イプシロン来襲!
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「有人?」
「悪いが、さっき教えてもらった。気持ちだけ受け取っておく。行くぞ、瑞貴」
「えっ、ちょっ」
こっちだ、と言って鬼道は瑞貴の手を引く。いきなりのことに瑞貴は目を白黒させていたのだった。
「さっすがお兄ちゃん! カッコいい!」
春奈が兄の活躍に、思わずガッツポーズをしていたのは別の話。
それから漫遊寺サッカー部を探しながら、円堂や瑞貴たちは学校内を歩いていく。
「道場……道場……」
「もう少し奥かな?」
「あっ。あれじゃないかしら?」
角を曲がると、木野秋が前方を指して言う。そこには『蹴球道場』と看板に書かれている道場があった。鬼道もそれを確認する。
「みたいだな」
「間違いない! よし、行くぞみんな!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「ちょ、また!?」
円堂は瑞貴の手を問答無用で引いて走り出し、他のみんなも続こうとするが――。
ツルッ。
「えぇ?」
「みぎゃ!」
「どわっ!」
「いっ!」
「ぶっ!」
「てぇっ!」
「おっ!」
「わぁ!」
「スマン!」
何かのせいで滑り、円堂、瑞貴、染岡、搭子、土門、栗松、目金、壁山、風丸の順で倒れていった。走らなかった秋と鬼道は苦笑するのだった。
「「重い……重い重い重い/でヤンス~!!」」
チーム一の巨漢である壁山に、下敷きにされた目金と栗松は悲痛の叫びを上げるのだった。
「だいじょう……」
「大丈夫じゃないでヤンス……」
「ですよね……」
「グキッて言いましたよ、グキッて!」
「す、すいませんっス……」
栗松と目金のケガの様子に、落ち込む壁山と苦笑いする春奈と覗き込む吹雪。どうやら二人共ケガをしてしまったようだ。
他のメンバーは急に滑った原因を調べることにした。すると廊下に一箇所だけ色が違っている部分がある。
「なんでここだけツルツルしてんだよ」
「これって、ワックスじゃないかしら?」
「「「「「ワックス?」」」」」
「――ウッシッシッシッ!」
搭子の疑問に秋が答えると、庭のほうから聞き覚えのない声が聞こえていた。
見ると漫遊寺の生徒らしい少年が『つるピカール』と書かれているワックスを持っている。
「ざまぁみろ! フットボールフロンティアで優勝したからっていい気になって!」
「お前! よくもやったなぁ!?」
搭子が犯人の少年に向かって叫ぶと逃げて行く。
「あっ、待てぇ! うわっ!?」
庭に降りた途端、搭子は落とし穴に嵌ってしまった。これも少年の仕業らしく、搭子へ挑発するようにお尻を振る。
「ウッシッシッシッ! ひっかかってやんの~。ほ~れほれほれ」
「くんぬ~~!」
「なんなんだあいつは?」
「木暮ー!」
風丸が疑問に思った途端、また別の声が聞こえてきた。木暮と呼ばれた少年は焦り始めたと思うと身軽な速さで逃げてしまった。
「どうなってんだ?」
「まったく。しょうがない奴だ。ちょっと目を離したらすぐにサボって……」
現れたのはサッカーボールを持った垣田大将。彼は少年の行動に呆れると、落とし穴から出てきながら「あいつめ~」と言う搭子のそばに駆け寄って片膝を付く。
「悪いが、さっき教えてもらった。気持ちだけ受け取っておく。行くぞ、瑞貴」
「えっ、ちょっ」
こっちだ、と言って鬼道は瑞貴の手を引く。いきなりのことに瑞貴は目を白黒させていたのだった。
「さっすがお兄ちゃん! カッコいい!」
春奈が兄の活躍に、思わずガッツポーズをしていたのは別の話。
それから漫遊寺サッカー部を探しながら、円堂や瑞貴たちは学校内を歩いていく。
「道場……道場……」
「もう少し奥かな?」
「あっ。あれじゃないかしら?」
角を曲がると、木野秋が前方を指して言う。そこには『蹴球道場』と看板に書かれている道場があった。鬼道もそれを確認する。
「みたいだな」
「間違いない! よし、行くぞみんな!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「ちょ、また!?」
円堂は瑞貴の手を問答無用で引いて走り出し、他のみんなも続こうとするが――。
ツルッ。
「えぇ?」
「みぎゃ!」
「どわっ!」
「いっ!」
「ぶっ!」
「てぇっ!」
「おっ!」
「わぁ!」
「スマン!」
何かのせいで滑り、円堂、瑞貴、染岡、搭子、土門、栗松、目金、壁山、風丸の順で倒れていった。走らなかった秋と鬼道は苦笑するのだった。
「「重い……重い重い重い/でヤンス~!!」」
チーム一の巨漢である壁山に、下敷きにされた目金と栗松は悲痛の叫びを上げるのだった。
「だいじょう……」
「大丈夫じゃないでヤンス……」
「ですよね……」
「グキッて言いましたよ、グキッて!」
「す、すいませんっス……」
栗松と目金のケガの様子に、落ち込む壁山と苦笑いする春奈と覗き込む吹雪。どうやら二人共ケガをしてしまったようだ。
他のメンバーは急に滑った原因を調べることにした。すると廊下に一箇所だけ色が違っている部分がある。
「なんでここだけツルツルしてんだよ」
「これって、ワックスじゃないかしら?」
「「「「「ワックス?」」」」」
「――ウッシッシッシッ!」
搭子の疑問に秋が答えると、庭のほうから聞き覚えのない声が聞こえていた。
見ると漫遊寺の生徒らしい少年が『つるピカール』と書かれているワックスを持っている。
「ざまぁみろ! フットボールフロンティアで優勝したからっていい気になって!」
「お前! よくもやったなぁ!?」
搭子が犯人の少年に向かって叫ぶと逃げて行く。
「あっ、待てぇ! うわっ!?」
庭に降りた途端、搭子は落とし穴に嵌ってしまった。これも少年の仕業らしく、搭子へ挑発するようにお尻を振る。
「ウッシッシッシッ! ひっかかってやんの~。ほ~れほれほれ」
「くんぬ~~!」
「なんなんだあいつは?」
「木暮ー!」
風丸が疑問に思った途端、また別の声が聞こえてきた。木暮と呼ばれた少年は焦り始めたと思うと身軽な速さで逃げてしまった。
「どうなってんだ?」
「まったく。しょうがない奴だ。ちょっと目を離したらすぐにサボって……」
現れたのはサッカーボールを持った垣田大将。彼は少年の行動に呆れると、落とし穴から出てきながら「あいつめ~」と言う搭子のそばに駆け寄って片膝を付く。