うなれ! 正義の鉄拳!!
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「わかったよ。敵わねぇな。教えてやるよ!」
承諾を得た円堂はたちまち笑顔になる。だけど綱海はすぐに顔を引き締めた。
「でもいいか? 海ってのはハンパじゃねぇんだ。手は一切抜かねぇからな」
「ああ! ありがとう、綱海!」
「よかったね、守。やるからにはしっかりマスターして、正義の鉄拳を完成させてね!」
「ああ! あっ、そうだ」
何を思ったのか、円堂は綱海に「もう一つ頼みがあるんだ!」と声を上げる。
「瑞貴にもサーフィンを教えてやってくれないか?」
「えっ!?」
「ほら、スプリングキャノンには『何かが足りない』って言ってただろ? だったら、サーフィンをやればわかるんじゃないか?」
「だからといって、サーフィンで見つかるとは限らないでしょ」
「でも、やって損はないと思うぜ」
確かに円堂の言うことは正論かもしれない。万が一足りない物が見つからなくても、サーフィンのバランス感覚を身につければ、今後の役に立てるだろう。
「だけど条介には迷惑じゃ……」
「俺は別にいいぜ」
「ほら、条介だってこう言って……えっ? いいの!?」
「オウッ。二人増えたって一緒だし、瑞貴なら大歓迎だぜ。だけど、相手がいくら惚れた女でも、俺は手加減しないぞ」
まさか了承してくれると思ってなく、滅多にない経験に瑞貴は顔を輝かせる。背筋を伸ばして深々と綱海におじぎした。
「ありがとう! よろしくお願いします!」
「よーし! そうと決まれば、さっそく特訓だ!」
これで円堂と瑞貴の次の課題はサーフィンをマスターすることになった。でも一之瀬たちも負けられない。
「じゃあ俺たちも練習するか!」
「いや――っ!! ナイスゲームだった! ナイスゲームのあとは、ナイスなバーベキューでノってくぞ――っ!!」
「「「「「イエ――ッ!!」」」」」
大海原監督が割り込んでそう言うと、伴うように大海原イレブンも拳を上げる。すると大海原監督がふと気づいた。
「あれ? 監督さんは?」
「そういえば、またいなくなってますね」
「気にしなくていいって。あの監督すぐいなくなるんだから」
「あっ、そうなの! でも、すぐ戻ってくるよね!? ねっ!? ねっ!?」
「……さあ」
「んがっ!?」
塔子の答えに、大海原監督はガックシと沈むのだった。
――雷門イレブンと大海原イレブンは、砂浜でバーベキューをすることになった。大海原サッカー部にとっては恒例のようで、材料もコンロも全てそろっていたからすぐに用意ができた。
「おい、そんなに食べて大丈夫かよ?」
「大丈夫大丈夫! 腹が減っては特訓はできないってね!」
「でも食べ過ぎないでよ。このあとサーフィンするんだから」
両手に肉や野菜や魚貝類が刺さっている鉄串を持つ円堂に、綱海と瑞貴は声をかける。
「はい、あーん」
「えっ、いや、その……」
喜矢武に鉄串を差し出されたが、吹雪士郎は遠慮気味に苦笑いしている。基本的に女子は来るもの拒まない吹雪の珍しい行動に、秋と春奈は驚いた。
「吹雪さんにも苦手なタイプってあるんですね」
ふと春奈は横を向くと、丸太に座って体を小刻みに動かしてリズムを取る音村の元へ鬼道は向かった。
「いいか?」
「ん? やあ、鬼道くん」
鬼道も音村の横に座った。違ったゲームメイクをする二人だが、あの試合はいい勝負だった。秋も春奈も二人の様子を見て微笑む。
「んぎゃー! かれー! かれー!」
「ウッシッシッシッ」
涙目になって火を吹く古謝のそばに、木暮が七味を持って笑っている。
「コラッ! 木暮くん! 待ちなさい! あなたってホントにもー!」
「水~!」
犯人がわかった春奈は木暮を追いかけ、木暮はペロッと舌を出したあとすぐに逃げ出した。古謝は痛む舌をなんとかするために水を求めて走り出す。
承諾を得た円堂はたちまち笑顔になる。だけど綱海はすぐに顔を引き締めた。
「でもいいか? 海ってのはハンパじゃねぇんだ。手は一切抜かねぇからな」
「ああ! ありがとう、綱海!」
「よかったね、守。やるからにはしっかりマスターして、正義の鉄拳を完成させてね!」
「ああ! あっ、そうだ」
何を思ったのか、円堂は綱海に「もう一つ頼みがあるんだ!」と声を上げる。
「瑞貴にもサーフィンを教えてやってくれないか?」
「えっ!?」
「ほら、スプリングキャノンには『何かが足りない』って言ってただろ? だったら、サーフィンをやればわかるんじゃないか?」
「だからといって、サーフィンで見つかるとは限らないでしょ」
「でも、やって損はないと思うぜ」
確かに円堂の言うことは正論かもしれない。万が一足りない物が見つからなくても、サーフィンのバランス感覚を身につければ、今後の役に立てるだろう。
「だけど条介には迷惑じゃ……」
「俺は別にいいぜ」
「ほら、条介だってこう言って……えっ? いいの!?」
「オウッ。二人増えたって一緒だし、瑞貴なら大歓迎だぜ。だけど、相手がいくら惚れた女でも、俺は手加減しないぞ」
まさか了承してくれると思ってなく、滅多にない経験に瑞貴は顔を輝かせる。背筋を伸ばして深々と綱海におじぎした。
「ありがとう! よろしくお願いします!」
「よーし! そうと決まれば、さっそく特訓だ!」
これで円堂と瑞貴の次の課題はサーフィンをマスターすることになった。でも一之瀬たちも負けられない。
「じゃあ俺たちも練習するか!」
「いや――っ!! ナイスゲームだった! ナイスゲームのあとは、ナイスなバーベキューでノってくぞ――っ!!」
「「「「「イエ――ッ!!」」」」」
大海原監督が割り込んでそう言うと、伴うように大海原イレブンも拳を上げる。すると大海原監督がふと気づいた。
「あれ? 監督さんは?」
「そういえば、またいなくなってますね」
「気にしなくていいって。あの監督すぐいなくなるんだから」
「あっ、そうなの! でも、すぐ戻ってくるよね!? ねっ!? ねっ!?」
「……さあ」
「んがっ!?」
塔子の答えに、大海原監督はガックシと沈むのだった。
――雷門イレブンと大海原イレブンは、砂浜でバーベキューをすることになった。大海原サッカー部にとっては恒例のようで、材料もコンロも全てそろっていたからすぐに用意ができた。
「おい、そんなに食べて大丈夫かよ?」
「大丈夫大丈夫! 腹が減っては特訓はできないってね!」
「でも食べ過ぎないでよ。このあとサーフィンするんだから」
両手に肉や野菜や魚貝類が刺さっている鉄串を持つ円堂に、綱海と瑞貴は声をかける。
「はい、あーん」
「えっ、いや、その……」
喜矢武に鉄串を差し出されたが、吹雪士郎は遠慮気味に苦笑いしている。基本的に女子は来るもの拒まない吹雪の珍しい行動に、秋と春奈は驚いた。
「吹雪さんにも苦手なタイプってあるんですね」
ふと春奈は横を向くと、丸太に座って体を小刻みに動かしてリズムを取る音村の元へ鬼道は向かった。
「いいか?」
「ん? やあ、鬼道くん」
鬼道も音村の横に座った。違ったゲームメイクをする二人だが、あの試合はいい勝負だった。秋も春奈も二人の様子を見て微笑む。
「んぎゃー! かれー! かれー!」
「ウッシッシッシッ」
涙目になって火を吹く古謝のそばに、木暮が七味を持って笑っている。
「コラッ! 木暮くん! 待ちなさい! あなたってホントにもー!」
「水~!」
犯人がわかった春奈は木暮を追いかけ、木暮はペロッと舌を出したあとすぐに逃げ出した。古謝は痛む舌をなんとかするために水を求めて走り出す。