キャプテンの試練!
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一方その頃、病院にある病室で瑞貴は久しぶりに目を覚まし、何故かダルいと感じながらもゆっくり体を起こす。
「あれ? なんで私病院に……」
ガラッ。
「あっ、井上さん! おはようございます!」
「立向居くん……」
病室に入ってきた立向居に瑞貴は気づく。立向居は持っていたビニール袋を机に置いた。
「目が覚めてよかったです。今お医者さんを呼びますね」
「ありがとう」
立向居はナースコールを押すと椅子に座った。
「具合はどうですか?」
「なんかよく寝たって感じでスッキリしたよ。で、どうして私病院にいるの?」
「覚えてないんですか? ジェネシスとの試合で吹雪さんが倒れたあと、井上さんまで倒れたんですよ」
「……ああ! そういえば!」
急に意識を失くしたからあまり覚えていなかったようだ。思い返すとヒロトがジェネシスを率いて現れ、試合をして、途中で吹雪が倒れてしまって……。
「って、士郎!」
「ちょっと井上さん!」
吹雪が気になった瑞貴はベッドから出ようとしたが、まだ点滴に繋がれているため、立向居が慌てて止めた。
「もうすぐお医者さんが来ます! 吹雪さんなら目を覚ましましたし少し療養すれば大丈夫だって言ってました!」
「それならよかった……」
それから医者が来て、診察の結果は良好なので点滴も必要ないと言われた。その間に立向居は瞳子に連絡し、帰ってきた頃には診察も終了していた。
「井上さん、よかったら桃食べますか? 昨日の帰りに買ってきたんです」
「うん」
立向居は器用にナイフで切り分けて瑞貴に渡す。喉を潤す冷たさと桃の甘さが身に染みておいしく感じる。
「…………ん? 待てよ?」
「どうかしましたか?」
「立向居くん、私に『目が覚めてよかった』って言ったよね?」
「はい。何日経っても起きなかったので。俺は早朝特訓のあとと、夕方に様子を見に来ていたんです」
「何日経ってもって、私が倒れてどれくらい日にちが経ったの!?」
「えーと、五日ぐらいですね」
「五日!?」
瑞貴にとっては一日ぐらいだと思っていた。ということは、風丸も栗松も離脱してしまったあとなのだと気づいた。さらに円堂もサッカーに向き合えない状態でいることも思い出す。
「すぐに行かなきゃ!」
「だからダメです! 今度は監督さんが来ますから!」
ガラッ。
再びベッドから出ようとする瑞貴を立向居が止める。同時に扉も開かれ、瞳子が入ってきた。
「瞳子監督……」
「井上さん、目が覚めたようね」
立向居は特訓に行くと伝えて病室を出て行き、瑞貴と瞳子の二人だけになった。瞳子は先ほど立向居が座っていた椅子に座る。
瞳子は風丸と栗松の離脱、円堂と吹雪の不調、現在の雷門イレブンのことを話した。
「井上さん。私はあなたを試合に使い続けるわ」
「いいですよ」
「えっ」
あっさり肯定した瑞貴に瞳粉は思わず驚いて声を上げる。対して瑞貴はニコッと笑っていた。
「私はサッカーが好きです。サッカーを守るために、エイリア学園を倒すために、イナズマキャラバンに参加しました」
鬼道が思っていた負担は、瑞貴にとって負担とも思ってなかった。技を磨くのも、仲間を支えることも、瑞貴にとっては全然苦じゃない。もちろん仲間の悲劇を防げなかったことは悲しいが、だからといって落ち込むわけにもいかないと誓った。
「瞳子監督、お願いがあります」
「何かしら?」
「何もかも一人で抱え込もうとしないでください」
「!」
「あれ? なんで私病院に……」
ガラッ。
「あっ、井上さん! おはようございます!」
「立向居くん……」
病室に入ってきた立向居に瑞貴は気づく。立向居は持っていたビニール袋を机に置いた。
「目が覚めてよかったです。今お医者さんを呼びますね」
「ありがとう」
立向居はナースコールを押すと椅子に座った。
「具合はどうですか?」
「なんかよく寝たって感じでスッキリしたよ。で、どうして私病院にいるの?」
「覚えてないんですか? ジェネシスとの試合で吹雪さんが倒れたあと、井上さんまで倒れたんですよ」
「……ああ! そういえば!」
急に意識を失くしたからあまり覚えていなかったようだ。思い返すとヒロトがジェネシスを率いて現れ、試合をして、途中で吹雪が倒れてしまって……。
「って、士郎!」
「ちょっと井上さん!」
吹雪が気になった瑞貴はベッドから出ようとしたが、まだ点滴に繋がれているため、立向居が慌てて止めた。
「もうすぐお医者さんが来ます! 吹雪さんなら目を覚ましましたし少し療養すれば大丈夫だって言ってました!」
「それならよかった……」
それから医者が来て、診察の結果は良好なので点滴も必要ないと言われた。その間に立向居は瞳子に連絡し、帰ってきた頃には診察も終了していた。
「井上さん、よかったら桃食べますか? 昨日の帰りに買ってきたんです」
「うん」
立向居は器用にナイフで切り分けて瑞貴に渡す。喉を潤す冷たさと桃の甘さが身に染みておいしく感じる。
「…………ん? 待てよ?」
「どうかしましたか?」
「立向居くん、私に『目が覚めてよかった』って言ったよね?」
「はい。何日経っても起きなかったので。俺は早朝特訓のあとと、夕方に様子を見に来ていたんです」
「何日経ってもって、私が倒れてどれくらい日にちが経ったの!?」
「えーと、五日ぐらいですね」
「五日!?」
瑞貴にとっては一日ぐらいだと思っていた。ということは、風丸も栗松も離脱してしまったあとなのだと気づいた。さらに円堂もサッカーに向き合えない状態でいることも思い出す。
「すぐに行かなきゃ!」
「だからダメです! 今度は監督さんが来ますから!」
ガラッ。
再びベッドから出ようとする瑞貴を立向居が止める。同時に扉も開かれ、瞳子が入ってきた。
「瞳子監督……」
「井上さん、目が覚めたようね」
立向居は特訓に行くと伝えて病室を出て行き、瑞貴と瞳子の二人だけになった。瞳子は先ほど立向居が座っていた椅子に座る。
瞳子は風丸と栗松の離脱、円堂と吹雪の不調、現在の雷門イレブンのことを話した。
「井上さん。私はあなたを試合に使い続けるわ」
「いいですよ」
「えっ」
あっさり肯定した瑞貴に瞳粉は思わず驚いて声を上げる。対して瑞貴はニコッと笑っていた。
「私はサッカーが好きです。サッカーを守るために、エイリア学園を倒すために、イナズマキャラバンに参加しました」
鬼道が思っていた負担は、瑞貴にとって負担とも思ってなかった。技を磨くのも、仲間を支えることも、瑞貴にとっては全然苦じゃない。もちろん仲間の悲劇を防げなかったことは悲しいが、だからといって落ち込むわけにもいかないと誓った。
「瞳子監督、お願いがあります」
「何かしら?」
「何もかも一人で抱え込もうとしないでください」
「!」