ドラゴンが出た!
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尾刈斗中が来たことを確認した円堂は雷門中サッカー部のみんなに振り向く。
「よし! 行こうぜ!」
「うぅ……キャプテン」
「ん?」
「トイレ行ってきてもいいっスか?」
帝国学園のときもそうだった壁山塀吾郎に円堂と瑞貴は肩を落とした。
「またかよ……」
「塀吾郎……さっきも行ってきたでしょ」
雷門中サッカー部と尾刈斗中サッカー部がセンターラインに向かい合い、そのそばでお互いの学校の監督が握手を交わす。
「尾刈斗中監督、地木流灰人です。今日はよろしくお願いします」
「ど、どうぞ。よろしく……」
二人の会話を瑞貴が横目で見ていると、地木流灰人という監督が瑞貴と豪炎寺のそばに来た。
「君が井上さんと豪炎寺くんですね。帝国戦で君たちが撃ったシュート、見せてもらいましたよ。いやはや、まったくもって素晴らしかった。今日はお手柔らかにお願いしますよ」
「ちょっと待て。あんたたちの相手は瑞貴と豪炎寺じゃない。――俺たち全員だ」
「ハァ?」
感嘆の声を上げる地木流に染岡がくってかかると、地木流は呆れるように言った。
「これは滑稽ですねぇ。我々は井上さんと豪炎寺くんと戦ってみたいから、練習試合を申し込んだのですよ? 弱小チームである雷門中など興味はありません」
「何!?」
「やめろ、染岡」
殴りかかりそうな勢いだった染岡を円堂は制する。挑発しているとわかっているが、さすがの瑞貴も今の言い方は気に入らなかった。
「地木流監督。サッカーは十一人でやるものです。私と修也ばかり気をとられていると、痛い目を見ますよ」
瑞貴は腕を組んでフッと笑う。どこか夏未みたいな雰囲気をまとっていると雷門イレブンは思った。当の地木流は瑞貴の言葉に一瞬面食らうが、面白げに笑う。
「せいぜい井上さんと豪炎寺くんの足を引っ張らないようにしてください」
地木流はそう言ってその場から去った。染岡は今にも舌打ちしそうな表情をしていた。
「言ってくれるじゃねぇか」
「見せてやろうぜ、染岡。お前の必殺シュート」
「オウッ」
そしてそれぞれのポジションに着く。豪炎寺が入部したことで代わりに影野がベンチに行くことになり、FWは増えたがDFが減ることになった。
《さあ試合開始です。あの豪炎寺修也を迎え、最高の布陣で挑む雷門中イレブン。対する尾刈斗中もキャプテンの幽谷を中心に、11番・武羅渡、10番・月村などと強力な攻撃陣がそろっているとの情報が入っております。さあ、どのような試合になるのか!? いよいよキックオフです!》
「気合い入れていこうぜ、みんな!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
ホイッスルが鳴って試合開始。尾刈斗中からのキックオフが始まり、武羅渡牙が松野を突破すると少林寺がスライディングしてボールを飛ばすが尾刈斗中の月村憲一に渡ってしまう。
豪炎寺も向かうが幽谷にマークされてうまく動けない。ちなみに瑞貴も三途渡にマークされてその場から動くに動けない。
壁山が月村を止めようとするがうまくかわされてしまい、月村はゴール前にいた。円堂は止めるべく構える。
「来い!」
「くらえ! ファントムシュート!」
月村が蹴ったボールはいくつもの人魂に分かれ、ゴールを狙う。
「なんの! ゴッドハンド!」
しかし円堂はゴッドハンドでそれを止めた。月村は止められたことに驚く。
《おぉっと。月村の豪快なシュートをキーパー・円堂、見事にキャッチ!》
帝国学園のときは土壇場と火事場のバカ力並みで出たゴッドハンドだが、円堂はあれから特訓を重ね、ついに自由自在に出せるようになった。
「モノにしたんだな、円堂!」
「へへっ、まーな」
風丸も感嘆の声を上げると、円堂は嬉しそうに言って笑い風丸にパスを送る。
「みんな、落ち着いていこうぜ!」
「「は、はい!」」
シュートを止めたことで火がついたのか、栗松も宍戸も最初の頃より落ち着いてきた。そして風丸はドリブルしながら上がって行く。
「よし、みんな上がれ!」
風丸の言葉を合図にDFも上がっていくと風丸は少林寺にパスを送り、少林寺は豪炎寺にパスを送ろうとしたが豪炎寺はDFに囲まれ、続いて瑞貴を見るが瑞貴もMF陣に囲まれた。本人は怯えているが……。
「こっちだ! 少林!」
今までノーマークだった染岡がパスを送るように言うと、少林寺は染岡にパスを出す。
「よし!」
パスを受けとった染岡はそのままゴールに向かう。
「見せてやるぜ。俺の必殺シュート! ドラゴンクラッシュ!」
尾刈斗中のキーパー・鉈十三は予想外のシュートに反応できず、そのままゴールに入ってしまった。
《決まったぁ――っ!! 染岡のシュート炸裂!!》
「なんですって!?」
地木流は先程バカにしていた染岡がまさかシュートを決めると思ってなかったのか、思わず立ち上がってしまう。
円堂と染岡と半田は特に喜びに溢れ三人で駆け寄る。円堂と染岡がハイタッチを交わした。
「やったな染岡! 俺たちが先取点取ったんだぜ!」
「ああ!」
《雷門中1点先制!》
スコアにある雷門中の名前の下に大きく『1』という数字が出てきた。マネージャーの春奈と秋は喜びのあまり抱き合う。
「よし! 行こうぜ!」
「うぅ……キャプテン」
「ん?」
「トイレ行ってきてもいいっスか?」
帝国学園のときもそうだった壁山塀吾郎に円堂と瑞貴は肩を落とした。
「またかよ……」
「塀吾郎……さっきも行ってきたでしょ」
雷門中サッカー部と尾刈斗中サッカー部がセンターラインに向かい合い、そのそばでお互いの学校の監督が握手を交わす。
「尾刈斗中監督、地木流灰人です。今日はよろしくお願いします」
「ど、どうぞ。よろしく……」
二人の会話を瑞貴が横目で見ていると、地木流灰人という監督が瑞貴と豪炎寺のそばに来た。
「君が井上さんと豪炎寺くんですね。帝国戦で君たちが撃ったシュート、見せてもらいましたよ。いやはや、まったくもって素晴らしかった。今日はお手柔らかにお願いしますよ」
「ちょっと待て。あんたたちの相手は瑞貴と豪炎寺じゃない。――俺たち全員だ」
「ハァ?」
感嘆の声を上げる地木流に染岡がくってかかると、地木流は呆れるように言った。
「これは滑稽ですねぇ。我々は井上さんと豪炎寺くんと戦ってみたいから、練習試合を申し込んだのですよ? 弱小チームである雷門中など興味はありません」
「何!?」
「やめろ、染岡」
殴りかかりそうな勢いだった染岡を円堂は制する。挑発しているとわかっているが、さすがの瑞貴も今の言い方は気に入らなかった。
「地木流監督。サッカーは十一人でやるものです。私と修也ばかり気をとられていると、痛い目を見ますよ」
瑞貴は腕を組んでフッと笑う。どこか夏未みたいな雰囲気をまとっていると雷門イレブンは思った。当の地木流は瑞貴の言葉に一瞬面食らうが、面白げに笑う。
「せいぜい井上さんと豪炎寺くんの足を引っ張らないようにしてください」
地木流はそう言ってその場から去った。染岡は今にも舌打ちしそうな表情をしていた。
「言ってくれるじゃねぇか」
「見せてやろうぜ、染岡。お前の必殺シュート」
「オウッ」
そしてそれぞれのポジションに着く。豪炎寺が入部したことで代わりに影野がベンチに行くことになり、FWは増えたがDFが減ることになった。
《さあ試合開始です。あの豪炎寺修也を迎え、最高の布陣で挑む雷門中イレブン。対する尾刈斗中もキャプテンの幽谷を中心に、11番・武羅渡、10番・月村などと強力な攻撃陣がそろっているとの情報が入っております。さあ、どのような試合になるのか!? いよいよキックオフです!》
「気合い入れていこうぜ、みんな!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
ホイッスルが鳴って試合開始。尾刈斗中からのキックオフが始まり、武羅渡牙が松野を突破すると少林寺がスライディングしてボールを飛ばすが尾刈斗中の月村憲一に渡ってしまう。
豪炎寺も向かうが幽谷にマークされてうまく動けない。ちなみに瑞貴も三途渡にマークされてその場から動くに動けない。
壁山が月村を止めようとするがうまくかわされてしまい、月村はゴール前にいた。円堂は止めるべく構える。
「来い!」
「くらえ! ファントムシュート!」
月村が蹴ったボールはいくつもの人魂に分かれ、ゴールを狙う。
「なんの! ゴッドハンド!」
しかし円堂はゴッドハンドでそれを止めた。月村は止められたことに驚く。
《おぉっと。月村の豪快なシュートをキーパー・円堂、見事にキャッチ!》
帝国学園のときは土壇場と火事場のバカ力並みで出たゴッドハンドだが、円堂はあれから特訓を重ね、ついに自由自在に出せるようになった。
「モノにしたんだな、円堂!」
「へへっ、まーな」
風丸も感嘆の声を上げると、円堂は嬉しそうに言って笑い風丸にパスを送る。
「みんな、落ち着いていこうぜ!」
「「は、はい!」」
シュートを止めたことで火がついたのか、栗松も宍戸も最初の頃より落ち着いてきた。そして風丸はドリブルしながら上がって行く。
「よし、みんな上がれ!」
風丸の言葉を合図にDFも上がっていくと風丸は少林寺にパスを送り、少林寺は豪炎寺にパスを送ろうとしたが豪炎寺はDFに囲まれ、続いて瑞貴を見るが瑞貴もMF陣に囲まれた。本人は怯えているが……。
「こっちだ! 少林!」
今までノーマークだった染岡がパスを送るように言うと、少林寺は染岡にパスを出す。
「よし!」
パスを受けとった染岡はそのままゴールに向かう。
「見せてやるぜ。俺の必殺シュート! ドラゴンクラッシュ!」
尾刈斗中のキーパー・鉈十三は予想外のシュートに反応できず、そのままゴールに入ってしまった。
《決まったぁ――っ!! 染岡のシュート炸裂!!》
「なんですって!?」
地木流は先程バカにしていた染岡がまさかシュートを決めると思ってなかったのか、思わず立ち上がってしまう。
円堂と染岡と半田は特に喜びに溢れ三人で駆け寄る。円堂と染岡がハイタッチを交わした。
「やったな染岡! 俺たちが先取点取ったんだぜ!」
「ああ!」
《雷門中1点先制!》
スコアにある雷門中の名前の下に大きく『1』という数字が出てきた。マネージャーの春奈と秋は喜びのあまり抱き合う。