じいちゃんの究極奥義!
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「さすが、スパークするサッカーバカの文章たい……。お前らしかばい、大介……」
校長は懐かしみつつ涙を抑えている。
「スゲーんだ! 他にもいろいろあるんだぜ、究極奥義が! ん?」
「どうしたの?」
「守?」
「ここに『究極奥義は未完成』って……」
「未完成……。やっぱり完成させられなかったのね」
「うーん。大介さんがあきらめる人じゃないと思うけど……」
円堂が指差したノートの文章に、夏未は大介でもムリだったと思い、瑞貴は大介の性格を思って考える。すると円堂が立ち上がった。
「瑞貴の言う通り、じいちゃんがあきらめるわけない。絶対に完成できたはずなんだ!」
やる気で震える円堂の拳を見て、瑞貴も夏未も微笑む。
「あとは俺が受け継いでみせる!」
「ちょうど、よか機会たい。うちのサッカー部を紹介するばい」
急に校長に言われたことに驚いたが、せっかくの機会なので陽花戸中のサッカー部を紹介してもらうことにした。
☆☆☆☆☆
グラウンドへ向かってみんなを集める。そこには、校長に呼ばれた陽花戸中サッカー部が集まっていた。
「俺は陽花戸中キャプテンの戸田。君たちの活躍はよく知ってる。俺たちみんな、君らのファンさ!」
「そんな、ファンだなんて……」
「よろしく頼むよ!」
戸田雄一郎に差し出された手を、円堂は「ありがとう」と言って握り返す。
「みんな、よろしくな!」
「「「「「よろしく!」」」」」
「ん? おい立向居、何してんだ? 円堂くんだぞー!」
戸田が呼びかけたのは、道端詠の背中に顔を赤くして隠れている少年だ。
「どうしたんだ? 『円堂さんに会えたら、俺感激です!』とか言ってたのに」
「は、はい!」
少年は緊張のあまりか、手と足が同時になりながら円堂の前に立つ。
「え、え、え、円堂さん! お、俺、陽花戸中一年・立向居勇気です!」
「えっ、オウッ。よろしくな!」
「あ、あ、握手してくれるんですか!?」
「もちろんさ!」
「円堂さん!」
今度は感激のあまりか、少年――立向居勇気は、円堂の手を両手で取って上下にブンブンと振る。
「感激です! 俺もうこの手、一生洗いません!」
「いや、ご飯の前には洗ったほうがいいぞ」
「ですよね……」
以前は自分もご飯に目をくれて手を洗わないときがあったのに、これも夏未の教育の賜物かもしるない。
「君も、サッカー好きなのか?」
「はい! 大好きです!」
「立向居はもともとMFだったんだけど、円堂くんに憧れてキーパーに転向したんだ」
「それ、本当なのか?」
「は、はい」
恥ずかしがって目を伏せる立向居を、逆に瑞貴は目をキラキラさせていた。
「癒しだ……!」
「……瑞貴、またなのか?」
「いいじゃん一郎太! 可愛いのを可愛いと思って何が悪いの!」
力説する瑞貴。普通の可愛いモノならまだしも、相手が男なので風丸一郎太にとっては複雑な心境だった。
「ん? あ――っ!! 井上さん!?」
「えっ?」
急に呼ばれたので振り向くと、立向居が驚いた顔で瑞貴を見ていた。その顔は若干赤い。
校長は懐かしみつつ涙を抑えている。
「スゲーんだ! 他にもいろいろあるんだぜ、究極奥義が! ん?」
「どうしたの?」
「守?」
「ここに『究極奥義は未完成』って……」
「未完成……。やっぱり完成させられなかったのね」
「うーん。大介さんがあきらめる人じゃないと思うけど……」
円堂が指差したノートの文章に、夏未は大介でもムリだったと思い、瑞貴は大介の性格を思って考える。すると円堂が立ち上がった。
「瑞貴の言う通り、じいちゃんがあきらめるわけない。絶対に完成できたはずなんだ!」
やる気で震える円堂の拳を見て、瑞貴も夏未も微笑む。
「あとは俺が受け継いでみせる!」
「ちょうど、よか機会たい。うちのサッカー部を紹介するばい」
急に校長に言われたことに驚いたが、せっかくの機会なので陽花戸中のサッカー部を紹介してもらうことにした。
☆☆☆☆☆
グラウンドへ向かってみんなを集める。そこには、校長に呼ばれた陽花戸中サッカー部が集まっていた。
「俺は陽花戸中キャプテンの戸田。君たちの活躍はよく知ってる。俺たちみんな、君らのファンさ!」
「そんな、ファンだなんて……」
「よろしく頼むよ!」
戸田雄一郎に差し出された手を、円堂は「ありがとう」と言って握り返す。
「みんな、よろしくな!」
「「「「「よろしく!」」」」」
「ん? おい立向居、何してんだ? 円堂くんだぞー!」
戸田が呼びかけたのは、道端詠の背中に顔を赤くして隠れている少年だ。
「どうしたんだ? 『円堂さんに会えたら、俺感激です!』とか言ってたのに」
「は、はい!」
少年は緊張のあまりか、手と足が同時になりながら円堂の前に立つ。
「え、え、え、円堂さん! お、俺、陽花戸中一年・立向居勇気です!」
「えっ、オウッ。よろしくな!」
「あ、あ、握手してくれるんですか!?」
「もちろんさ!」
「円堂さん!」
今度は感激のあまりか、少年――立向居勇気は、円堂の手を両手で取って上下にブンブンと振る。
「感激です! 俺もうこの手、一生洗いません!」
「いや、ご飯の前には洗ったほうがいいぞ」
「ですよね……」
以前は自分もご飯に目をくれて手を洗わないときがあったのに、これも夏未の教育の賜物かもしるない。
「君も、サッカー好きなのか?」
「はい! 大好きです!」
「立向居はもともとMFだったんだけど、円堂くんに憧れてキーパーに転向したんだ」
「それ、本当なのか?」
「は、はい」
恥ずかしがって目を伏せる立向居を、逆に瑞貴は目をキラキラさせていた。
「癒しだ……!」
「……瑞貴、またなのか?」
「いいじゃん一郎太! 可愛いのを可愛いと思って何が悪いの!」
力説する瑞貴。普通の可愛いモノならまだしも、相手が男なので風丸一郎太にとっては複雑な心境だった。
「ん? あ――っ!! 井上さん!?」
「えっ?」
急に呼ばれたので振り向くと、立向居が驚いた顔で瑞貴を見ていた。その顔は若干赤い。