ドラゴンが出た!
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「スゴいシュートでしたね!」
「ドラゴンクラッシュって!」
「フフッ、あの技名は瑞貴さん考えたものなんですよ。本当は僕が考えて差し上げようと思ったんですがねぇ」
「さっすが瑞貴先輩! カッコいい名前です!」
その隣で目金が眼鏡を上げながら答える。それを聞いた春奈が瑞貴に向かってキラキラと目を輝かせていた。
あの日練習が終わって、瑞貴は染岡についつい「ドラゴンクラッシュ完成だね!」って声をかけてしまったのだ。それを聞いた染岡が「おっ? じゃあ、あの技はそういう名前にすっか! カッコいいしな!」ってノったのだ。
雷門中の理事長室では夏未が帝国戦のときのように双眼鏡で試合を見ていた。染岡がシュートを決めるとどこか誇らしげに笑う。
「大したことなさそうな奴らでヤンス」
「ビビリすぎてたんだよ、俺たち」
栗松と少林寺はドラゴンクラッシュが意外にもあっさり決まったことに尾刈斗中を見て言う。
「よし! ガンガン攻めようぜ!」
半田の言葉で再びホイッスルが鳴る。
武羅渡が攻めようとするが染岡と少林寺に阻まれ幽谷にパスを送ろうとするが、松野が「もらい」と言ってボールを取る。松野は豪炎寺か瑞貴にパスを送ろうとしたが二人はまた尾刈斗イレブンにマークされているので染岡にパスをする。
それを受けとった染岡は再びドラゴンクラッシュを撃ち、雷門中に2点目が入った。
「……こんなシュート雷門中のデータにありません」
地木流の呟きを聞いた瑞貴はフッと笑う。これで相手は敵は豪炎寺だけではないと認識しただろう。危険かもしれないが染岡と瑞貴が言った言葉が現実になったのだ。
半田はまるで自分のことのように跳びながら喜ぶ。
「やったやったー!」
「円堂、勝てるんじゃないか!?」
「ああ!」
風丸と円堂を中心に喜ぶ雷門中サッカー部。――豪炎寺と瑞貴を除いて。瑞貴は豪炎寺に近寄るとそれに気づいた豪炎寺は顔を向ける。
「……尾刈斗中はまだ力を隠してる」
「ああ。あのDVDで相手が動かなくなったことも気になる。この試合……」
「まだまだこれからってとこだね」
瑞貴が真剣な目で尾刈斗中を見ることに対し、豪炎寺は不思議そうな目で瑞貴を見ていた。
「どうしたの?」
「いや、もう平気なのか?」
何が、と言おうとした瑞貴だがすぐにハッとし、青ざめていく。
「修也のバカァ! せっかく試合に集中していたのに――っ!」
瑞貴は耳を塞いで叫ぶとそれに気づいた雷門イレブンは何やってんだあいつら、というような視線を向ける。それを気に入らない者も数名いるが……。
ホイッスルが鳴り武羅渡は幽谷にボールを渡すと、それと同時に地木流が立ち上がった。
「まさか井上さんと豪炎寺くん以外にあんなストライカーがいたとは予想外でしたよ。雷門中のみなさん。――いつまでも雑魚が! 調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
「フッ、始まったか」
地木流は前髪を逆に向けると皮膚が灰色に近い色になり、ペイントも変わって目つきもツリ目になって目の色も変わり、口調も鋭くなる。地木流の変化に気づいた幽谷はドリブルをしながら言った。
「てめぇら! そいつらに地獄を見せてやれ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
幽谷と武羅渡と月村と木乃伊と八墓が並んで上がって行く。
「マーレマーレマレトマレ……マーレマーレマレトマレ……」
「なんだよあれ?」
「呪文か何かでヤンスかねぇ?」
「えっ、呪文!?」
瑞貴はサッと耳を塞いだ。他のみんなはただ怖いからやってると思ったのか、誰も突っ込まない。
「来るぞ!」
半田の掛け声で全員尾刈斗中サッカー部を阻止しようと構えるが、さっきから幽谷と武羅渡と月村と木乃伊と八墓がフォーメーションを変えていく。瑞貴以外の雷門中サッカー部は目を凝らし、松野も目を擦る。
「なんだこれ?」
「来るぞ! 少林は9番、マックスは11番のマークにつくんだ!」
「わかった!」
風丸の指示に少林寺と松野は言われた通りの選手にマークに着く、が――。
「何やってるんだお前ら!?」
気づいたときはなんと少林寺は半田に、松野は宍戸をマークしていた。
「どうなってるんだ……!?」
松野がそう言っている間に尾刈斗イレブンはその隙にDF陣を抜いて行く。
「みんな、落ち着いて相手の動きを見るんだ!」
円堂の前に壁山と栗松が阻む。しかし幽谷は動じず手を円に描くように回す。
「ムダだ。ゴーストロック!」
「マーレマーレマレトマレ!」
幽谷が叫び、地木流の呪文でみんなの動きが止まった。
「みんな!」
瑞貴だけが唯一動けていた。それに気づいた尾刈斗中は驚きながらも瑞貴を行かせまいと邪魔しているので進めなかった。
「あ、足が……」
「動かないっス……」
「これがゴーストロックだ」
幽谷はそのまま栗松と壁山を抜き、シュート体勢に入る。
「ファントムシュート!」
幽谷が撃ったシュートを円堂は止めようとするが足が動かず、ゴールを許してしまった。そしてホイッスルが鳴ると全員動けるようになったのか、栗松と壁山が地面に膝を付く。
《幽谷のシュート炸裂! 2対1、尾刈斗中点を返しました!》
「ゴーストロックだって……?」
「しまった……!」
円堂も片膝を地面に付けて尾刈斗中の必殺技に驚く。一部耳を塞いだおかげで無事だった瑞貴は守れなかったことに眉を顰めた。
「ドラゴンクラッシュって!」
「フフッ、あの技名は瑞貴さん考えたものなんですよ。本当は僕が考えて差し上げようと思ったんですがねぇ」
「さっすが瑞貴先輩! カッコいい名前です!」
その隣で目金が眼鏡を上げながら答える。それを聞いた春奈が瑞貴に向かってキラキラと目を輝かせていた。
あの日練習が終わって、瑞貴は染岡についつい「ドラゴンクラッシュ完成だね!」って声をかけてしまったのだ。それを聞いた染岡が「おっ? じゃあ、あの技はそういう名前にすっか! カッコいいしな!」ってノったのだ。
雷門中の理事長室では夏未が帝国戦のときのように双眼鏡で試合を見ていた。染岡がシュートを決めるとどこか誇らしげに笑う。
「大したことなさそうな奴らでヤンス」
「ビビリすぎてたんだよ、俺たち」
栗松と少林寺はドラゴンクラッシュが意外にもあっさり決まったことに尾刈斗中を見て言う。
「よし! ガンガン攻めようぜ!」
半田の言葉で再びホイッスルが鳴る。
武羅渡が攻めようとするが染岡と少林寺に阻まれ幽谷にパスを送ろうとするが、松野が「もらい」と言ってボールを取る。松野は豪炎寺か瑞貴にパスを送ろうとしたが二人はまた尾刈斗イレブンにマークされているので染岡にパスをする。
それを受けとった染岡は再びドラゴンクラッシュを撃ち、雷門中に2点目が入った。
「……こんなシュート雷門中のデータにありません」
地木流の呟きを聞いた瑞貴はフッと笑う。これで相手は敵は豪炎寺だけではないと認識しただろう。危険かもしれないが染岡と瑞貴が言った言葉が現実になったのだ。
半田はまるで自分のことのように跳びながら喜ぶ。
「やったやったー!」
「円堂、勝てるんじゃないか!?」
「ああ!」
風丸と円堂を中心に喜ぶ雷門中サッカー部。――豪炎寺と瑞貴を除いて。瑞貴は豪炎寺に近寄るとそれに気づいた豪炎寺は顔を向ける。
「……尾刈斗中はまだ力を隠してる」
「ああ。あのDVDで相手が動かなくなったことも気になる。この試合……」
「まだまだこれからってとこだね」
瑞貴が真剣な目で尾刈斗中を見ることに対し、豪炎寺は不思議そうな目で瑞貴を見ていた。
「どうしたの?」
「いや、もう平気なのか?」
何が、と言おうとした瑞貴だがすぐにハッとし、青ざめていく。
「修也のバカァ! せっかく試合に集中していたのに――っ!」
瑞貴は耳を塞いで叫ぶとそれに気づいた雷門イレブンは何やってんだあいつら、というような視線を向ける。それを気に入らない者も数名いるが……。
ホイッスルが鳴り武羅渡は幽谷にボールを渡すと、それと同時に地木流が立ち上がった。
「まさか井上さんと豪炎寺くん以外にあんなストライカーがいたとは予想外でしたよ。雷門中のみなさん。――いつまでも雑魚が! 調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
「フッ、始まったか」
地木流は前髪を逆に向けると皮膚が灰色に近い色になり、ペイントも変わって目つきもツリ目になって目の色も変わり、口調も鋭くなる。地木流の変化に気づいた幽谷はドリブルをしながら言った。
「てめぇら! そいつらに地獄を見せてやれ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
幽谷と武羅渡と月村と木乃伊と八墓が並んで上がって行く。
「マーレマーレマレトマレ……マーレマーレマレトマレ……」
「なんだよあれ?」
「呪文か何かでヤンスかねぇ?」
「えっ、呪文!?」
瑞貴はサッと耳を塞いだ。他のみんなはただ怖いからやってると思ったのか、誰も突っ込まない。
「来るぞ!」
半田の掛け声で全員尾刈斗中サッカー部を阻止しようと構えるが、さっきから幽谷と武羅渡と月村と木乃伊と八墓がフォーメーションを変えていく。瑞貴以外の雷門中サッカー部は目を凝らし、松野も目を擦る。
「なんだこれ?」
「来るぞ! 少林は9番、マックスは11番のマークにつくんだ!」
「わかった!」
風丸の指示に少林寺と松野は言われた通りの選手にマークに着く、が――。
「何やってるんだお前ら!?」
気づいたときはなんと少林寺は半田に、松野は宍戸をマークしていた。
「どうなってるんだ……!?」
松野がそう言っている間に尾刈斗イレブンはその隙にDF陣を抜いて行く。
「みんな、落ち着いて相手の動きを見るんだ!」
円堂の前に壁山と栗松が阻む。しかし幽谷は動じず手を円に描くように回す。
「ムダだ。ゴーストロック!」
「マーレマーレマレトマレ!」
幽谷が叫び、地木流の呪文でみんなの動きが止まった。
「みんな!」
瑞貴だけが唯一動けていた。それに気づいた尾刈斗中は驚きながらも瑞貴を行かせまいと邪魔しているので進めなかった。
「あ、足が……」
「動かないっス……」
「これがゴーストロックだ」
幽谷はそのまま栗松と壁山を抜き、シュート体勢に入る。
「ファントムシュート!」
幽谷が撃ったシュートを円堂は止めようとするが足が動かず、ゴールを許してしまった。そしてホイッスルが鳴ると全員動けるようになったのか、栗松と壁山が地面に膝を付く。
《幽谷のシュート炸裂! 2対1、尾刈斗中点を返しました!》
「ゴーストロックだって……?」
「しまった……!」
円堂も片膝を地面に付けて尾刈斗中の必殺技に驚く。一部耳を塞いだおかげで無事だった瑞貴は守れなかったことに眉を顰めた。