キャプテンの試練!
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「テテテ……瑞貴!?」
「久しぶり、というべきかな。私が眠っている間にずーっとそうやってるんだって?」
円堂は目の前にいる元気な瑞貴に驚く。夢か現かと思ったが、すぐに顔をうつむける。
「……俺はお前の負担に気づかなかった。俺がしっかりしてなかったから……」
ビシィ!
「イタッ!?」
再び瑞貴は円堂の脳天にチョップを食らわした。さすがに二回は効いたようで涙目になっている。
「私がいつ『負担だ』『重荷だ』って言った? これは守のせいでも、誰のせいでもない。自己管理ができていない私の自業自得なの」
「瑞貴……」
「一郎太や鉄平が離脱したことは聞いたよ。だけど残った有人たちはあきらめてないし、守はここにいる。サッカーにどう向き合うか悩んでいるからこそ、ここにいる。でも、何か大切なことを忘れていない?」
「大切な…こと……」
「それが見つかって、私たちの元に帰ってくるのを待ってるから」
瑞貴は円堂の頭を撫でたあと屋上を去る。残った円堂は頭に残る暖かさに手を当てて夢ではないと確信した。
瑞貴がユニフォームに着替えてグラウンドへ戻ると、立向居と鬼道たちが集まっているのを確認した。
「お待たせ」
「井上さん!? 病院はどうしたんですか!?」
「退院したの。それで立向居くんがマジン・ザ・ハンドを身に着けるため、私も協力するよ。同じ技を身につけた私だからこそ、参考になることもあるだろうし」
「同じ……井上さんも使えるんですか!?」
「うん。だからまずは見てて。陽花戸中との試合からずいぶん時間が経ったし、改めて再確認ということで」
瑞貴はキーパー用のグローブを嵌めてゴール前に立ち、鬼道と一之瀬がその向かいに立つ。
「いくぞ、瑞貴!」
「OK!」
鬼道がボールを蹴り上げると、一之瀬がヘディングで鬼道に再び返す。
「「ツインブースト!」」
瑞貴は構えると同時に全身の気を右手に送る。
「マジン・ザ・ハンド!」
緑色のマジンが瑞貴の背後に現れ、手を前に突き出すと見事ツインブーストを止めた。
「よしっ!」
「スゴい……スゴいです!」
立向居はすぐに瑞貴の元へ向かうと、先日と同じように両手で瑞貴の手を握り上下にブンブンと振る。
「感激です! 井上さんのマジン・ザ・ハンドがこの目で見られるなんて!」
「ありがとう。さっ、次は立向居くんの番だよ」
「はい!」
今度は立向居がゴール前に立ち、瑞貴はそばで立向居の動きを見てアドバイスする役目を担う。
「わぁっ!」
「もっと集中して!」
「はい! お願いします!」
「「ツインブースト!」」
「ムリっスよ。キャプテンや瑞貴さんがあんなに苦労して身につけた必殺技なんスから」
先ほどから鬼道と一之瀬のシュートをマジン・ザ・ハンドで止めようとするが、まだ完成できていない。壁山たちは心配して見守るも、立向居は立ち上がる。
「もう一度、お願いします!」
一之瀬と鬼道は再びツインブーストを撃つ。
「マジン・ザ・ハンド! うわぁ!」
「見てられないっス……」
「気が足りてないよ! 全身の気を右手に集中して一気に開放する!」
「はい!」
瑞貴の指導も受けつつ、立向居は何度も失敗するがその度に何度も立ち上がる。
「あきらめない……!」
「さっきは今までよりいいよ! それを忘れずさらに気を発動して!」
「はい! マジン・ザ・ハンド! ぐわぁ!」
しかしまたしても失敗に終わり、立向居はゴールネットに叩きつけられる。
「久しぶり、というべきかな。私が眠っている間にずーっとそうやってるんだって?」
円堂は目の前にいる元気な瑞貴に驚く。夢か現かと思ったが、すぐに顔をうつむける。
「……俺はお前の負担に気づかなかった。俺がしっかりしてなかったから……」
ビシィ!
「イタッ!?」
再び瑞貴は円堂の脳天にチョップを食らわした。さすがに二回は効いたようで涙目になっている。
「私がいつ『負担だ』『重荷だ』って言った? これは守のせいでも、誰のせいでもない。自己管理ができていない私の自業自得なの」
「瑞貴……」
「一郎太や鉄平が離脱したことは聞いたよ。だけど残った有人たちはあきらめてないし、守はここにいる。サッカーにどう向き合うか悩んでいるからこそ、ここにいる。でも、何か大切なことを忘れていない?」
「大切な…こと……」
「それが見つかって、私たちの元に帰ってくるのを待ってるから」
瑞貴は円堂の頭を撫でたあと屋上を去る。残った円堂は頭に残る暖かさに手を当てて夢ではないと確信した。
瑞貴がユニフォームに着替えてグラウンドへ戻ると、立向居と鬼道たちが集まっているのを確認した。
「お待たせ」
「井上さん!? 病院はどうしたんですか!?」
「退院したの。それで立向居くんがマジン・ザ・ハンドを身に着けるため、私も協力するよ。同じ技を身につけた私だからこそ、参考になることもあるだろうし」
「同じ……井上さんも使えるんですか!?」
「うん。だからまずは見てて。陽花戸中との試合からずいぶん時間が経ったし、改めて再確認ということで」
瑞貴はキーパー用のグローブを嵌めてゴール前に立ち、鬼道と一之瀬がその向かいに立つ。
「いくぞ、瑞貴!」
「OK!」
鬼道がボールを蹴り上げると、一之瀬がヘディングで鬼道に再び返す。
「「ツインブースト!」」
瑞貴は構えると同時に全身の気を右手に送る。
「マジン・ザ・ハンド!」
緑色のマジンが瑞貴の背後に現れ、手を前に突き出すと見事ツインブーストを止めた。
「よしっ!」
「スゴい……スゴいです!」
立向居はすぐに瑞貴の元へ向かうと、先日と同じように両手で瑞貴の手を握り上下にブンブンと振る。
「感激です! 井上さんのマジン・ザ・ハンドがこの目で見られるなんて!」
「ありがとう。さっ、次は立向居くんの番だよ」
「はい!」
今度は立向居がゴール前に立ち、瑞貴はそばで立向居の動きを見てアドバイスする役目を担う。
「わぁっ!」
「もっと集中して!」
「はい! お願いします!」
「「ツインブースト!」」
「ムリっスよ。キャプテンや瑞貴さんがあんなに苦労して身につけた必殺技なんスから」
先ほどから鬼道と一之瀬のシュートをマジン・ザ・ハンドで止めようとするが、まだ完成できていない。壁山たちは心配して見守るも、立向居は立ち上がる。
「もう一度、お願いします!」
一之瀬と鬼道は再びツインブーストを撃つ。
「マジン・ザ・ハンド! うわぁ!」
「見てられないっス……」
「気が足りてないよ! 全身の気を右手に集中して一気に開放する!」
「はい!」
瑞貴の指導も受けつつ、立向居は何度も失敗するがその度に何度も立ち上がる。
「あきらめない……!」
「さっきは今までよりいいよ! それを忘れずさらに気を発動して!」
「はい! マジン・ザ・ハンド! ぐわぁ!」
しかしまたしても失敗に終わり、立向居はゴールネットに叩きつけられる。