帝国の逆襲・前編!!
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「ムチャ言わないでくださいよ。こっちは東京行きから変更して来たんですから」
「……へぇ、お前が」
少年は言い返す訳でもなく、瑞貴を見てニヤリと笑う。
「なんだあいつは?」
「君、真・帝国学園の生徒ね」
「えっ!?」
染岡の前に出た瞳子が少年にそう言うと、円堂は驚いた声を出す。少年も瑞貴から瞳子に顔を向けた。
「そっちこそ遅いんじゃない? ――人を偽のメールで呼び出しといて、今頃現れるの?」
少年は瞳子に臆すことなく不敵に笑う。原作を知る瑞貴を除いて、話に付いていけない者を代表して円堂が瞳子に声をかける。
「監督、偽のメールって?」
「そもそも、ここ愛媛まで私たちを誘導した、響木さんのメールが偽物だったの」
「えっ!?」
「もう確認済みよ」
瞳子はメールが来て不審に思い、キャラバンが走行中に響木へ確認の電話を入れたが『そんなメール出しとらんぞ』と言われた。
「すぐにわかるような嘘を、何故ついたの?」
「俺、不動明王っていうんだけどさ、俺の名前でメールしたらここまで来たのかよ? 響木の名前を語ったから、いろいろ調べて愛媛まで来る気になったんだろ。違うか?」
「そうね……。で、あなたの狙いは何?」
「なぁに。あんたらを真・帝国学園にご招待してやろうってのさ」
少年――不動明王は鬼道に顔を向けると、鬼道もそれに気づく。
「あんた、鬼道有人だろ。うちにはさ、あんたにとってのスペシャルゲストがいるぜ」
「スペシャルゲスト?」
「ああ。――かつての帝国学園のお仲間だよ」
「何っ!?」
信じられない言葉に、鬼道は拳を強く握って震わせる。
「ありえない……! 影山の汚さを、身をもって知ってる帝国学園イレブンが、あいつに従うはずがない!!」
地区予選決勝でピッチの雷門中エリアに鉄骨を落とした瞬間を、全員目の当たりにした。そして、鬼道が影山の指示に従わないと言うと、賛同もしてくれた。
彼らの強い意思を知っている円堂も染岡も、不動に向かって声を上げる。
「そうだ! 絶対ありえない!」
「ヘタな嘘つくんじゃねーぞ!」
「ハァ? だったら俺の目がおかしいのかなぁ?」
「貴様……誰がいるっていうんだ! 誰が!」
「おいおい、教えちまったら面白くないだろ?着いてからのお楽しみさ」
まるで不動は、鬼道の反応を楽しんでいるかのように笑っている。
真相を確かめるために、不動の道案内を元に真・帝国学園に向かうことにした。全員キャラバンに乗って席に座り、瑞貴も同じように染岡と吹雪の元に向かうが……。
グイッ。
「みぎゃ」
「あんたはこっちな」
「えっ? えっ?」
瑞貴はそのまま不動に連れて行かれ、問答無用で不動と鬼道の間に座らされた。普段鬼道の隣にいる搭子は円堂と風丸の間に座っている。
「どこにあるの? 真・帝国学園は」
「俺の言う通り走ってりゃ着くよ」
(一緒に戦ったお前たちが、影山に従うはずがない……。従うはずがないんだ……!)
思い詰めた表情で空を見る鬼道に、瑞貴は心配して気にかける。
「なあ、あんたが井上瑞貴だろ」
「えっ! そうですけど……?」
「ふ~ん」
突然話しかけられたので瑞貴は驚いて肩を跳ねた。不動は瑞貴を品定めすると、頬に垂れ流している瑞貴の髪を手に取る。
「ちょっ!?」
「なんであいつらは、あんたがいいんだかねぇ」
「えっ……」
「あっ、そこの門から入ってくれよ」
瑞貴が聞き返す前に、不動はとある門を示してキャラバンを走らせ、人気がない埠頭で止まるように指示を出した。
全員降りると、目の前にあるのは海だけだった。
「どこにも学校なんかないじゃないか」
「てめぇ!やっぱ俺たちを騙したのか!?」
「短気な奴だな。真・帝国学園だったら、ほら」
不動が海に向かって指差すと――。
ザッパ――ンッ!!
突然海の中から巨大な潜水艦が上がってきた。あまりの迫力に全員驚いて言葉を発せない。
「……へぇ、お前が」
少年は言い返す訳でもなく、瑞貴を見てニヤリと笑う。
「なんだあいつは?」
「君、真・帝国学園の生徒ね」
「えっ!?」
染岡の前に出た瞳子が少年にそう言うと、円堂は驚いた声を出す。少年も瑞貴から瞳子に顔を向けた。
「そっちこそ遅いんじゃない? ――人を偽のメールで呼び出しといて、今頃現れるの?」
少年は瞳子に臆すことなく不敵に笑う。原作を知る瑞貴を除いて、話に付いていけない者を代表して円堂が瞳子に声をかける。
「監督、偽のメールって?」
「そもそも、ここ愛媛まで私たちを誘導した、響木さんのメールが偽物だったの」
「えっ!?」
「もう確認済みよ」
瞳子はメールが来て不審に思い、キャラバンが走行中に響木へ確認の電話を入れたが『そんなメール出しとらんぞ』と言われた。
「すぐにわかるような嘘を、何故ついたの?」
「俺、不動明王っていうんだけどさ、俺の名前でメールしたらここまで来たのかよ? 響木の名前を語ったから、いろいろ調べて愛媛まで来る気になったんだろ。違うか?」
「そうね……。で、あなたの狙いは何?」
「なぁに。あんたらを真・帝国学園にご招待してやろうってのさ」
少年――不動明王は鬼道に顔を向けると、鬼道もそれに気づく。
「あんた、鬼道有人だろ。うちにはさ、あんたにとってのスペシャルゲストがいるぜ」
「スペシャルゲスト?」
「ああ。――かつての帝国学園のお仲間だよ」
「何っ!?」
信じられない言葉に、鬼道は拳を強く握って震わせる。
「ありえない……! 影山の汚さを、身をもって知ってる帝国学園イレブンが、あいつに従うはずがない!!」
地区予選決勝でピッチの雷門中エリアに鉄骨を落とした瞬間を、全員目の当たりにした。そして、鬼道が影山の指示に従わないと言うと、賛同もしてくれた。
彼らの強い意思を知っている円堂も染岡も、不動に向かって声を上げる。
「そうだ! 絶対ありえない!」
「ヘタな嘘つくんじゃねーぞ!」
「ハァ? だったら俺の目がおかしいのかなぁ?」
「貴様……誰がいるっていうんだ! 誰が!」
「おいおい、教えちまったら面白くないだろ?着いてからのお楽しみさ」
まるで不動は、鬼道の反応を楽しんでいるかのように笑っている。
真相を確かめるために、不動の道案内を元に真・帝国学園に向かうことにした。全員キャラバンに乗って席に座り、瑞貴も同じように染岡と吹雪の元に向かうが……。
グイッ。
「みぎゃ」
「あんたはこっちな」
「えっ? えっ?」
瑞貴はそのまま不動に連れて行かれ、問答無用で不動と鬼道の間に座らされた。普段鬼道の隣にいる搭子は円堂と風丸の間に座っている。
「どこにあるの? 真・帝国学園は」
「俺の言う通り走ってりゃ着くよ」
(一緒に戦ったお前たちが、影山に従うはずがない……。従うはずがないんだ……!)
思い詰めた表情で空を見る鬼道に、瑞貴は心配して気にかける。
「なあ、あんたが井上瑞貴だろ」
「えっ! そうですけど……?」
「ふ~ん」
突然話しかけられたので瑞貴は驚いて肩を跳ねた。不動は瑞貴を品定めすると、頬に垂れ流している瑞貴の髪を手に取る。
「ちょっ!?」
「なんであいつらは、あんたがいいんだかねぇ」
「えっ……」
「あっ、そこの門から入ってくれよ」
瑞貴が聞き返す前に、不動はとある門を示してキャラバンを走らせ、人気がない埠頭で止まるように指示を出した。
全員降りると、目の前にあるのは海だけだった。
「どこにも学校なんかないじゃないか」
「てめぇ!やっぱ俺たちを騙したのか!?」
「短気な奴だな。真・帝国学園だったら、ほら」
不動が海に向かって指差すと――。
ザッパ――ンッ!!
突然海の中から巨大な潜水艦が上がってきた。あまりの迫力に全員驚いて言葉を発せない。