最後のワイバーンブリザード!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「治す! こんな怪我、一週間で治してみせる! 治んなくても次のイプシロン戦、前半だけでもやらせてくれよ! せっかく完璧になったワイバーンブリザードはどうなんだよ!? なっ、吹雪!」
「ごめんね。気づけなかった僕のせいだ……」
吹雪はずっと染岡のそばにいて、そして今回も一緒に練習していた。だからこの中で一番負い目を感じている。風丸も染岡の強い気迫に迷うが……。
「染岡くん」
突如聞こえた声に全員顔を向けると、瞳子がこちらにやってきた。
「あなたには、チームを外れてもらいます」
「えっ? 監督……!?」
豪炎寺修也以来の離脱宣言に、円堂たちは戸惑う。
「そんな、染岡は――」
「本人がやると言ってるんです! やらせてやってもいいじゃありませんか! 今の俺たちに必要なのは、自分の体がどうなろうが勝という気迫です!」
「一郎太……」
「円堂、瑞貴、お前らだってわかるだろ? 染岡は、最初から雷門サッカー部を支えてきた、仲間なんだ!」
「仲間だからこそよ」
瞳子は風丸の言葉に敢えて言う。
「彼はきっと、チームのためにムリをする。そうなればみんなが彼を気遣って、満足に戦うことができなくなるわ」
「……私も監督の意見に賛成です」
「瑞貴!?」
まさか瑞貴までも言うと思っておらず、風丸たちは驚いて顔を向ける。
「このまま竜吾が戦い続けることに賛成したら、そのやり方は……真・帝国学園と同じだよ」
「「「「「!?」」」」」
佐久間と源田は、鬼道より強くなるため、瑞貴に認めてもらうため、勝つために禁断の技を使ってまで勝利を求めた。真・帝国学園はその行動を止めなかったし、彼らを気遣うことで雷門イレブンは思うように戦えなかった。
しかし、そうしなければ佐久間も源田も二度とサッカーができなくなっただろう。
「だから、今はちゃんと治療して安静にしているのが一番だと思うの」
「でも!」
ドンッ!
食い下がる風丸に、染岡は拳をベンチに、叩きつけた。
「……もういい、風丸。悔しいけど……監督と瑞貴の言う通りだ。仕方ねぇよ……」
口ではそう言っているが、染岡自身が一番悔しくてしょうがないだろう。瑞貴は染岡の前に座り、両手をとってギュッと握る。
「ごめんね、竜吾」
「気にすんなって。瑞貴! 吹雪! 雷門のストライカー、任せたぜ!」
「うん……」
「ああ……」
二人共複雑な気持ちで答え、他のみんなも染岡の離脱に悲しむ。
「なんだよみんな、そんな顔すんな! 一時撤退ってやつだ! また、すぐに戻ってくる!」
円堂は染岡の肩に手を置く。
「必ず、戻ってこいよ」
パンッ!
染岡の離脱やこれからの不安になんとかしようと、春奈は手を叩いて話題を変える。
「そうだ! みなさんに報告があるんです!」
「報告?」
「木暮くん、できちゃったんです!」
「できちゃったって……何が?」
秋も円堂もなんのことかわからないが、兄妹だからか鬼道は春奈の言葉を察した。
「ごめんね。気づけなかった僕のせいだ……」
吹雪はずっと染岡のそばにいて、そして今回も一緒に練習していた。だからこの中で一番負い目を感じている。風丸も染岡の強い気迫に迷うが……。
「染岡くん」
突如聞こえた声に全員顔を向けると、瞳子がこちらにやってきた。
「あなたには、チームを外れてもらいます」
「えっ? 監督……!?」
豪炎寺修也以来の離脱宣言に、円堂たちは戸惑う。
「そんな、染岡は――」
「本人がやると言ってるんです! やらせてやってもいいじゃありませんか! 今の俺たちに必要なのは、自分の体がどうなろうが勝という気迫です!」
「一郎太……」
「円堂、瑞貴、お前らだってわかるだろ? 染岡は、最初から雷門サッカー部を支えてきた、仲間なんだ!」
「仲間だからこそよ」
瞳子は風丸の言葉に敢えて言う。
「彼はきっと、チームのためにムリをする。そうなればみんなが彼を気遣って、満足に戦うことができなくなるわ」
「……私も監督の意見に賛成です」
「瑞貴!?」
まさか瑞貴までも言うと思っておらず、風丸たちは驚いて顔を向ける。
「このまま竜吾が戦い続けることに賛成したら、そのやり方は……真・帝国学園と同じだよ」
「「「「「!?」」」」」
佐久間と源田は、鬼道より強くなるため、瑞貴に認めてもらうため、勝つために禁断の技を使ってまで勝利を求めた。真・帝国学園はその行動を止めなかったし、彼らを気遣うことで雷門イレブンは思うように戦えなかった。
しかし、そうしなければ佐久間も源田も二度とサッカーができなくなっただろう。
「だから、今はちゃんと治療して安静にしているのが一番だと思うの」
「でも!」
ドンッ!
食い下がる風丸に、染岡は拳をベンチに、叩きつけた。
「……もういい、風丸。悔しいけど……監督と瑞貴の言う通りだ。仕方ねぇよ……」
口ではそう言っているが、染岡自身が一番悔しくてしょうがないだろう。瑞貴は染岡の前に座り、両手をとってギュッと握る。
「ごめんね、竜吾」
「気にすんなって。瑞貴! 吹雪! 雷門のストライカー、任せたぜ!」
「うん……」
「ああ……」
二人共複雑な気持ちで答え、他のみんなも染岡の離脱に悲しむ。
「なんだよみんな、そんな顔すんな! 一時撤退ってやつだ! また、すぐに戻ってくる!」
円堂は染岡の肩に手を置く。
「必ず、戻ってこいよ」
パンッ!
染岡の離脱やこれからの不安になんとかしようと、春奈は手を叩いて話題を変える。
「そうだ! みなさんに報告があるんです!」
「報告?」
「木暮くん、できちゃったんです!」
「できちゃったって……何が?」
秋も円堂もなんのことかわからないが、兄妹だからか鬼道は春奈の言葉を察した。