南海の大決闘!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
どう対処したらいいかわからなかった綱海は、ふと目を向けたモノを見つける。
「ほら瑞貴。口を開けろ」
「えっ……んむ!?」
「「「「「なっ!?」」」」」
なんと綱海は瑞貴の口の中に刺身を食べさせたのだ。無理矢理が付くかもしれないが衝撃的なことに他のみんなは驚く。
「……おいしい」
「だろ? メシを食えば腹も膨れて元気になるぜ」
ニカッと笑う綱海に、もうどうでもよくなった瑞貴はクスッと笑う。
「ありがとうございます、条介さん」
「オウッ、俺もごめんな」
綱海は再び瑞貴の頭を撫でると、瑞貴もくすぐったそうに笑っている。アッサリと綱海は事態を終息させたので、みんなはスゴいと思った。
「お前らどっから来た? どこの学校だ?」
「雷門中だよ。フットボールフロンティア優勝の……って言っても知らないか」
「ああ。知らね」
「ハハハハッ」
今日までサッカーをやったことない綱海に、フットボールフロンティアのことを話してもわからないのは当然だろう。
すると塔子が綱海の前に立つ円堂の隣に、並ぶように立つ。
「ありがと、綱海」
「ん?」
「バタフライドリームが撃てたのは、あんたのおかげだ」
「ちょっ、それウチのおかげやろ?」
「そうか。なんだか知らねーが、役に立ったならよかった」
「ああ」
塔子と綱海が握手を交わしていると、うしろにいたリカが含みのある笑いをして、塔子の両肩に手を置いて立ち上がる。
「なあ、綱海はこの島の中学なん?」
「いや、ここにはサーフィンに来てるだけさ。住んでるのは沖縄だ」
「へー。歳いくつなん?」
「十五」
「十五歳かぁ。勝ち気な塔子やったら年上がええかもなぁ。……どうしたん? みんな?」
リカが周りを見渡すと、瑞貴以外驚いた顔をしている。
「十五歳ということは……さ、三年生?」
「ん? 言わなかったっけ?」
肯定した綱海に全員立ち上がった。今まで同い年と思っていたので円堂もピシッと背筋を伸ばす。
「あ、あの、すいません。知らなかった、ものですから。年上だった…でしたとは、綱海、さんが……」
「いいっていいって。そんなこと海の広さに比べりゃ、ちっぽけな話だ。タメ口で頼むぜ」
「う、うん……」
「おいおい、ノリがワリィなぁ。堅苦しいのは抜きでよろしく。なっ?」
手を差し出して笑う綱海に、円堂も緊張が解けたのか次第に笑って手を重ねる。
「改めてよろしくな、綱海!」
「オウッ!」
他のみんなも各々綱海にタメ口で挨拶していく。さすがに一年生は抵抗があるので敬語だが。円堂はふと気づいて瑞貴に顔を向ける。
「ということは、瑞貴はわかっていたのか?」
「うん。だから名前でいいって言われても『条介さん』で敬語だったでしょ?」
「「「「「言えよ!」」」」」
「ええっ!?」
アッサリと言った瑞貴に、目金とマネージャーとリカ以外の二年組は声をそろえて叫んだ。あまりにも理不尽だ。
「ああそうだ。瑞貴もタメ口で構わねぇぜ」
「えっ?」
「敬語よりタメ口のほうがイキイキしてっからな、他の奴らみたいに呼び捨てでいいぜ」
「でも……」
「お前もノリが悪いなぁ。俺もそのほうが気が楽だし、嬉しいんだ」
綱海瑞貴に手を差し出したので、瑞貴は戸惑いつつ握り返した。
「よろしくね、条介」
「オウッ!」
お互い満面の笑みで挨拶する。しかも二人共頬が微かに赤かった。
☆☆☆☆☆
次の日。雷門メンバーは沖縄に向かうために船に乗った。綱海は見送りに来てくれたので、瑞貴は船尾で手を振っていると、綱海も見えなくなるまで振ってくれた。
綱海の姿が完全に見えなくなると、瑞貴は船尾から円堂のいる甲板に向かった。
「いよいよ沖縄だね」
「ああ。待ってろよ、豪炎寺!」
瑞貴と円堂は、沖縄で豪炎寺と再会できることを楽しみにしている。だが、円堂は気になることがあった。
「な、なあ、瑞貴……」
「どうしたの、守?」
「その……綱海のことが好き…なのか……?」
「「「「「!?」」」」」
まさか円堂の口からそんなことが出ると思わず、みんな一斉に二人を凝視してしまった。とはいえそれは全員が気になっていることだったので、何も言わず耳を傾ける。ちなみに二人は気づいていない。
「ああ。もしかしてバレた?」
「えっ!」
(((((ま、まさか本当に!?)))))
「私、条介のこと好きなんだ」
(((((!?)))))
照れくさそうに顔を赤くして頬をかく瑞貴に、一部はショックを受け、一部は失恋したと心の中で嘆く中……。
「お兄ちゃんみたいで」
「「「「「お、お兄ちゃん!?」」」」」
予想外の答えに、今度は円堂だけじゃなくて全員声を上げていた。その迫力に瑞貴はビビったが、続けて答える。
「私、長女で上がいなかったからさ、結構姉や兄に憧れているんだ。だから条介が頭を撫でてくれたりすると、お兄ちゃんってこんな感じかなって」
瞳子のことも同じような憧れを持っていたし、今回は相手が男性だから照れくさくて顔が赤くなっただけなのだ。
「「「「「まっ……」」」」」
「ん?」
「「「「「紛らわしいことすんな!!」」」」」
「なんで私が怒られるのー!?」
鬼道や一之瀬や土門や吹雪やリカに怒鳴られ、状況がわからない瑞貴は困惑するばかりだ。その傍らで、円堂は安心したように息を吐く。
(あれ? なんで俺ホッとしてんだ?)
昨日の今日で、意味がわからない気持ちに首を傾げるのだった。
――その一方で、港で船を見送っていた綱海。
「サッカー……か」
綱海は昨日のサッカーの楽しさが忘れられず、潮風に乗って呟いた。
「また、瑞貴にも会いてぇな。ノリじゃなく本気で好きになっちまったぜ」
瑞貴は綱海を兄のように思っていたが、綱海はどうやら違っていたようだ。
☆副キャプテン 今日の格言☆
何事も努力とチャレンジ精神と好きな気持ちが大事だよ!
以上!!
「ほら瑞貴。口を開けろ」
「えっ……んむ!?」
「「「「「なっ!?」」」」」
なんと綱海は瑞貴の口の中に刺身を食べさせたのだ。無理矢理が付くかもしれないが衝撃的なことに他のみんなは驚く。
「……おいしい」
「だろ? メシを食えば腹も膨れて元気になるぜ」
ニカッと笑う綱海に、もうどうでもよくなった瑞貴はクスッと笑う。
「ありがとうございます、条介さん」
「オウッ、俺もごめんな」
綱海は再び瑞貴の頭を撫でると、瑞貴もくすぐったそうに笑っている。アッサリと綱海は事態を終息させたので、みんなはスゴいと思った。
「お前らどっから来た? どこの学校だ?」
「雷門中だよ。フットボールフロンティア優勝の……って言っても知らないか」
「ああ。知らね」
「ハハハハッ」
今日までサッカーをやったことない綱海に、フットボールフロンティアのことを話してもわからないのは当然だろう。
すると塔子が綱海の前に立つ円堂の隣に、並ぶように立つ。
「ありがと、綱海」
「ん?」
「バタフライドリームが撃てたのは、あんたのおかげだ」
「ちょっ、それウチのおかげやろ?」
「そうか。なんだか知らねーが、役に立ったならよかった」
「ああ」
塔子と綱海が握手を交わしていると、うしろにいたリカが含みのある笑いをして、塔子の両肩に手を置いて立ち上がる。
「なあ、綱海はこの島の中学なん?」
「いや、ここにはサーフィンに来てるだけさ。住んでるのは沖縄だ」
「へー。歳いくつなん?」
「十五」
「十五歳かぁ。勝ち気な塔子やったら年上がええかもなぁ。……どうしたん? みんな?」
リカが周りを見渡すと、瑞貴以外驚いた顔をしている。
「十五歳ということは……さ、三年生?」
「ん? 言わなかったっけ?」
肯定した綱海に全員立ち上がった。今まで同い年と思っていたので円堂もピシッと背筋を伸ばす。
「あ、あの、すいません。知らなかった、ものですから。年上だった…でしたとは、綱海、さんが……」
「いいっていいって。そんなこと海の広さに比べりゃ、ちっぽけな話だ。タメ口で頼むぜ」
「う、うん……」
「おいおい、ノリがワリィなぁ。堅苦しいのは抜きでよろしく。なっ?」
手を差し出して笑う綱海に、円堂も緊張が解けたのか次第に笑って手を重ねる。
「改めてよろしくな、綱海!」
「オウッ!」
他のみんなも各々綱海にタメ口で挨拶していく。さすがに一年生は抵抗があるので敬語だが。円堂はふと気づいて瑞貴に顔を向ける。
「ということは、瑞貴はわかっていたのか?」
「うん。だから名前でいいって言われても『条介さん』で敬語だったでしょ?」
「「「「「言えよ!」」」」」
「ええっ!?」
アッサリと言った瑞貴に、目金とマネージャーとリカ以外の二年組は声をそろえて叫んだ。あまりにも理不尽だ。
「ああそうだ。瑞貴もタメ口で構わねぇぜ」
「えっ?」
「敬語よりタメ口のほうがイキイキしてっからな、他の奴らみたいに呼び捨てでいいぜ」
「でも……」
「お前もノリが悪いなぁ。俺もそのほうが気が楽だし、嬉しいんだ」
綱海瑞貴に手を差し出したので、瑞貴は戸惑いつつ握り返した。
「よろしくね、条介」
「オウッ!」
お互い満面の笑みで挨拶する。しかも二人共頬が微かに赤かった。
☆☆☆☆☆
次の日。雷門メンバーは沖縄に向かうために船に乗った。綱海は見送りに来てくれたので、瑞貴は船尾で手を振っていると、綱海も見えなくなるまで振ってくれた。
綱海の姿が完全に見えなくなると、瑞貴は船尾から円堂のいる甲板に向かった。
「いよいよ沖縄だね」
「ああ。待ってろよ、豪炎寺!」
瑞貴と円堂は、沖縄で豪炎寺と再会できることを楽しみにしている。だが、円堂は気になることがあった。
「な、なあ、瑞貴……」
「どうしたの、守?」
「その……綱海のことが好き…なのか……?」
「「「「「!?」」」」」
まさか円堂の口からそんなことが出ると思わず、みんな一斉に二人を凝視してしまった。とはいえそれは全員が気になっていることだったので、何も言わず耳を傾ける。ちなみに二人は気づいていない。
「ああ。もしかしてバレた?」
「えっ!」
(((((ま、まさか本当に!?)))))
「私、条介のこと好きなんだ」
(((((!?)))))
照れくさそうに顔を赤くして頬をかく瑞貴に、一部はショックを受け、一部は失恋したと心の中で嘆く中……。
「お兄ちゃんみたいで」
「「「「「お、お兄ちゃん!?」」」」」
予想外の答えに、今度は円堂だけじゃなくて全員声を上げていた。その迫力に瑞貴はビビったが、続けて答える。
「私、長女で上がいなかったからさ、結構姉や兄に憧れているんだ。だから条介が頭を撫でてくれたりすると、お兄ちゃんってこんな感じかなって」
瞳子のことも同じような憧れを持っていたし、今回は相手が男性だから照れくさくて顔が赤くなっただけなのだ。
「「「「「まっ……」」」」」
「ん?」
「「「「「紛らわしいことすんな!!」」」」」
「なんで私が怒られるのー!?」
鬼道や一之瀬や土門や吹雪やリカに怒鳴られ、状況がわからない瑞貴は困惑するばかりだ。その傍らで、円堂は安心したように息を吐く。
(あれ? なんで俺ホッとしてんだ?)
昨日の今日で、意味がわからない気持ちに首を傾げるのだった。
――その一方で、港で船を見送っていた綱海。
「サッカー……か」
綱海は昨日のサッカーの楽しさが忘れられず、潮風に乗って呟いた。
「また、瑞貴にも会いてぇな。ノリじゃなく本気で好きになっちまったぜ」
瑞貴は綱海を兄のように思っていたが、綱海はどうやら違っていたようだ。
☆副キャプテン 今日の格言☆
何事も努力とチャレンジ精神と好きな気持ちが大事だよ!
以上!!