一之瀬! 最大の危機!!
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「親が見つかって本当によかったね」
「うん。白竜くんも可愛かったなぁ」
「瑞貴は究極って呼ばれたしね」
「それは恥ずかしいから止めて」
でも瑞貴には、『白竜』って名前になんだか聞き覚えがあってしょうがない。すぐに思い出せないので、気にせず時間を確認すると……。
「って、ヤバッ! 集合時間過ぎてるじゃん!」
「急ごう!」
二人は急いで集合場所に戻ると、もうすでにみんな集まっている。駆け寄ってくる二人に最初に気づいたのは円堂だった。
「瑞貴! 一之瀬!」
「遅れてごめん。そっちはどうだった?」
「それが収穫なしなんだ」
円堂だけじゃなく、他のメンバーも同じらしい。瑞貴は時計を見る。
「まだ時間あるし、もう一度探してみようか。今度は違うメンバーで探そう」
「そうだな。もしかしたら、先ほどとは違うことも発見どきるかもしれない」
瑞貴の意見に鬼道も賛成してみんなも頷いた。瑞貴は一人で行くか誰と行動するか考えていると、再び手をつかまれた。
「へっ?」
「瑞貴! 今度は俺と行動しようぜ!」
「い、いいけど……」
「決まりだな!」
デジャヴというべきなのだろうか、言うが早いが今度は円堂に連れ去られる。そしてまた同じように、一部は嫉妬の炎を燃やしてあるのであった。
円堂と瑞貴は再び園内を探索するが、やっぱり怪しいところは何も見当たらない。
「別に、普通の遊園地だよな。観覧車で上から探してみたけど、変わったとこなかったぞ」
「うん。私のときもそうだった」
瑞貴は円堂に怪しまれないように返答する。場所はわからなくてもポイントとなる人物は覚えていた。
「あっ!」
「どうしたの?」
「もしかしたら、アトラクションの中かもしれない。ありそうなとこ探してみようぜ」
それから円堂と瑞貴は、ジェットコースター、メリーゴーランド、フリードロップなど回るが、特におかしな所はない。……お化け屋敷は瑞貴が全身全霊で拒否したので、円堂だけで行ったが。
「怪しいとこなかったね」
「室内にもないし、外にもない。本当にここで合ってんのか?」
「――そこの兄ちゃんに姉ちゃん!」
「「ん?」」
呼びかけに二人が振り向くと、そこにあったのは、たこ焼き屋の屋台。様子からして若い店主が呼んだらしい。
「見たところ、ここらの子とちゃうやろ?」
「はい。東京から来ました」
「せやったら、たこ焼き食っていき! 大阪の名物やし、うちのたこ焼きはそんじょそこらの店と全然違うで。ごっつうまいねん!」
確かに鉄板から焼き上がっていくたこ焼きから、ものすごく香ばしい香りがする。だが探索の途中だし、円堂は「すみませんが」と断ろうとしたが……。
グウウゥゥ……。
「…………」
「……アハハハ」
円堂の体は正直のようだ。瑞貴は苦笑すると、店主に近づいて財布を出す。
「じゃ、たこ焼きを一つください」
「まいど! とびっきりの食わせたるさかい!」
「ちょ、瑞貴! 俺が払うよ」
「いいの。私も少しお腹が空いたから」
それでも円堂は渋ったので、半ばあきらめた瑞貴は「あとで飲み物おごって」と言った。
「お待ちどう!」
店主から手渡されたたこ焼きは、見事な出来栄えで食欲をそそる。
「「ありがとうございます!」」
瑞貴と円堂は、屋台から離れたベンチに座ってさっそくたこ焼きを食べる。
「うまい! こんなうまいたこ焼き初めてだ!」
「本当! さすが自慢するだけのことはあるね!」
瑞貴と円堂は一つのたこ焼きを分け合い、食べ終わると飲み物を買って探索を再開した。しかし結果はさっきと同じで収穫なしだった。
そして集合時間になり、みんな集まって情報を交換する。
「そっちもなかったか」
「ああ」
鬼道たちも同じようで、メンバーを変えても成果がなかった。ふと、秋は集まったみんなを見て疑問に思う。
「あれ? 一之瀬くんは?」
「そういえば、まだだな」
「一之瀬なら外みたいだよ」
吹雪の声にみんなが振り向くと、またもや女の子に囲まれていた。
「この子たちが、出て行くのを見たんだって」
「「こんにちはー!」」
もう本当に何も言わないでおこう。
「うん。白竜くんも可愛かったなぁ」
「瑞貴は究極って呼ばれたしね」
「それは恥ずかしいから止めて」
でも瑞貴には、『白竜』って名前になんだか聞き覚えがあってしょうがない。すぐに思い出せないので、気にせず時間を確認すると……。
「って、ヤバッ! 集合時間過ぎてるじゃん!」
「急ごう!」
二人は急いで集合場所に戻ると、もうすでにみんな集まっている。駆け寄ってくる二人に最初に気づいたのは円堂だった。
「瑞貴! 一之瀬!」
「遅れてごめん。そっちはどうだった?」
「それが収穫なしなんだ」
円堂だけじゃなく、他のメンバーも同じらしい。瑞貴は時計を見る。
「まだ時間あるし、もう一度探してみようか。今度は違うメンバーで探そう」
「そうだな。もしかしたら、先ほどとは違うことも発見どきるかもしれない」
瑞貴の意見に鬼道も賛成してみんなも頷いた。瑞貴は一人で行くか誰と行動するか考えていると、再び手をつかまれた。
「へっ?」
「瑞貴! 今度は俺と行動しようぜ!」
「い、いいけど……」
「決まりだな!」
デジャヴというべきなのだろうか、言うが早いが今度は円堂に連れ去られる。そしてまた同じように、一部は嫉妬の炎を燃やしてあるのであった。
円堂と瑞貴は再び園内を探索するが、やっぱり怪しいところは何も見当たらない。
「別に、普通の遊園地だよな。観覧車で上から探してみたけど、変わったとこなかったぞ」
「うん。私のときもそうだった」
瑞貴は円堂に怪しまれないように返答する。場所はわからなくてもポイントとなる人物は覚えていた。
「あっ!」
「どうしたの?」
「もしかしたら、アトラクションの中かもしれない。ありそうなとこ探してみようぜ」
それから円堂と瑞貴は、ジェットコースター、メリーゴーランド、フリードロップなど回るが、特におかしな所はない。……お化け屋敷は瑞貴が全身全霊で拒否したので、円堂だけで行ったが。
「怪しいとこなかったね」
「室内にもないし、外にもない。本当にここで合ってんのか?」
「――そこの兄ちゃんに姉ちゃん!」
「「ん?」」
呼びかけに二人が振り向くと、そこにあったのは、たこ焼き屋の屋台。様子からして若い店主が呼んだらしい。
「見たところ、ここらの子とちゃうやろ?」
「はい。東京から来ました」
「せやったら、たこ焼き食っていき! 大阪の名物やし、うちのたこ焼きはそんじょそこらの店と全然違うで。ごっつうまいねん!」
確かに鉄板から焼き上がっていくたこ焼きから、ものすごく香ばしい香りがする。だが探索の途中だし、円堂は「すみませんが」と断ろうとしたが……。
グウウゥゥ……。
「…………」
「……アハハハ」
円堂の体は正直のようだ。瑞貴は苦笑すると、店主に近づいて財布を出す。
「じゃ、たこ焼きを一つください」
「まいど! とびっきりの食わせたるさかい!」
「ちょ、瑞貴! 俺が払うよ」
「いいの。私も少しお腹が空いたから」
それでも円堂は渋ったので、半ばあきらめた瑞貴は「あとで飲み物おごって」と言った。
「お待ちどう!」
店主から手渡されたたこ焼きは、見事な出来栄えで食欲をそそる。
「「ありがとうございます!」」
瑞貴と円堂は、屋台から離れたベンチに座ってさっそくたこ焼きを食べる。
「うまい! こんなうまいたこ焼き初めてだ!」
「本当! さすが自慢するだけのことはあるね!」
瑞貴と円堂は一つのたこ焼きを分け合い、食べ終わると飲み物を買って探索を再開した。しかし結果はさっきと同じで収穫なしだった。
そして集合時間になり、みんな集まって情報を交換する。
「そっちもなかったか」
「ああ」
鬼道たちも同じようで、メンバーを変えても成果がなかった。ふと、秋は集まったみんなを見て疑問に思う。
「あれ? 一之瀬くんは?」
「そういえば、まだだな」
「一之瀬なら外みたいだよ」
吹雪の声にみんなが振り向くと、またもや女の子に囲まれていた。
「この子たちが、出て行くのを見たんだって」
「「こんにちはー!」」
もう本当に何も言わないでおこう。