ドラゴンが出た!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
染岡は豪炎寺のスゴさを改めて知った。
(やっぱりスゲェ奴だぜ豪炎寺……それに比べて俺は……!)
何も考えず突っ走っていく自分と違って豪炎寺はちゃんと考えて行動していたことに悔やんで目をギュッと閉じ、そして前線では屍と不乱がガードに入る。
豪炎寺とは反対側で走っていた瑞貴はそれを確認する。
「竜吾!」
「!」
瑞貴に呼ばれた染岡が目を向けると瑞貴は上に向かって指を指した。一瞬何のことだかわからなかったが、瑞貴の顔が全てを語っているかのように染岡は大きく頷きドラゴンクラッシュの体勢に入る。
「何度やってもムダなこと……」
鉈は余裕そうに言う。しかし――。
「豪炎寺ぃ!」
「!」
「ドラゴンクラッシュ!」
「どこ狙ってるんだ染岡!」
「違うよ真一!あれはシュートじゃない。パスだ!」
染岡は空に向かってドラゴンクラッシュを放った。半田が叫ぶが瑞貴はニヤリと笑う。豪炎寺は屍と不乱が染岡の行動に驚いている間に抜いて飛んだ。
「ファイアトルネード!」
青いドラゴンが豪炎寺のファイアトルネードの炎をまとって赤いドラゴンへと変化する。そしてボールはそのまま鉈ごとゴールに突き刺さった。
《豪炎寺の強烈シュートでキーパーごとゴォ――ルッ!! 同点っ! 雷門中、同点に追いつきましたぁー!》
「やったー! ナイス竜吾、修也!」
「「っ!」」
瑞貴はそう言って飛び上がると染岡と豪炎寺の腕を自分の腕とからめる。二人はいきなりのことに顔を赤くした。
地木流は今、目の前に起こっている現実に信じられないのか、「バカな……」と言って震えていた。
「ドラゴンクラッシュと……」
「ファイアトルネードが……」
「合体した……!」
栗松と宍戸と少林寺が言うと、目金は指を組んで豪炎寺と染岡を見る。
「なるほど。空中からならキーパーの手を見ずにシュートが撃てます。しかもドラゴンクラッシュとファイアトルネードが合わさり、かつてないパワーを生み出した……。なかなか見事な連係プレーでしたねぇ。これを――」
「ドラゴントルネードって名付けようか!」
「って、また瑞貴さんに取られたー!」
目金の叫び声も今の瑞貴には聞こえない。そしてドラゴントルネードに火が点いたのか雷門中サッカー部はやる気を出す。
すると校門にいた帝国組の鬼道は踵を返した。源田と佐久間は鬼道を見る。
「鬼道?」
「いいのか? 最後まで見なくて」
「結果は見えてる」
鬼道はフッと笑って歩き出した。
「……帰ったら、成神にどやされるだろうな」
「違いない」
すぐに想像がつくので佐久間と源田は顔を見合わせて笑い、鬼道に続いて歩き出した。
「へぇ~。面白い奴らじゃないか」
別の場所で私服姿の一人の男子が見ていたことを瑞貴たちは気づかなかった。その間にも試合が進んでいるのだから。
しかしまだ同点。残り時間もあとわずかだ。幽谷は点を入れようとドリブルをするが半田がカットし、マークを振り切った瑞貴が駆けだす。半田はそれを確認し相手を避けてドリブルをする。
「瑞貴!」
半田が蹴ったボールを瑞貴は受け止めて空中に上げ、自分も飛び上がる。
「シューティングアロー!」
ドラゴントルネードのように空中からの攻撃なのでゆがむ空間は効かない。ボールはそのままゴールへと突き刺さった。
追加点を取るとホイッスルが鳴り響く。それと同時に観客から歓声も上がる。
《ここで試合終了です! 4対3、4対3で雷門中が尾刈斗中に大逆転勝利だ――っ!!》
「ナイス真一!」
「お前こそ、ナイスシュートだったぜ!」
瑞貴と半田はハイタッチを交わした。地木流は膝を地面につき、尾刈斗イレブンも残念そうに頭を抱えていたり膝を折ったりしていた。
☆☆☆☆☆
夕方のグラウンド雷門中サッカー部は残っていた。
「勝った……勝ったんスね、俺たち」
壁山は未だに信じられないのか、スコアボードを見て呆然としていた。円堂は染岡と豪炎寺の肩に手を置く。
「やってくれたな染岡、豪炎寺。お前たちのドラゴントルネードが教えてくれたよ。一人じゃできないことも、二人で力を合わせればできるようになるんだってな」
染岡は黙って肩にある円堂の手をのけるとそっぽを向いた。
「エースストライカーの座は、譲ったわけじゃないからな」
「フッ」
言葉がどうであれ、空気が変わっていることに気づいた豪炎寺は微笑みを浮かべる。
「まったく。素直じゃないんだから竜吾は」
「うっせぇ!」
そんな反応も面白くて瑞貴はクスクスと笑うと染岡も怒る気が失せてきた。
「よーしみんな! フットボールフロンティアに乗り込むぞ!」
「「「「「オ――ッ!!」」」」
「ほら、修也も!」
「お、おい!」
目金と影野も駆け寄ってみんなは拳を空に上げた。豪炎寺は何かを思うように夕日を見つめていたが、腕が上がった感覚がすると瑞貴が笑いながら自分と豪炎寺の腕を上げていた。豪炎寺は一時戸惑ったが、別段怒ることもなく笑っていた。
――校舎の影で、冬海が影山に連絡していたことを、原作の知識がある瑞貴以外知らなかった。
☆副キャプテン 今日の格言☆
支え合い、共に戦っていくのがチームメイトなんだ!
以上!!
(やっぱりスゲェ奴だぜ豪炎寺……それに比べて俺は……!)
何も考えず突っ走っていく自分と違って豪炎寺はちゃんと考えて行動していたことに悔やんで目をギュッと閉じ、そして前線では屍と不乱がガードに入る。
豪炎寺とは反対側で走っていた瑞貴はそれを確認する。
「竜吾!」
「!」
瑞貴に呼ばれた染岡が目を向けると瑞貴は上に向かって指を指した。一瞬何のことだかわからなかったが、瑞貴の顔が全てを語っているかのように染岡は大きく頷きドラゴンクラッシュの体勢に入る。
「何度やってもムダなこと……」
鉈は余裕そうに言う。しかし――。
「豪炎寺ぃ!」
「!」
「ドラゴンクラッシュ!」
「どこ狙ってるんだ染岡!」
「違うよ真一!あれはシュートじゃない。パスだ!」
染岡は空に向かってドラゴンクラッシュを放った。半田が叫ぶが瑞貴はニヤリと笑う。豪炎寺は屍と不乱が染岡の行動に驚いている間に抜いて飛んだ。
「ファイアトルネード!」
青いドラゴンが豪炎寺のファイアトルネードの炎をまとって赤いドラゴンへと変化する。そしてボールはそのまま鉈ごとゴールに突き刺さった。
《豪炎寺の強烈シュートでキーパーごとゴォ――ルッ!! 同点っ! 雷門中、同点に追いつきましたぁー!》
「やったー! ナイス竜吾、修也!」
「「っ!」」
瑞貴はそう言って飛び上がると染岡と豪炎寺の腕を自分の腕とからめる。二人はいきなりのことに顔を赤くした。
地木流は今、目の前に起こっている現実に信じられないのか、「バカな……」と言って震えていた。
「ドラゴンクラッシュと……」
「ファイアトルネードが……」
「合体した……!」
栗松と宍戸と少林寺が言うと、目金は指を組んで豪炎寺と染岡を見る。
「なるほど。空中からならキーパーの手を見ずにシュートが撃てます。しかもドラゴンクラッシュとファイアトルネードが合わさり、かつてないパワーを生み出した……。なかなか見事な連係プレーでしたねぇ。これを――」
「ドラゴントルネードって名付けようか!」
「って、また瑞貴さんに取られたー!」
目金の叫び声も今の瑞貴には聞こえない。そしてドラゴントルネードに火が点いたのか雷門中サッカー部はやる気を出す。
すると校門にいた帝国組の鬼道は踵を返した。源田と佐久間は鬼道を見る。
「鬼道?」
「いいのか? 最後まで見なくて」
「結果は見えてる」
鬼道はフッと笑って歩き出した。
「……帰ったら、成神にどやされるだろうな」
「違いない」
すぐに想像がつくので佐久間と源田は顔を見合わせて笑い、鬼道に続いて歩き出した。
「へぇ~。面白い奴らじゃないか」
別の場所で私服姿の一人の男子が見ていたことを瑞貴たちは気づかなかった。その間にも試合が進んでいるのだから。
しかしまだ同点。残り時間もあとわずかだ。幽谷は点を入れようとドリブルをするが半田がカットし、マークを振り切った瑞貴が駆けだす。半田はそれを確認し相手を避けてドリブルをする。
「瑞貴!」
半田が蹴ったボールを瑞貴は受け止めて空中に上げ、自分も飛び上がる。
「シューティングアロー!」
ドラゴントルネードのように空中からの攻撃なのでゆがむ空間は効かない。ボールはそのままゴールへと突き刺さった。
追加点を取るとホイッスルが鳴り響く。それと同時に観客から歓声も上がる。
《ここで試合終了です! 4対3、4対3で雷門中が尾刈斗中に大逆転勝利だ――っ!!》
「ナイス真一!」
「お前こそ、ナイスシュートだったぜ!」
瑞貴と半田はハイタッチを交わした。地木流は膝を地面につき、尾刈斗イレブンも残念そうに頭を抱えていたり膝を折ったりしていた。
☆☆☆☆☆
夕方のグラウンド雷門中サッカー部は残っていた。
「勝った……勝ったんスね、俺たち」
壁山は未だに信じられないのか、スコアボードを見て呆然としていた。円堂は染岡と豪炎寺の肩に手を置く。
「やってくれたな染岡、豪炎寺。お前たちのドラゴントルネードが教えてくれたよ。一人じゃできないことも、二人で力を合わせればできるようになるんだってな」
染岡は黙って肩にある円堂の手をのけるとそっぽを向いた。
「エースストライカーの座は、譲ったわけじゃないからな」
「フッ」
言葉がどうであれ、空気が変わっていることに気づいた豪炎寺は微笑みを浮かべる。
「まったく。素直じゃないんだから竜吾は」
「うっせぇ!」
そんな反応も面白くて瑞貴はクスクスと笑うと染岡も怒る気が失せてきた。
「よーしみんな! フットボールフロンティアに乗り込むぞ!」
「「「「「オ――ッ!!」」」」
「ほら、修也も!」
「お、おい!」
目金と影野も駆け寄ってみんなは拳を空に上げた。豪炎寺は何かを思うように夕日を見つめていたが、腕が上がった感覚がすると瑞貴が笑いながら自分と豪炎寺の腕を上げていた。豪炎寺は一時戸惑ったが、別段怒ることもなく笑っていた。
――校舎の影で、冬海が影山に連絡していたことを、原作の知識がある瑞貴以外知らなかった。
☆副キャプテン 今日の格言☆
支え合い、共に戦っていくのがチームメイトなんだ!
以上!!