デザームの罠!
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「これだけの施設、もしかしたら……」
「まさかエイリア学園の!?」
雷門夏未の呟きを聞いた木野秋が反応する。
「エイリア? ああ、あのサッカーで地球を支配するとか言うとる連中か。あははっ、そないなわけないやん! ウチらずーっとここ使(ツコ)うてるんやで? 奴らのモンやったら、すぐ取り返しに来るんちゃうか?」
リカの言うことも一理ある。もしくは――充分強くなったので用済みになったとか。
「とにかく気にしても仕方ないし、使えるなら使わせてもらおうよ」
「さっすがハニー! わかってるやん!」
リカは今度は瑞貴に抱きついた。一之瀬同様の熱烈アプローチにいつか慣れるのだろうか。
「せやダーリン、うかうかしてたらハニーが取られるで!」
「と、取るられる?」
「そうや! 特にあのバンダナに!」
「バ、バンダナって……」
ビシィッと指差してくるリカに、円堂は口を引きつらせる。一応ここに来る途中に自己紹介はしたのだが。
あとあと面倒になりそうだし、瑞貴はさっさと誤解を解くことにする。
「あのね、リカちゃん。私と一哉は恋人同士じゃないの」
「へっ? そうなん?」
「うん。全然、全く、1ミリもそんな関係になったことないし」
次々と真っ直ぐ否定の言葉をかける瑞貴に、一之瀬は聞いてるだけで涙が出そうになる。
(そこまで否定しなくても……)
初日に『惚れた』と言ったのに、もしかして忘れているのだろうか。いつもは瑞貴に関して嫉妬もするマネージャーたちも、さすがに同情した。
「そやったら、ダーリンもハニーもフリーっちゅうわけか」
「そうそう」
「なら、ハニーは円堂とつきおうとるん?」
「それも違う」
さらにズバッと言う瑞貴だった。
(なんでだろう? 本当のことで、俺と瑞貴は相棒って関係だけなのに……)
円堂は胸の痛みがわからず、ただ首を傾げる。
「せやったら……やっぱりウチがダーリンの彼女になって、ハニーをウチの彼女にするわ!」
「えっ……ええぇぇえぇぇ!?」
誤解は解けたものの、結局変わらないのであった。
何はともあれ、雷門イレブンもさっそくマシンを使って特訓開始する。円堂はGK用、MFとDFは連携のため集団用、風丸はランニング用、瑞貴はFW用、吹雪士郎も隣の部屋で瑞貴と同じFW用で特訓することになった。
「さーて、やりますか」
ゴール前にいるのは、横長の板があって回転しながら左右に動いてゴールを守るマシン。これを突破するか倒してゴールするのだろう。まずはLv.1で。
「はああぁぁあああ!」
タイミングを見切ったり、コースを見極めたり、マシンを倒したり、様々なやり方でゴールしつつレベルを上げていく。
「たぁっ!」
だけどレベルが上がるほど、マシンもだんだん手強くなる。
「やっぱり、あの技を完成させないと……」
自分が未熟なせいもあるが、脳裏に浮かぶのは漫遊寺中でのイプシロンとの試合……ボールを高く上げてオーバーヘッドでシュートを撃つと、花や葉をまとっていた。
日々の練習後に何度か撃ってみたが、あと一歩足りなかった。この特訓中もやってみたが結果は同じである。
「私自身のレベルが上がるまで、何か工夫するべきかな」
「瑞貴ー!」
振り向くと、扉から円堂と秋がいた。円堂の手にはたこ焼きがある。
「特訓お疲れ様」
「CCC(トリプルシー)のメンバーが、差し入れしてくれたんだ。一緒に食おうぜ」
「食べるー!」
腹が減っては戦はできない、ということで瑞貴はジャージを着てみんなが集まっている大広間に来た。円堂たちは吹雪を呼びに行っている。
「まさかエイリア学園の!?」
雷門夏未の呟きを聞いた木野秋が反応する。
「エイリア? ああ、あのサッカーで地球を支配するとか言うとる連中か。あははっ、そないなわけないやん! ウチらずーっとここ使(ツコ)うてるんやで? 奴らのモンやったら、すぐ取り返しに来るんちゃうか?」
リカの言うことも一理ある。もしくは――充分強くなったので用済みになったとか。
「とにかく気にしても仕方ないし、使えるなら使わせてもらおうよ」
「さっすがハニー! わかってるやん!」
リカは今度は瑞貴に抱きついた。一之瀬同様の熱烈アプローチにいつか慣れるのだろうか。
「せやダーリン、うかうかしてたらハニーが取られるで!」
「と、取るられる?」
「そうや! 特にあのバンダナに!」
「バ、バンダナって……」
ビシィッと指差してくるリカに、円堂は口を引きつらせる。一応ここに来る途中に自己紹介はしたのだが。
あとあと面倒になりそうだし、瑞貴はさっさと誤解を解くことにする。
「あのね、リカちゃん。私と一哉は恋人同士じゃないの」
「へっ? そうなん?」
「うん。全然、全く、1ミリもそんな関係になったことないし」
次々と真っ直ぐ否定の言葉をかける瑞貴に、一之瀬は聞いてるだけで涙が出そうになる。
(そこまで否定しなくても……)
初日に『惚れた』と言ったのに、もしかして忘れているのだろうか。いつもは瑞貴に関して嫉妬もするマネージャーたちも、さすがに同情した。
「そやったら、ダーリンもハニーもフリーっちゅうわけか」
「そうそう」
「なら、ハニーは円堂とつきおうとるん?」
「それも違う」
さらにズバッと言う瑞貴だった。
(なんでだろう? 本当のことで、俺と瑞貴は相棒って関係だけなのに……)
円堂は胸の痛みがわからず、ただ首を傾げる。
「せやったら……やっぱりウチがダーリンの彼女になって、ハニーをウチの彼女にするわ!」
「えっ……ええぇぇえぇぇ!?」
誤解は解けたものの、結局変わらないのであった。
何はともあれ、雷門イレブンもさっそくマシンを使って特訓開始する。円堂はGK用、MFとDFは連携のため集団用、風丸はランニング用、瑞貴はFW用、吹雪士郎も隣の部屋で瑞貴と同じFW用で特訓することになった。
「さーて、やりますか」
ゴール前にいるのは、横長の板があって回転しながら左右に動いてゴールを守るマシン。これを突破するか倒してゴールするのだろう。まずはLv.1で。
「はああぁぁあああ!」
タイミングを見切ったり、コースを見極めたり、マシンを倒したり、様々なやり方でゴールしつつレベルを上げていく。
「たぁっ!」
だけどレベルが上がるほど、マシンもだんだん手強くなる。
「やっぱり、あの技を完成させないと……」
自分が未熟なせいもあるが、脳裏に浮かぶのは漫遊寺中でのイプシロンとの試合……ボールを高く上げてオーバーヘッドでシュートを撃つと、花や葉をまとっていた。
日々の練習後に何度か撃ってみたが、あと一歩足りなかった。この特訓中もやってみたが結果は同じである。
「私自身のレベルが上がるまで、何か工夫するべきかな」
「瑞貴ー!」
振り向くと、扉から円堂と秋がいた。円堂の手にはたこ焼きがある。
「特訓お疲れ様」
「CCC(トリプルシー)のメンバーが、差し入れしてくれたんだ。一緒に食おうぜ」
「食べるー!」
腹が減っては戦はできない、ということで瑞貴はジャージを着てみんなが集まっている大広間に来た。円堂たちは吹雪を呼びに行っている。