うなれ! 正義の鉄拳!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「実は私たち、沖縄には修也を探しに来たの。『炎のストライカーと呼ばれてる奴がいる』って話を聞いて、いてもたってもいられなくなって……」
「俺、もう一度豪炎寺とサッカーしたい。一緒に戦いたいんだ!」
「豪炎寺か……」
綱海はゆっくりと立ち上がる。
「会ってみてぇな、俺も。お前たちがそこまで思う、その豪炎寺とかいう奴によ」
「綱海……」
「早く見つけて、条介にも会わせてあげたいな」
三人はしばらく夕日が照らす海を眺め続けていた。
☆☆☆☆☆
次の日の早朝、円堂と瑞貴と綱海は水着に着替えてサーフボードを持ち、浜辺に来た。
「いくぞ! 円堂! 瑞貴!」
「「オウッ!」」
昨日の続きで瑞貴と円堂は何度も波に乗る。昨日よりは長く乗れているが、またしても何度も放り出されてしまう。
「ダメだダメだ! もう一度!」
「次こそ!」
「もう一度だ!」
綱海の厳しい声や二人が海に落ちた音が響き渡る。
「もっぺんだ! 腰を入れろ! 腰を!」
「「オウッ!」」
何度も何度も続けていくが、瑞貴も円堂も何故か波にうまく乗ることができない。
「くそー! また失敗か!」
「なんか、もう少しでできそうなんだけど……」
「そうだ。ここ何回かは悪くないぞ。その感じで、もう一度やってみろ!」
「うん!」
「よーし!」
最初に円堂がチャレンジしてみると、最初は今までと同じようにうまくサーフボードに立つ。
するといつも落ちる波に呑まれそうなとき、円堂は腰をグッと落としてバランスを保ち、なんと最後まで波に乗ることができた。
「できた――っ!」
「スゴいよ守!」
瑞貴が拍手を送っているとポンッと肩に手が置かれた。言わずとも綱海である。
「さっ、次は瑞貴の番だ。お前もだいぶ形ができているからやってみろ」
「うん!」
「瑞貴、がんばれ!」
サーフボードから降りた円堂が瑞貴を応援する。瑞貴も頷いてパドリングをしサーフボードの上に立って波に乗っていると……。
「――はっ!」
「綱海、どうしたんだ?」
「マズいぞ! 円堂のときとは比べ物にならない大波が来る!」
「えぇっ!?」
長くサーフィンをやっている綱海だからこそ気づいた。しかし円堂が驚いている間もなく、瑞貴に大波が襲いかかる。
「瑞貴!」
「危ない!」
「っ!」
だけど瑞貴はサーフボードから落ちず、波の動きをよく見て全身のバランスを保っていた。
(流れに逆らわず、腰を低く落として、全身に力を入れて乗る!)
するといつしか瑞貴は大波に乗ることができ、最後は円堂より高く飛ばされると、空中でバック転を繰り返して浜辺にサーフボードと共に着地する。その衝撃を表すかのように足元にはクレーターができていた。
その光景に海にいる円堂と綱海は唖然となる。
「……今、瑞貴が飛んでったよな?」
「……初めてであの大波に乗れるなんてスゲェぞ」
「これだ――っ!!」
「「!?」」
急に叫びだした瑞貴に二人はビクッと肩を震わすと、瑞貴は海に向かって振り返り大きく手を振る。
「条介――っ!! ありがとう! おかげで必殺技の足りない所がつかめたよ――っ!!」
「オ、オウッ……」
綱海には先ほどのインパクトが残っているので、力なく返事をした。
「俺、もう一度豪炎寺とサッカーしたい。一緒に戦いたいんだ!」
「豪炎寺か……」
綱海はゆっくりと立ち上がる。
「会ってみてぇな、俺も。お前たちがそこまで思う、その豪炎寺とかいう奴によ」
「綱海……」
「早く見つけて、条介にも会わせてあげたいな」
三人はしばらく夕日が照らす海を眺め続けていた。
☆☆☆☆☆
次の日の早朝、円堂と瑞貴と綱海は水着に着替えてサーフボードを持ち、浜辺に来た。
「いくぞ! 円堂! 瑞貴!」
「「オウッ!」」
昨日の続きで瑞貴と円堂は何度も波に乗る。昨日よりは長く乗れているが、またしても何度も放り出されてしまう。
「ダメだダメだ! もう一度!」
「次こそ!」
「もう一度だ!」
綱海の厳しい声や二人が海に落ちた音が響き渡る。
「もっぺんだ! 腰を入れろ! 腰を!」
「「オウッ!」」
何度も何度も続けていくが、瑞貴も円堂も何故か波にうまく乗ることができない。
「くそー! また失敗か!」
「なんか、もう少しでできそうなんだけど……」
「そうだ。ここ何回かは悪くないぞ。その感じで、もう一度やってみろ!」
「うん!」
「よーし!」
最初に円堂がチャレンジしてみると、最初は今までと同じようにうまくサーフボードに立つ。
するといつも落ちる波に呑まれそうなとき、円堂は腰をグッと落としてバランスを保ち、なんと最後まで波に乗ることができた。
「できた――っ!」
「スゴいよ守!」
瑞貴が拍手を送っているとポンッと肩に手が置かれた。言わずとも綱海である。
「さっ、次は瑞貴の番だ。お前もだいぶ形ができているからやってみろ」
「うん!」
「瑞貴、がんばれ!」
サーフボードから降りた円堂が瑞貴を応援する。瑞貴も頷いてパドリングをしサーフボードの上に立って波に乗っていると……。
「――はっ!」
「綱海、どうしたんだ?」
「マズいぞ! 円堂のときとは比べ物にならない大波が来る!」
「えぇっ!?」
長くサーフィンをやっている綱海だからこそ気づいた。しかし円堂が驚いている間もなく、瑞貴に大波が襲いかかる。
「瑞貴!」
「危ない!」
「っ!」
だけど瑞貴はサーフボードから落ちず、波の動きをよく見て全身のバランスを保っていた。
(流れに逆らわず、腰を低く落として、全身に力を入れて乗る!)
するといつしか瑞貴は大波に乗ることができ、最後は円堂より高く飛ばされると、空中でバック転を繰り返して浜辺にサーフボードと共に着地する。その衝撃を表すかのように足元にはクレーターができていた。
その光景に海にいる円堂と綱海は唖然となる。
「……今、瑞貴が飛んでったよな?」
「……初めてであの大波に乗れるなんてスゲェぞ」
「これだ――っ!!」
「「!?」」
急に叫びだした瑞貴に二人はビクッと肩を震わすと、瑞貴は海に向かって振り返り大きく手を振る。
「条介――っ!! ありがとう! おかげで必殺技の足りない所がつかめたよ――っ!!」
「オ、オウッ……」
綱海には先ほどのインパクトが残っているので、力なく返事をした。