デザームの罠!
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――そして夜。夕食も終了して、イプシロン戦に向けての最後のミーティングが行われた。
「「よし! 明日はがんばるぞ!」」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
円堂と瑞貴のかけ声でみんなも意気込み、明日に向けて休むことになった。
女子用のテントで、塔子とマネージャーたちが寝静まった頃、瑞貴はこっそりテントを抜け出して地下特訓場に向かう。明日に向けて最終調整をするためだ。城の中に入り、エレベーターの仕掛けスイッチを押そうとすると……。
「瑞貴ちゃん」
「みぎゃ!?」
いきなり肩をポンッと叩かれて、瑞貴は思わず驚いて跳ねると、うしろには吹雪がいた。
「な、なんだ士郎か。驚かさないでよ」
「ごめんね。僕も一緒に行ってもいいかな」
「うん」
二人はエレベーターに乗って地下に向かって行く。
「瑞貴ちゃんは、こんな遅くまで特訓するの?」
「イプシロン戦に向けて、できるだけ全てのマシンの最終レベルをクリアしたいんだ。もちろん、休むときは休むけど」
「そうなんだ。瑞貴ちゃんはがんばり屋だね」
「士郎は?」
「僕も、もっと強くならなきゃって……完璧になるためにな!」
士郎はアツヤに変わった。これ以上追い詰めたらいつか壊れてしまうと、瑞貴は感じた。
「ねぇ、アツヤと士郎が言う『完璧』ってなんなの?」
「そりゃ染岡がいない今、俺と士郎で完璧になることだよ」
「……そっか」
「ん? おい、瑞貴……」
アツヤの答えに瑞貴悲しげな顔をする。それに気づいたアツヤが何か言う前にエレベーターは到着し、すぐ瑞貴が行ってしまったため、言葉の意味を聞くことはできなかった。
「はっ! とっ! よっ!」
障害物があるランニング用のマシンの特訓に……。
「おっと!」
MFやDFの前後動く連携用のマシンの特訓に……。
「やっ!」
GK用のマシンの特訓など、瑞貴は最高レベルをクリアしていった。
「フゥ……。あとはシュートの調整を――って、あれ?」
「瑞貴ちゃん! 何やってんの!?」
廊下を歩いていたら、前方から秋と円堂と吹雪がやってきた。吹雪はともかく、どうして二人がいるのかと瑞貴は思った。
「探してたんだぞ。てっきりシュートの特訓をしてると……もしかして、キーパーの特訓をしてたのか?」
円堂は瑞貴の手に嵌めているグローブを見て、何をしていたのか察する。
「ああ、身体能力を鍛えるために、他のマシンも試してたんだ。調整も終了したし、そろそろシュートの特訓に入ろうかと……」
「ダメよ! もう夜も遅いし、休まないと!」
「は、はい……」
最終的に秋に怒られ、瑞貴たちは特訓場から出て行った。
☆☆☆☆☆
そして次の日、イプシロンとの試合の日になった。
瑞貴と円堂たち雷門イレブンが地下特訓場で待機していると、上空から黒いサッカーボールが現れる。そしてそれが光ったあと、向かいに現れたのは……。
「イプシロン……!」
「時は来た。十日もやったのだ。どれだけ強くなったのか見せてもらおう」
デザーム率いるイプシロンがやってきた。さらに地下の入口が開くとグラウンドが現れ、両チームは降りる。
「「よし! 明日はがんばるぞ!」」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
円堂と瑞貴のかけ声でみんなも意気込み、明日に向けて休むことになった。
女子用のテントで、塔子とマネージャーたちが寝静まった頃、瑞貴はこっそりテントを抜け出して地下特訓場に向かう。明日に向けて最終調整をするためだ。城の中に入り、エレベーターの仕掛けスイッチを押そうとすると……。
「瑞貴ちゃん」
「みぎゃ!?」
いきなり肩をポンッと叩かれて、瑞貴は思わず驚いて跳ねると、うしろには吹雪がいた。
「な、なんだ士郎か。驚かさないでよ」
「ごめんね。僕も一緒に行ってもいいかな」
「うん」
二人はエレベーターに乗って地下に向かって行く。
「瑞貴ちゃんは、こんな遅くまで特訓するの?」
「イプシロン戦に向けて、できるだけ全てのマシンの最終レベルをクリアしたいんだ。もちろん、休むときは休むけど」
「そうなんだ。瑞貴ちゃんはがんばり屋だね」
「士郎は?」
「僕も、もっと強くならなきゃって……完璧になるためにな!」
士郎はアツヤに変わった。これ以上追い詰めたらいつか壊れてしまうと、瑞貴は感じた。
「ねぇ、アツヤと士郎が言う『完璧』ってなんなの?」
「そりゃ染岡がいない今、俺と士郎で完璧になることだよ」
「……そっか」
「ん? おい、瑞貴……」
アツヤの答えに瑞貴悲しげな顔をする。それに気づいたアツヤが何か言う前にエレベーターは到着し、すぐ瑞貴が行ってしまったため、言葉の意味を聞くことはできなかった。
「はっ! とっ! よっ!」
障害物があるランニング用のマシンの特訓に……。
「おっと!」
MFやDFの前後動く連携用のマシンの特訓に……。
「やっ!」
GK用のマシンの特訓など、瑞貴は最高レベルをクリアしていった。
「フゥ……。あとはシュートの調整を――って、あれ?」
「瑞貴ちゃん! 何やってんの!?」
廊下を歩いていたら、前方から秋と円堂と吹雪がやってきた。吹雪はともかく、どうして二人がいるのかと瑞貴は思った。
「探してたんだぞ。てっきりシュートの特訓をしてると……もしかして、キーパーの特訓をしてたのか?」
円堂は瑞貴の手に嵌めているグローブを見て、何をしていたのか察する。
「ああ、身体能力を鍛えるために、他のマシンも試してたんだ。調整も終了したし、そろそろシュートの特訓に入ろうかと……」
「ダメよ! もう夜も遅いし、休まないと!」
「は、はい……」
最終的に秋に怒られ、瑞貴たちは特訓場から出て行った。
☆☆☆☆☆
そして次の日、イプシロンとの試合の日になった。
瑞貴と円堂たち雷門イレブンが地下特訓場で待機していると、上空から黒いサッカーボールが現れる。そしてそれが光ったあと、向かいに現れたのは……。
「イプシロン……!」
「時は来た。十日もやったのだ。どれだけ強くなったのか見せてもらおう」
デザーム率いるイプシロンがやってきた。さらに地下の入口が開くとグラウンドが現れ、両チームは降りる。