激震! 最強のジェネシス!!
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円堂守と井上瑞貴が京都の漫遊寺中で出会った少年――基山ヒロト。彼は現在地である福岡の陽花戸中にも現れた。ヒロトは円堂と瑞貴に「俺たちのチームとサッカーをしよう」と伝える。
翌日の正午、陽花戸中のグラウンドにイプシロンのときと同じ黒い霧が舞い、白い光の中に現れたのはエイリア学園と同じようなユニフォームを着たヒロトを含める十一人の少年少女。
「ヒロト……。お前、宇宙人だったのか……?」
「さあ、円堂くん。瑞貴ちゃん。――サッカー、やろうよ」
「ヒロト……」
友達と思っていた相手が宇宙人だということは、円堂にとって大きな衝撃を与える。逆に瑞貴は原作で知っているのでわかってはいたが、これからのことに覚悟ができてなかった。
状況に追いつけない土門飛鳥は「どういうことなんだ?」と声を上げる。
「なんで円堂と瑞貴ちゃんの友達がエイリア学園に……?」
「円堂さん……井上さん……」
立向居勇気も心配そうに呟く。その中で吹雪士郎は思い詰めた表情をしていると、目金欠流は状況を察した。
「まんまと騙されたみたいですねぇ」
「騙された?」
音無春奈が反復すると目金は頷いて言葉を続ける。
「奴らの目的は、友達になったフリをして円堂くんと瑞貴さんを動揺させること」
「そういうことだったんですね!」
「宇宙人の考えそうなことですよ」
「――それは違うよ」
立向居も納得する目金の推理に、ヒロトは否定の声を上げる。
「俺は、ただ君たちとサッカーがしたいだけ。君たちのサッカーを見せてよ」
「いいのかよ? 許可もナシにこんな奴らと試合して」
「グランがやるって言うんだ。仕方ないだろ」
ヒロトのチームメイトのハウザーとゲイルの会話が聞こえ、円堂はヒロトに問いかける。
「『グラン』? それが本当の名前なのか?」
吉良瞳子もその名前に反応した。
「お前とは、もっと楽しいサッカーができると思っていた。けど、エイリア学園とわかった以上、容赦はしないぜ!」
「もちろんだよ」
ビシッと指差す円堂に、ヒロトは笑ってるだけだった。対して何も言わない瑞貴に、木暮夕弥は心配しながら手を握る。
「瑞貴姉……」
「あっ、ゴメンね夕弥。心配かけちゃって」
「そんなのはいいんだよ! なんだよあいつ、瑞貴姉がこうなるってわかってて会っていたのかよ!」
木暮は思いっきりヒロトを睨む。その視線を感じたのか、ヒロトは木暮に顔を向けると、その手に繋がれている瑞貴を見た。
「瑞貴ちゃん。俺は君たちに嘘はついてないから」
「……わかってる」
「瑞貴姉!? 何言ってんだよ、だってこいつ、瑞貴姉を騙したんだぞ!?」
「ヒロトは私に対して、一度も『宇宙人じゃない』と言わなかった。ただ私が知らなかっただけだよ」
「それでも!」
「行こう、夕弥。試合に向けて調整しなきゃ」
瑞貴は木暮の手を引っ張ってチームメイトの元へ行く。その様子をヒロトが優しい目で見ていると、ウルビダが声をかけた。
「グラン、あいつがお前のお気に入りか?」
「うん。不思議な子だろう? 君と同じチームの副キャプテンで実力も結構あるから、エイリア学園に引き入れたいくらいだよ」
ヒロトとウルビダがそんな会話をしていたなど、雷門イレブンは気づかなかった。
《雷門ファンのみなさん! お待たせしました! ここ、福岡の陽花戸中から雷門中対エイリア学園第三のチーム・ジェネシスとの一戦をお送りします!!》
角馬圭太の実況が響きわたる中、ヒロトが雷門側を見ると円堂はその視線に気づき、同じように顔を向けた。
「円堂」
「っ! ああ」
「イプシロンを倒したら、終わりかと思っていたでヤンス……」
鬼道有人に呼ばれたので円堂は集中するが、栗松鉄平が悲しげな声を出す。
すると陽花戸中の校舎から吹雪が帰ってきた。それに気づいた円堂は吹雪のそばに駆け寄る。
「吹雪! どうかしたのか?」
「……なんでもないよ」
「そうか? ならいいけど」
「吹雪、お前にはFWを頼む。瑞貴と2TOPだ。いいですよね? 監督!」
「ええ。任せるわ」
鬼道の指示に瞳子も反対しなかった。反対しそうな人物といえば……。
「なあ、ウチは?」
「リカ、お前は今回目金とベンチだ」
「なんやて!?」
「勝つためだ、仕方ない」
「チェ」
浦部リカは不満げな顔をすると、土門は円堂の隣に来て吹雪に声をかける。
翌日の正午、陽花戸中のグラウンドにイプシロンのときと同じ黒い霧が舞い、白い光の中に現れたのはエイリア学園と同じようなユニフォームを着たヒロトを含める十一人の少年少女。
「ヒロト……。お前、宇宙人だったのか……?」
「さあ、円堂くん。瑞貴ちゃん。――サッカー、やろうよ」
「ヒロト……」
友達と思っていた相手が宇宙人だということは、円堂にとって大きな衝撃を与える。逆に瑞貴は原作で知っているのでわかってはいたが、これからのことに覚悟ができてなかった。
状況に追いつけない土門飛鳥は「どういうことなんだ?」と声を上げる。
「なんで円堂と瑞貴ちゃんの友達がエイリア学園に……?」
「円堂さん……井上さん……」
立向居勇気も心配そうに呟く。その中で吹雪士郎は思い詰めた表情をしていると、目金欠流は状況を察した。
「まんまと騙されたみたいですねぇ」
「騙された?」
音無春奈が反復すると目金は頷いて言葉を続ける。
「奴らの目的は、友達になったフリをして円堂くんと瑞貴さんを動揺させること」
「そういうことだったんですね!」
「宇宙人の考えそうなことですよ」
「――それは違うよ」
立向居も納得する目金の推理に、ヒロトは否定の声を上げる。
「俺は、ただ君たちとサッカーがしたいだけ。君たちのサッカーを見せてよ」
「いいのかよ? 許可もナシにこんな奴らと試合して」
「グランがやるって言うんだ。仕方ないだろ」
ヒロトのチームメイトのハウザーとゲイルの会話が聞こえ、円堂はヒロトに問いかける。
「『グラン』? それが本当の名前なのか?」
吉良瞳子もその名前に反応した。
「お前とは、もっと楽しいサッカーができると思っていた。けど、エイリア学園とわかった以上、容赦はしないぜ!」
「もちろんだよ」
ビシッと指差す円堂に、ヒロトは笑ってるだけだった。対して何も言わない瑞貴に、木暮夕弥は心配しながら手を握る。
「瑞貴姉……」
「あっ、ゴメンね夕弥。心配かけちゃって」
「そんなのはいいんだよ! なんだよあいつ、瑞貴姉がこうなるってわかってて会っていたのかよ!」
木暮は思いっきりヒロトを睨む。その視線を感じたのか、ヒロトは木暮に顔を向けると、その手に繋がれている瑞貴を見た。
「瑞貴ちゃん。俺は君たちに嘘はついてないから」
「……わかってる」
「瑞貴姉!? 何言ってんだよ、だってこいつ、瑞貴姉を騙したんだぞ!?」
「ヒロトは私に対して、一度も『宇宙人じゃない』と言わなかった。ただ私が知らなかっただけだよ」
「それでも!」
「行こう、夕弥。試合に向けて調整しなきゃ」
瑞貴は木暮の手を引っ張ってチームメイトの元へ行く。その様子をヒロトが優しい目で見ていると、ウルビダが声をかけた。
「グラン、あいつがお前のお気に入りか?」
「うん。不思議な子だろう? 君と同じチームの副キャプテンで実力も結構あるから、エイリア学園に引き入れたいくらいだよ」
ヒロトとウルビダがそんな会話をしていたなど、雷門イレブンは気づかなかった。
《雷門ファンのみなさん! お待たせしました! ここ、福岡の陽花戸中から雷門中対エイリア学園第三のチーム・ジェネシスとの一戦をお送りします!!》
角馬圭太の実況が響きわたる中、ヒロトが雷門側を見ると円堂はその視線に気づき、同じように顔を向けた。
「円堂」
「っ! ああ」
「イプシロンを倒したら、終わりかと思っていたでヤンス……」
鬼道有人に呼ばれたので円堂は集中するが、栗松鉄平が悲しげな声を出す。
すると陽花戸中の校舎から吹雪が帰ってきた。それに気づいた円堂は吹雪のそばに駆け寄る。
「吹雪! どうかしたのか?」
「……なんでもないよ」
「そうか? ならいいけど」
「吹雪、お前にはFWを頼む。瑞貴と2TOPだ。いいですよね? 監督!」
「ええ。任せるわ」
鬼道の指示に瞳子も反対しなかった。反対しそうな人物といえば……。
「なあ、ウチは?」
「リカ、お前は今回目金とベンチだ」
「なんやて!?」
「勝つためだ、仕方ない」
「チェ」
浦部リカは不満げな顔をすると、土門は円堂の隣に来て吹雪に声をかける。