帝国の逆襲・後編!!
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「大丈夫か!?」
「なんてムチャを……!」
「……次郎と幸次郎、好きな女の子がいるんでしょ……?」
急に瑞貴の口から出てきた言葉に、鬼道も円堂も目を見開く。
「お前、何言って……!?」
「その子もきっと、認めてもらうために、選手生命を絶たせるなんて絶対望んでない……。それに二人は有人やその子だけじゃなく、私にも強さを認めてもらいたいみたいだけど、私だって同じ気持ちだから」
「瑞貴……」
「……円堂、瑞貴を頼む」
鬼道は瑞貴を円堂に任せ、ポジションに戻ろうと背を向ける佐久間を見る。
「もうやめろ。これ以上撃つな!」
「やめるわけにはいかない……」
「何故わからない!? サッカーが二度とできなくなるんだぞ!?」
正面に立って両肩をつかむ鬼道を、佐久間はニヤリと笑う。
「わからないだろうな、鬼道。俺はずっと羨ましかった……力を持っているお前は先へ進んでいく……俺がどんなに努力しても追いつけない……。同じフィールドを走っていても、俺にはお前の世界が見えないんだ……!」
佐久間は鬼道を払い除け、狂喜に染まった顔で両手を見る。
「だが、皇帝ペンギン1号があれば、お前に追いつける…いや追い越せる……! お前すら届けないレベルに辿り着けるんだ!」
「……瑞貴を傷つけてまでか?」
本人には聞こえない声で、鬼道は佐久間に問いかける。
「あいつは必死で皇帝ペンギン1号を撃つのを止めた……それはお前のことを考えてだ! 最初に見たときも、力に染まったお前たちを見て泣いてただろう!?」
「……瑞貴は円堂の相棒だ。俺も源田もそれが羨ましかった。俺や源田や、お前たちが惹かれる笑顔を、存在を、フィールド上のこととはいえ円堂は特別な位置を手に入れている。強くなれば、俺を選んでくれる! 源田も同じ気持ちでいるんだよ!」
口角を上げて笑う佐久間に、鬼道は歯を食いしばり、そばにいた風丸は思い詰めた顔をしていた。
試合が続行され、不動の鋭いスライディングが搭子からボールを奪う。
「佐久間!」
「しまった!?」
不動のパスが一之瀬を抜け、佐久間の元に着いた。
「これで決める!」
「やめろ、佐久間!」
「撃たせるわけにはいかない!」
阻止しようとした鬼道を不動が、瑞貴を小鳥遊忍が邪魔をする。その間に五羽のペンギンが現れて佐久間の足に噛み付く。
「うぉおおぉぉおお!!」
ついに二回目の皇帝ペンギン1号が放たれてしまった。
「わああぁぁあぁぁ!!」
「次郎!」
「佐久間ぁ!」
シュートコースに立って再び止めようとした鬼道と瑞貴の前に、染岡がシュートを阻止して吹き飛ばされ、地に叩きつけられる。
「竜吾!」
「お前……!」
「うっ……残しといて…よかっただろ……?」
染岡はそのまま気を失ってしまった。
「染岡ぁ!」
叫ぶ鬼道を余所に、不動が「もう一度だ、佐久間!」とボールを回すのが見え、瑞貴は即座にそれをカットした。
「なんてムチャを……!」
「……次郎と幸次郎、好きな女の子がいるんでしょ……?」
急に瑞貴の口から出てきた言葉に、鬼道も円堂も目を見開く。
「お前、何言って……!?」
「その子もきっと、認めてもらうために、選手生命を絶たせるなんて絶対望んでない……。それに二人は有人やその子だけじゃなく、私にも強さを認めてもらいたいみたいだけど、私だって同じ気持ちだから」
「瑞貴……」
「……円堂、瑞貴を頼む」
鬼道は瑞貴を円堂に任せ、ポジションに戻ろうと背を向ける佐久間を見る。
「もうやめろ。これ以上撃つな!」
「やめるわけにはいかない……」
「何故わからない!? サッカーが二度とできなくなるんだぞ!?」
正面に立って両肩をつかむ鬼道を、佐久間はニヤリと笑う。
「わからないだろうな、鬼道。俺はずっと羨ましかった……力を持っているお前は先へ進んでいく……俺がどんなに努力しても追いつけない……。同じフィールドを走っていても、俺にはお前の世界が見えないんだ……!」
佐久間は鬼道を払い除け、狂喜に染まった顔で両手を見る。
「だが、皇帝ペンギン1号があれば、お前に追いつける…いや追い越せる……! お前すら届けないレベルに辿り着けるんだ!」
「……瑞貴を傷つけてまでか?」
本人には聞こえない声で、鬼道は佐久間に問いかける。
「あいつは必死で皇帝ペンギン1号を撃つのを止めた……それはお前のことを考えてだ! 最初に見たときも、力に染まったお前たちを見て泣いてただろう!?」
「……瑞貴は円堂の相棒だ。俺も源田もそれが羨ましかった。俺や源田や、お前たちが惹かれる笑顔を、存在を、フィールド上のこととはいえ円堂は特別な位置を手に入れている。強くなれば、俺を選んでくれる! 源田も同じ気持ちでいるんだよ!」
口角を上げて笑う佐久間に、鬼道は歯を食いしばり、そばにいた風丸は思い詰めた顔をしていた。
試合が続行され、不動の鋭いスライディングが搭子からボールを奪う。
「佐久間!」
「しまった!?」
不動のパスが一之瀬を抜け、佐久間の元に着いた。
「これで決める!」
「やめろ、佐久間!」
「撃たせるわけにはいかない!」
阻止しようとした鬼道を不動が、瑞貴を小鳥遊忍が邪魔をする。その間に五羽のペンギンが現れて佐久間の足に噛み付く。
「うぉおおぉぉおお!!」
ついに二回目の皇帝ペンギン1号が放たれてしまった。
「わああぁぁあぁぁ!!」
「次郎!」
「佐久間ぁ!」
シュートコースに立って再び止めようとした鬼道と瑞貴の前に、染岡がシュートを阻止して吹き飛ばされ、地に叩きつけられる。
「竜吾!」
「お前……!」
「うっ……残しといて…よかっただろ……?」
染岡はそのまま気を失ってしまった。
「染岡ぁ!」
叫ぶ鬼道を余所に、不動が「もう一度だ、佐久間!」とボールを回すのが見え、瑞貴は即座にそれをカットした。