かくされた力!
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「一緒に、サッカーやろうか」
「……うん」
それから庭でパス練習をしていた木暮と瑞貴だが、空が暗くなるとさすがにやめることにした。木暮は離れたくなくて戻るのを渋ったが、瑞貴に諭されて戻ることにした。
木暮が見えなくなるのを確認すると、瑞貴もキャラバン戻ろうと足を進める。
「やあ」
「ん?」
声をかけられた瑞貴は振り向くと、そこには赤髪で私服姿の少年がいた。彼の姿を確認した瑞貴は思わず肩を跳ねる。
「どうしたの?」
「あっ、いえ、ちょっと、ビックリしちゃって……」
「そうなんだ。俺、基山ヒロト。よろしく」
「井上瑞貴です……。こちらこそよろしく……」
少年――基山ヒロトのことは瑞貴もよく知っていた。彼女の焦りを戸惑いと思ったヒロトは優しく微笑む。
「さっき、君たちのキャプテンに会ってきたよ。だから副キャプテンの君にも会いたくてさ」
「ハ、ハア……」
「君ってスゴいよね。宇宙人相手にたった一人互角で戦えたんだもの」
「ありがとうございます……」
未だに警戒している瑞貴に、ヒロトは首を傾げて近づく。一歩進むたびに瑞貴も一歩下がって行く。
「なんで逃げるの?」
「いや、その、つい……」
瑞貴は気まずそうに目を反らすと、ヒロトはその隙をついて一気に瑞貴と距離を縮めて手を取る。
「みぎゃぁ!?」
「フフッ。思ってた通り可愛いね」
チュ。
ヒロトは瑞貴の手の甲にキスをした。
「みぎゃぁぁああ!?」
瑞貴の顔は耳まで赤くなり、さらにその初々しい反応にヒロトはクスクスと笑う。
「じゃあね」
ヒロトはそう言って去っていくが、瑞貴は未だに呆然としていた。
「えっ? なんで? どうなってるの?」
「「何がだ/なの?」」
「みぎゃあ!?」
「「わあ/きゃあ!」」
突然声をかけられたので、瑞貴が思わず裏返った声を上げて飛び退く。振り向けば自分と同じように驚いている円堂と秋がいた。
「あっ、な~んだ。守と秋ちゃんか……。びっくりさせないでよ」
「びっくりしたのはこっちだぞ!?」
「それで、どうしたの? なんだか顔が赤いけど……」
「いっ!?」
瑞貴は顔の熱を冷まそうとパタパタと手で仰ぐ。その行為に円堂と秋はますます首を傾げるのだった。
「そういえばさ、瑞貴はあいつ見なかったか?」
「あいつ?」
「赤い髪で、名前はヒロトっていうんだ」
「っ!」
ヒロトの名前が上がると、さっきのことを思い出した瑞貴はまた顔が赤くなる。
「ん? おい瑞貴、また顔が赤いぞ」
「えっ? そう? 走ったら治まると思うから先にキャラバンに帰ってるね!」
バビュンという効果音と共に土煙が舞い、治まった頃には瑞貴の姿がなかった。
「……走ったらさらに体温が熱くなると思うぞ?」
「円堂くん。今度そのヒロトっていう子に会ったら、私に教えてくれる?」
「なん――うわ!」
円堂は秋に顔を振り向くと、女の勘で事情を察したらしい秋は、怖いくらいの笑顔と共に黒いオーラをまとっていた。
その様子に円堂は一歩下がると、秋はゆっくりと円堂に振り向いて「わかった?」と訊く。円堂は首を縦に振るしかなかった。
「……うん」
それから庭でパス練習をしていた木暮と瑞貴だが、空が暗くなるとさすがにやめることにした。木暮は離れたくなくて戻るのを渋ったが、瑞貴に諭されて戻ることにした。
木暮が見えなくなるのを確認すると、瑞貴もキャラバン戻ろうと足を進める。
「やあ」
「ん?」
声をかけられた瑞貴は振り向くと、そこには赤髪で私服姿の少年がいた。彼の姿を確認した瑞貴は思わず肩を跳ねる。
「どうしたの?」
「あっ、いえ、ちょっと、ビックリしちゃって……」
「そうなんだ。俺、基山ヒロト。よろしく」
「井上瑞貴です……。こちらこそよろしく……」
少年――基山ヒロトのことは瑞貴もよく知っていた。彼女の焦りを戸惑いと思ったヒロトは優しく微笑む。
「さっき、君たちのキャプテンに会ってきたよ。だから副キャプテンの君にも会いたくてさ」
「ハ、ハア……」
「君ってスゴいよね。宇宙人相手にたった一人互角で戦えたんだもの」
「ありがとうございます……」
未だに警戒している瑞貴に、ヒロトは首を傾げて近づく。一歩進むたびに瑞貴も一歩下がって行く。
「なんで逃げるの?」
「いや、その、つい……」
瑞貴は気まずそうに目を反らすと、ヒロトはその隙をついて一気に瑞貴と距離を縮めて手を取る。
「みぎゃぁ!?」
「フフッ。思ってた通り可愛いね」
チュ。
ヒロトは瑞貴の手の甲にキスをした。
「みぎゃぁぁああ!?」
瑞貴の顔は耳まで赤くなり、さらにその初々しい反応にヒロトはクスクスと笑う。
「じゃあね」
ヒロトはそう言って去っていくが、瑞貴は未だに呆然としていた。
「えっ? なんで? どうなってるの?」
「「何がだ/なの?」」
「みぎゃあ!?」
「「わあ/きゃあ!」」
突然声をかけられたので、瑞貴が思わず裏返った声を上げて飛び退く。振り向けば自分と同じように驚いている円堂と秋がいた。
「あっ、な~んだ。守と秋ちゃんか……。びっくりさせないでよ」
「びっくりしたのはこっちだぞ!?」
「それで、どうしたの? なんだか顔が赤いけど……」
「いっ!?」
瑞貴は顔の熱を冷まそうとパタパタと手で仰ぐ。その行為に円堂と秋はますます首を傾げるのだった。
「そういえばさ、瑞貴はあいつ見なかったか?」
「あいつ?」
「赤い髪で、名前はヒロトっていうんだ」
「っ!」
ヒロトの名前が上がると、さっきのことを思い出した瑞貴はまた顔が赤くなる。
「ん? おい瑞貴、また顔が赤いぞ」
「えっ? そう? 走ったら治まると思うから先にキャラバンに帰ってるね!」
バビュンという効果音と共に土煙が舞い、治まった頃には瑞貴の姿がなかった。
「……走ったらさらに体温が熱くなると思うぞ?」
「円堂くん。今度そのヒロトっていう子に会ったら、私に教えてくれる?」
「なん――うわ!」
円堂は秋に顔を振り向くと、女の勘で事情を察したらしい秋は、怖いくらいの笑顔と共に黒いオーラをまとっていた。
その様子に円堂は一歩下がると、秋はゆっくりと円堂に振り向いて「わかった?」と訊く。円堂は首を縦に振るしかなかった。