うなれ! 正義の鉄拳!!
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綱海条介の誘いで、大海原中サッカー部と試合することになった雷門イレブン。
だが、相手はフットボールフロンティア地区予選決勝まで勝ち進んだ経歴があり、さらに音村楽也はノリとリズムで雷門の動きを読んで指示を与えている。
一度は鬼道有人が見切ったものの、音村は体力が少ない立向居勇気という雷門の弱点を見つけ、そこにつけこんだ。
「トゥントゥンクトゥントゥンク……8ビート!」
渡具知雅洋は立向居をかわして抜いた。
「16ビート!」
今度は土門飛鳥もかわした。試合は完全に大海原のペースになっている。得点差はわずか1点で雷門がリード。このリードを守りきれるだろうか。
木暮夕弥を古謝秀範がヘディングでかわし、壁山塀吾郎と池宮城波留がかわして抜ける。
いくらなんでも、ここまで攻撃が通じないことに円堂守は驚く。
(どうしたんだ……? みんなのプレーにキレがなくなってる……)
(リズムとは、全ての拍子で作られる完璧な世界……。一つでも拍子が狂えばリズム全体が崩壊する!)
この試合を最初は拒否していた吉良瞳子も、今じゃ真剣に見ている。特に音村に注目しているようだ。それは井上瑞貴も鬼道も同じ。
「有人、相手は私たちの弱点を見つけたみたい」
「ああ。なら、こっちも見つけるまでだ」
天才ゲームメーカーと呼ばれる者として、音村とは白熱した頭脳プレーになりそうだ。
「だったら俺が! ゴールを守ってみせる!」
円堂が構えると、宜保兼勝が前線へと上がっていき、池宮城と古謝の腕をつかんで回転し、高く放り投げる。
「「イーグルバスター!」」
「マジン・ザ・ハンド!」
ここは円堂がガッシリ止めてくれた。木野秋と音無春奈と雷門夏未はホッとする。
「ナイスシュート! ナイスシュート! 円堂くんもナイスセーブだー!」
止められたのにノリで騒ぐ大海原監督に、夏未は呆れて溜息を吐く。だが、それでも大海原の攻撃は止まらない。
「8ビートで古謝へ!」
「もらったぜ!」
喜屋武梨花が古謝へパスすると、古謝はそのままノーマルシュートを撃ち、円堂はそれも受け止めた。大海原のシュートの嵐が止まらない中、円堂は残らず止めていく。
「ゴールは絶対割らせないぞ!」
円堂の気迫は、大海原のDFエリアにいる綱海にまで伝わっていた。
「円堂……。俺も負けてられねぇぜ!」
「一之瀬!」
円堂がゴールキックで一之瀬にパスをする。
「よし来た! おりゃあぁぁあ!」
勢いよく突進してきた綱海だが、一之瀬はうまくかわしてくれた。
「いけー! 一哉ー!」
「赤嶺! 4ビートだ!」
音村の指示で赤嶺宏昭が一之瀬のうしろからスライディングし、ラインの外へクリアした。
「クッソー! なんで取れねーんだよ!?」
地に拳を叩きつけて悔しがる綱海に、鬼道はニヤリと笑う。
(こっちも見つけたぞ。大海原のリズムを狂わす休止符をな!)
鬼道はとうとう大海原の弱点を見つけられることができたのだ。
「フォーメーションチェンジだ! 一之瀬をFWに上げて、一之瀬と瑞貴とリカの3TOPでいく!」
「待ってたで! いつかこんな日が来るんちゃうかなぁって思ってたんや! ついに雷門最強FWトリオの結成やー!」
「「…………」」
浦部リカに抱きつかれ、一之瀬と瑞貴は彼女の熱烈アプローチに拒否する術がなかった。攻撃重視で流れを変える、それが鬼道の作戦だった。
《立向居のスローイングで試合再開だ!》
ラインの外から立向居は鬼道に向かってボールを投げる。それを受け取った鬼道は財前塔子へパスした。
「上がれ、塔子!」
「任せろ!」
「よし! 来たな!」
ボールをもらった塔子が上がる。綱海が再びボールを取ろうとするが、それは塔子が上手くかわした。
だが、相手はフットボールフロンティア地区予選決勝まで勝ち進んだ経歴があり、さらに音村楽也はノリとリズムで雷門の動きを読んで指示を与えている。
一度は鬼道有人が見切ったものの、音村は体力が少ない立向居勇気という雷門の弱点を見つけ、そこにつけこんだ。
「トゥントゥンクトゥントゥンク……8ビート!」
渡具知雅洋は立向居をかわして抜いた。
「16ビート!」
今度は土門飛鳥もかわした。試合は完全に大海原のペースになっている。得点差はわずか1点で雷門がリード。このリードを守りきれるだろうか。
木暮夕弥を古謝秀範がヘディングでかわし、壁山塀吾郎と池宮城波留がかわして抜ける。
いくらなんでも、ここまで攻撃が通じないことに円堂守は驚く。
(どうしたんだ……? みんなのプレーにキレがなくなってる……)
(リズムとは、全ての拍子で作られる完璧な世界……。一つでも拍子が狂えばリズム全体が崩壊する!)
この試合を最初は拒否していた吉良瞳子も、今じゃ真剣に見ている。特に音村に注目しているようだ。それは井上瑞貴も鬼道も同じ。
「有人、相手は私たちの弱点を見つけたみたい」
「ああ。なら、こっちも見つけるまでだ」
天才ゲームメーカーと呼ばれる者として、音村とは白熱した頭脳プレーになりそうだ。
「だったら俺が! ゴールを守ってみせる!」
円堂が構えると、宜保兼勝が前線へと上がっていき、池宮城と古謝の腕をつかんで回転し、高く放り投げる。
「「イーグルバスター!」」
「マジン・ザ・ハンド!」
ここは円堂がガッシリ止めてくれた。木野秋と音無春奈と雷門夏未はホッとする。
「ナイスシュート! ナイスシュート! 円堂くんもナイスセーブだー!」
止められたのにノリで騒ぐ大海原監督に、夏未は呆れて溜息を吐く。だが、それでも大海原の攻撃は止まらない。
「8ビートで古謝へ!」
「もらったぜ!」
喜屋武梨花が古謝へパスすると、古謝はそのままノーマルシュートを撃ち、円堂はそれも受け止めた。大海原のシュートの嵐が止まらない中、円堂は残らず止めていく。
「ゴールは絶対割らせないぞ!」
円堂の気迫は、大海原のDFエリアにいる綱海にまで伝わっていた。
「円堂……。俺も負けてられねぇぜ!」
「一之瀬!」
円堂がゴールキックで一之瀬にパスをする。
「よし来た! おりゃあぁぁあ!」
勢いよく突進してきた綱海だが、一之瀬はうまくかわしてくれた。
「いけー! 一哉ー!」
「赤嶺! 4ビートだ!」
音村の指示で赤嶺宏昭が一之瀬のうしろからスライディングし、ラインの外へクリアした。
「クッソー! なんで取れねーんだよ!?」
地に拳を叩きつけて悔しがる綱海に、鬼道はニヤリと笑う。
(こっちも見つけたぞ。大海原のリズムを狂わす休止符をな!)
鬼道はとうとう大海原の弱点を見つけられることができたのだ。
「フォーメーションチェンジだ! 一之瀬をFWに上げて、一之瀬と瑞貴とリカの3TOPでいく!」
「待ってたで! いつかこんな日が来るんちゃうかなぁって思ってたんや! ついに雷門最強FWトリオの結成やー!」
「「…………」」
浦部リカに抱きつかれ、一之瀬と瑞貴は彼女の熱烈アプローチに拒否する術がなかった。攻撃重視で流れを変える、それが鬼道の作戦だった。
《立向居のスローイングで試合再開だ!》
ラインの外から立向居は鬼道に向かってボールを投げる。それを受け取った鬼道は財前塔子へパスした。
「上がれ、塔子!」
「任せろ!」
「よし! 来たな!」
ボールをもらった塔子が上がる。綱海が再びボールを取ろうとするが、それは塔子が上手くかわした。