一之瀬! 最大の危機!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
真・帝国戦で負傷した染岡竜吾が離脱することになった。だが、雷門総一郎たちの情報で大阪にエイリア学園の拠点があると推測される。それを調べるため、井上瑞貴や円堂守たち雷門イレブンは大阪に向かったが……。
「着いたは…いいけど……ここが奴らのアジト!?」
円堂が驚くのも無理はない、というより全員だ。着いた場所は大阪でも有名な遊園地・ナニワランドである。
「ジェットコースター! 空飛ぶ絨毯! フリードロップも! スッゴいなぁ!」
「「…………」」
木暮夕弥はアトラクションに釘付けであり、瑞貴と音無春奈は呆れるように視線を向ける。
「こんな所にアジトなんかあるのかしら?」
木野秋は情報が合っているのか疑問に感じた。
「わかったわ。――間違いないわね。再度確認してもらったけど、奴らのアジトがあるのは、このナニワランドのどこかよ」
「「「「「!?」」」」」
吉良瞳子は神崎シンに連絡して確信を告げる。
「つってもなぁ……」
「どう見ても、ただの遊園地にしか見えないでヤンス」
土門飛鳥と栗松鉄平がそう言うと、雷門夏未が一歩前に出て振り向く。
「とにかく手分けして探すわよ。ここでジッとしてても仕方ないわ」
「ああ。……ん? あれ、吹雪は?」
円堂は吹雪士郎がいないことに気づき、みんな周りを見渡すと――。
「怪しいアジトですよねぇ」
「だったら、あっちだと思います」
「うん」
「「ハ、ハハハ……」」
なんと吹雪は漫遊寺中と同様、またしても女子二人に挟まれている。しかもアジト案内を称して遊園地デートに誘われている。彼のモテモテさに、最早瑞貴や円堂たちも何も言うまい。
とにかく、集合時間を決めて全員いくつかの人数で分かれて行動することにした。
「瑞貴、俺と行動しない?」
「あっ、うん。いいよ」
一之瀬一哉は即座に瑞貴を誘った。
「じゃあ、行こう!」
「あっ、ちょっと!」
他の人が申し出る前に、一之瀬は瑞貴の手を引いて走って行った。
「あーっ! 俺、瑞貴姉と一緒に行こうと思っていたのにー!」
「瑞貴先輩を真っ先に誘うなんて……許すまじです!」
瑞貴に特に懐いている木暮と春奈がすさまじい嫉妬の炎を燃やしているので、円堂たちはあまりの恐ろしさにあとずさる。瑞貴に好意を持っている土門や風丸一郎太や鬼道有人や、相棒の円堂すらも、二人の熱気に勝てないのであった。
一方、園内を見て回る瑞貴と一之瀬は、アジトへ行くための秘密のスイッチがある可能性も考えて、ゴミ箱の中や木の陰なども見て回るが、怪しい所はなかった。
「ないなぁ……。瑞貴はどう?」
「こっちも手がかりなし」
さすがに正確な場所も瑞貴は忘れてしまったので、探すに探せないでいると……。
「あっ」
「瑞貴、どうしたの?」
「あそこにいる男の子……」
瑞貴が指差した先には、サッカーボールを持っている、三、四歳ぐらいの白髪で赤い目の少年が、涙目になりながらキョロキョロと顔を動かしている。
「あの様子だと迷子かな?」
「私、行ってくる」
「瑞貴!?」
瑞貴はそのまま少年の元へ走り出し、一之瀬もあとを追いかけるように走る。
「こんにちは」
「わぁ!」
突然声をかけたせいか少年は驚いた。警戒している少年に瑞貴は目線を合わせるようにしゃがみ、ニコッと微笑む。
「お姉ちゃんは瑞貴っていうの。君の名前は?」
「ぼ、ぼくは……はくりゅう……」
「そっか、よろしくね。白竜くん」
瑞貴は再び微笑むと、少年――白竜は恥ずかしげにボールを抱えながら瑞貴に近寄る。
「着いたは…いいけど……ここが奴らのアジト!?」
円堂が驚くのも無理はない、というより全員だ。着いた場所は大阪でも有名な遊園地・ナニワランドである。
「ジェットコースター! 空飛ぶ絨毯! フリードロップも! スッゴいなぁ!」
「「…………」」
木暮夕弥はアトラクションに釘付けであり、瑞貴と音無春奈は呆れるように視線を向ける。
「こんな所にアジトなんかあるのかしら?」
木野秋は情報が合っているのか疑問に感じた。
「わかったわ。――間違いないわね。再度確認してもらったけど、奴らのアジトがあるのは、このナニワランドのどこかよ」
「「「「「!?」」」」」
吉良瞳子は神崎シンに連絡して確信を告げる。
「つってもなぁ……」
「どう見ても、ただの遊園地にしか見えないでヤンス」
土門飛鳥と栗松鉄平がそう言うと、雷門夏未が一歩前に出て振り向く。
「とにかく手分けして探すわよ。ここでジッとしてても仕方ないわ」
「ああ。……ん? あれ、吹雪は?」
円堂は吹雪士郎がいないことに気づき、みんな周りを見渡すと――。
「怪しいアジトですよねぇ」
「だったら、あっちだと思います」
「うん」
「「ハ、ハハハ……」」
なんと吹雪は漫遊寺中と同様、またしても女子二人に挟まれている。しかもアジト案内を称して遊園地デートに誘われている。彼のモテモテさに、最早瑞貴や円堂たちも何も言うまい。
とにかく、集合時間を決めて全員いくつかの人数で分かれて行動することにした。
「瑞貴、俺と行動しない?」
「あっ、うん。いいよ」
一之瀬一哉は即座に瑞貴を誘った。
「じゃあ、行こう!」
「あっ、ちょっと!」
他の人が申し出る前に、一之瀬は瑞貴の手を引いて走って行った。
「あーっ! 俺、瑞貴姉と一緒に行こうと思っていたのにー!」
「瑞貴先輩を真っ先に誘うなんて……許すまじです!」
瑞貴に特に懐いている木暮と春奈がすさまじい嫉妬の炎を燃やしているので、円堂たちはあまりの恐ろしさにあとずさる。瑞貴に好意を持っている土門や風丸一郎太や鬼道有人や、相棒の円堂すらも、二人の熱気に勝てないのであった。
一方、園内を見て回る瑞貴と一之瀬は、アジトへ行くための秘密のスイッチがある可能性も考えて、ゴミ箱の中や木の陰なども見て回るが、怪しい所はなかった。
「ないなぁ……。瑞貴はどう?」
「こっちも手がかりなし」
さすがに正確な場所も瑞貴は忘れてしまったので、探すに探せないでいると……。
「あっ」
「瑞貴、どうしたの?」
「あそこにいる男の子……」
瑞貴が指差した先には、サッカーボールを持っている、三、四歳ぐらいの白髪で赤い目の少年が、涙目になりながらキョロキョロと顔を動かしている。
「あの様子だと迷子かな?」
「私、行ってくる」
「瑞貴!?」
瑞貴はそのまま少年の元へ走り出し、一之瀬もあとを追いかけるように走る。
「こんにちは」
「わぁ!」
突然声をかけたせいか少年は驚いた。警戒している少年に瑞貴は目線を合わせるようにしゃがみ、ニコッと微笑む。
「お姉ちゃんは瑞貴っていうの。君の名前は?」
「ぼ、ぼくは……はくりゅう……」
「そっか、よろしくね。白竜くん」
瑞貴は再び微笑むと、少年――白竜は恥ずかしげにボールを抱えながら瑞貴に近寄る。