キャプテンの試練!
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「士郎のことも、一郎太のことも、鉄平のことも、修也のことだって、監督は自ら悪役になってみんなの非難を受け止めています」
「私は別に……」
「そんな苦しそうな顔で言われても説得力0ですよ。監督はいつだって私たちを守ってくれて最善の策を考えてくれています。だから私は監督が大好きで、姉のように慕っています」
「井上さん……」
「まあ、時には反対することもありますけど」
「まったく……」
瑞貴のことを不思議と思ったことは一度や二度じゃない。だけど、それが彼女の魅力なのだろうとわかった。瞳子は彼女の真っ直ぐな愛情と優しさに救われる。
「あともう一つお願いがあります」
「もう一つ?」
「お医者さんに今すぐ退院手続きできるよう、一緒にお願いしてくれませんか? 早くみんなの元へ行きたいので」
先ほどの優しい表情と打って変わって、いたずらっ子のように笑っている。不思議と同時に面白い子と再認識した瞳子は、フッと笑って椅子から立ち上がった。
☆☆☆☆☆
退院手続きをして陽花戸中にやってきた瑞貴と瞳子。
瑞貴は早速グラウンドへ向かうと、木暮がふとこちらを向いたので、瑞貴の存在に気づいた。
「瑞貴姉!」
「「「「「えっ!?」」」」」
木暮を始め、みんな瑞貴の元へ駆け寄る。壁山や春奈は涙目だし他のみんなは嬉しそうに笑っている。
「目が覚めたんスね!」
「瑞貴先輩! 本当によかったです!」
「ウチハニーの元気な姿が見れんで寂しかったわ」
「もう心配かけさせんなよ!」
リカは感激して瑞貴に抱きつくし、土門はうしろからコメカミに拳を当てて軽くグリグリしている。みんな彼女のことが心配で仕方なかったのだ。
すると瞳子が現れたので、全員騒ぐのをやめた。瞳子の口から出た言葉は……。
「円堂くんをメンバーから外します」
「「「「「えっ!?」」」」」
「そんな、監督!」
「円堂くんを除くこのメンバーで、エイリア学園との戦いに臨みます」
「そ、そんな……」
五日も経ったのだ。円堂の様子は変わることがないし、サッカーの意欲を失くしている。瞳子だって待ち続けていたが限界だった。
「井上さんは新キャプテンを、鬼道くんには副キャプテンをお願いするわ。よろしく」
「……申し訳ありませんが、それはお断りします」
「俺もです」
振り向いて立ち去ろうとした瞳子の指示を、瑞貴と鬼道は拒否した。
「私たちのキャプテンは守だけです。もちろん私の相棒も!」
「あいつは必ず立ち上がります。それが円堂守だからです!」
他の選手もマネージャーも、二人の言葉に同意するように瞳子に向けて強い眼差しで送る。
「明日、ここを出発するわ。誰も付いて来ないなら、新たなメンバーを探すだけよ。私はエイリア学園を倒さなければならないの」
(ありがとうございます……!)
瞳子はもう一日だけ時間を与えて去って行った。瑞貴は瞳子の優しさに心の中で礼を言い、屋上にいる円堂を見る。
「だいぶ効いてるみたいだね」
「ああ。何もかも気づかなかったことに悔やんでいる」
「……秋ちゃん、みんな、頼みがあるんだけど」
瑞貴はみんなを見渡して『ある指示』を出す。全員それに賛成すると行動を開始した。瑞貴が向かう場所はもちろん――円堂がいる屋上だ。
瑞貴が屋上に行くと、端で顔をうつむけたまま座っている円堂を発見する。それに溜息をついて彼に近付き……。
ビシィ!
「イッテェ!」
容赦なくチョップを円堂の脳天に食らわした。
「私は別に……」
「そんな苦しそうな顔で言われても説得力0ですよ。監督はいつだって私たちを守ってくれて最善の策を考えてくれています。だから私は監督が大好きで、姉のように慕っています」
「井上さん……」
「まあ、時には反対することもありますけど」
「まったく……」
瑞貴のことを不思議と思ったことは一度や二度じゃない。だけど、それが彼女の魅力なのだろうとわかった。瞳子は彼女の真っ直ぐな愛情と優しさに救われる。
「あともう一つお願いがあります」
「もう一つ?」
「お医者さんに今すぐ退院手続きできるよう、一緒にお願いしてくれませんか? 早くみんなの元へ行きたいので」
先ほどの優しい表情と打って変わって、いたずらっ子のように笑っている。不思議と同時に面白い子と再認識した瞳子は、フッと笑って椅子から立ち上がった。
☆☆☆☆☆
退院手続きをして陽花戸中にやってきた瑞貴と瞳子。
瑞貴は早速グラウンドへ向かうと、木暮がふとこちらを向いたので、瑞貴の存在に気づいた。
「瑞貴姉!」
「「「「「えっ!?」」」」」
木暮を始め、みんな瑞貴の元へ駆け寄る。壁山や春奈は涙目だし他のみんなは嬉しそうに笑っている。
「目が覚めたんスね!」
「瑞貴先輩! 本当によかったです!」
「ウチハニーの元気な姿が見れんで寂しかったわ」
「もう心配かけさせんなよ!」
リカは感激して瑞貴に抱きつくし、土門はうしろからコメカミに拳を当てて軽くグリグリしている。みんな彼女のことが心配で仕方なかったのだ。
すると瞳子が現れたので、全員騒ぐのをやめた。瞳子の口から出た言葉は……。
「円堂くんをメンバーから外します」
「「「「「えっ!?」」」」」
「そんな、監督!」
「円堂くんを除くこのメンバーで、エイリア学園との戦いに臨みます」
「そ、そんな……」
五日も経ったのだ。円堂の様子は変わることがないし、サッカーの意欲を失くしている。瞳子だって待ち続けていたが限界だった。
「井上さんは新キャプテンを、鬼道くんには副キャプテンをお願いするわ。よろしく」
「……申し訳ありませんが、それはお断りします」
「俺もです」
振り向いて立ち去ろうとした瞳子の指示を、瑞貴と鬼道は拒否した。
「私たちのキャプテンは守だけです。もちろん私の相棒も!」
「あいつは必ず立ち上がります。それが円堂守だからです!」
他の選手もマネージャーも、二人の言葉に同意するように瞳子に向けて強い眼差しで送る。
「明日、ここを出発するわ。誰も付いて来ないなら、新たなメンバーを探すだけよ。私はエイリア学園を倒さなければならないの」
(ありがとうございます……!)
瞳子はもう一日だけ時間を与えて去って行った。瑞貴は瞳子の優しさに心の中で礼を言い、屋上にいる円堂を見る。
「だいぶ効いてるみたいだね」
「ああ。何もかも気づかなかったことに悔やんでいる」
「……秋ちゃん、みんな、頼みがあるんだけど」
瑞貴はみんなを見渡して『ある指示』を出す。全員それに賛成すると行動を開始した。瑞貴が向かう場所はもちろん――円堂がいる屋上だ。
瑞貴が屋上に行くと、端で顔をうつむけたまま座っている円堂を発見する。それに溜息をついて彼に近付き……。
ビシィ!
「イッテェ!」
容赦なくチョップを円堂の脳天に食らわした。