁山や塔子や土門が嬉しそうに声を上げる中、瑞貴と立向居はどこか納得いかない顔をしている。
「完成、なのかな? なんか違和感が……」
「瑞貴さんも感じましたか。なんでしょうね? この感じ……」
二人そろってコテンと首を傾げると、空気が変わった気配がして空から黒いサッカーボールが降りてくる。そしてグラウンドに落下した。
「あれは……!」
一之瀬たちも気づいたようで振り向くと、ボールから放たれる煙の中から十一人の赤い目をした男女がいる。それは円堂も瑞貴たちも知る……。
「「イプシロン!」」
デザームが率いる、エイリア学園ファーストランクチーム・イプシロンだった。
☆副キャプテン 今日の格言☆
空は繋がっているから、大切な人と離れても同じ星をきっと見ている
以上!!
練習をしていた雷門イレブンやマネージャーに二人共サーフィンができたことを伝え、さっそく実践することになった。まずは瑞貴から。
無人のゴールを見てセンターサークルにボールを置き、しっかりストレッチしてから深く深呼吸をする。
「よし……いくよ!」
瑞貴はゴールに向かってドリブルをすると、高くボールを上げた。一瞬シューティングアローかと思ったが、横回転ではなくバック転をし、そのまま勢いよくオーバーヘッドで足を振り下ろす。
「スプリングキャノン!」
「「「「「!?」」」」」
陽花戸戦やジェネシス戦以上の花と葉をまといながら、真っ直ぐゴールに向かって突き刺さる。そのスピードも破壊力も今まで以上に大きい。
今までのスプリングキャノンの欠点は、回転と勢いだったのだ。
テクニック中心の瑞貴は回転で威力を重ねていた。横回転してから撃つシューティングアローのように。そしてスプリングキャノンは空中と地上で二度も撃つために威力が自然と分けるようになり勢いが少なかった。
サーフィンをしたとき、砂浜にできたクレーターから思いついたのだ。
「……できた! 新しいスプリングキャノン!」
着地した瑞貴はゴールに転がっているボールを見て、だんだんと顔を綻(ホコロ)ばした。
「瑞貴!」
「「「「「瑞貴/ちゃん/先輩/さん/姉/ハニー!!」」」」」
円堂を始め、みんなが感嘆の声を上げて瑞貴の周りに集まる。
「瑞貴! とうとう完成できたんだな!」
「うん! これも条介がサーフィンを教えてくれたおかげだよ。ありがとう!」
「なーに言ってんだ。完成できたのはお前の力だろ。よくがんばったな!」
綱海が瑞貴の頭を久々に撫でると、嬉しくて心地よくなった瑞貴は笑顔になる。それを見た綱海は……。
「やっぱ瑞貴ってサイコーに可愛いぜ!」
「みぎゃ!?」
「「「「「おいっ!!」」」」」
頭から手を離して即座に瑞貴を抱きしめた。サーフィンをしていたときはコーチとして真剣に振る舞っていたのに、終わって必殺技ができた途端これだ。
鬼道が二人を引っ剥がし、その間に立って円堂を見る。
「円堂、次はお前の番だ」
「オウッ!」
円堂の正義の鉄拳は実際に鬼道と一之瀬がシュートを撃ってもらう。ゴール前で円堂もしっかりストレッチする。
「いくぞ、円堂!」
「来い!」
パンパンと気を引き締めるように顔を叩き、円堂は構えた。
鬼道と一之瀬は同時に走り出し、鬼道がボールを上げると一之瀬はヘディングで鬼道に返す。
「「ツインブースト!」」
さらに鬼道が撃ち、ツインブーストが円堂に襲いかかる。
円堂は左足を垂直に上げて振り上げた足を思いっきり地に叩きつける。さらにうしろに構えていた拳を前に突き出すと、拳の形をしたエネルギーが、ギューンという効果音がつく勢いで出てきた。
「正義の鉄拳!」
現れたエネルギーの拳はツインブーストを跳ね返した。その威力の余韻があるように、円堂の拳にも煙が出ている。
(…………あれ?)
「円堂くん!」
「「「「「円堂/くん/キャプテン!!」」」」」
秋を筆頭にみんな円堂の元に駆け寄る。……瑞貴と立向居を除いて。
「できたんスね! とうとう! 究極奥義・正義の鉄拳が!」
「円堂!」
「やったな、円堂!」
壁山や塔子や土門が嬉しそうに声を上げる中、瑞貴と立向居はどこか納得いかない顔をしている。
「完成、なのかな? なんか違和感が……」
「瑞貴さんも感じましたか。なんでしょうね? この感じ……」
二人そろってコテンと首を傾げると、空気が変わった気配がして空から黒いサッカーボールが降りてくる。そしてグラウンドに落下した。
「あれは……!」
一之瀬たちも気づいたようで振り向くと、ボールから放たれる煙の中から十一人の赤い目をした男女がいる。それは円堂も瑞貴たちも知る……。
「「イプシロン!」」
デザームが率いる、エイリア学園ファーストランクチーム・イプシロンだった。
☆副キャプテン 今日の格言☆
空は繋がっているから、大切な人と離れても同じ星をきっと見ている
以上!!