イプシロン来襲!
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エイリア学園・ジェミニストームに勝った雷門イレブン。しかし、ジェミニストームを追放したのは、新たな敵――ファーストランクチーム・イプシロンだった。
イナズマキャラバンは北海道を出て夕方になるとコンビニに止まり、雷門イレブンは休憩がてら飲み物を飲みながら吉良瞳子からの情報を聞いていた。
「えっ? イプシロンから襲撃予告?」
「予告先は京都の漫遊寺中」
「漫遊寺中? 聞いたことない学校だな」
「確か、フットボールフロンティアにも参加してなかったわね?」
知らない学校名に風丸一郎太は呟き、雷門夏未が確認を取ると音無春奈は頷いた。その中で井上瑞貴は顎に手を当て、原作を思い出すように呟く。
「私、少しだけなら知っています。確か、漫遊寺中は学校のモットーが心と体を鍛えることで、サッカー部も対抗試合はしないんですよね?」
「へぇー。瑞貴、詳しいんだな」
円堂守は自分たちが知らない情報を、瑞貴が知っていることに感心した。
「井上さんの言う通りよ。でも、フットボールフロンティアに参加していれば、間違いなく優勝候補の一つとなっただろうと言われる実力のあるチーム……」
「「「「「優勝候補ぉ!?」」」」」
名も知らない学校が、優勝候補に入ることにみんなは驚きの声を上げる。
漫遊寺サッカー部は厳しい修業で鍛え抜かれた強靱な体と、研ぎ澄まされた心を持ち、彼らのサッカーは、スピード、パワー、何をとっても超一流なのだ。
「イプシロンは、無差別に学校を襲っていたジェミニストームと違い、隠れた強豪校に照準を定めてきた。イプシロンを倒せば、エイリア学園の本当の狙いがわかるかもしれないわね……。すぐ漫遊寺へ向かうわよ!」
「「「「「はい!!」」」」」
飲んでいたジュースの空き缶を捨て、全員キャラバンへ乗り込む。今日の瑞貴の席は染岡竜吾と吹雪士郎の間だ。瑞貴は座席に座りながら「イプシロンか……」と呟くと、吹雪がそれを聞き取った。
「どうしたの?」
「ファーストランクチームと言われるくらいなら、どれほど強いのかなって思って」
「大丈夫だよ。どんな敵でも、僕たちならきっとやれるよ」
「そうだね。ありがとう、士郎」
「どういたしまして」
吹雪は瑞貴の腕にギュッと抱きつく。北海道で吹雪は好意を持ち始めてから、毎回瑞貴に抱きついてくるのだ。
周りから来るビシバシとした冷たい視線に、同じ座席にいる染岡はとばっちりを食らって冷や汗をかいていたのだった。
☆☆☆☆☆
数日後、雷門イレブンは京都にある漫遊寺中へやってきた。通路の真ん中には隕石が落ちてきたかのような、イプシロンからの襲撃予告のあとがある。
だが、雷門イレブンは学校の様子に呆然としていた。なぜなら……。
「なんか、のんびりしてるよな?」
「襲撃予告なんてまったく気にしてない感じ……」
そう――漫遊寺の生徒は襲撃予告に怯えている様子すらない。むしろいつも通りでいる。
「とにかく、サッカー部を探そうぜ」
「サッカー部なら奥の道場みたいだよ」
振り向くと、吹雪の両隣に漫遊寺の女子生徒二人がいた。
「どうもありがとう」
「「どういたしまして!」」
「また何かあったらよろしくね」
「「はーい!」」
雪原の皇子と呼ばれる魅力が、ここでも現れていた。みんなはその様子に唖然とする。
「ま、まあとにかく、道場に行けばいいんだね。えっと……どっちに行けば――」
「僕たちが案内してあげましょうか?」
「へっ?」
瑞貴が振り向くと漫遊寺の男子生徒がいた。何故だか頬が赤い。
「君、雷門中の井上さんだよね。フットボールフロンティアの活躍は見てたよ」
「あ、ありがとうございます」
「サッカー部に用があるの? こっちだから、ついておいで」
男子生徒が瑞貴の手を引こうとすると、鬼道有人が二人の間に入る。
イナズマキャラバンは北海道を出て夕方になるとコンビニに止まり、雷門イレブンは休憩がてら飲み物を飲みながら吉良瞳子からの情報を聞いていた。
「えっ? イプシロンから襲撃予告?」
「予告先は京都の漫遊寺中」
「漫遊寺中? 聞いたことない学校だな」
「確か、フットボールフロンティアにも参加してなかったわね?」
知らない学校名に風丸一郎太は呟き、雷門夏未が確認を取ると音無春奈は頷いた。その中で井上瑞貴は顎に手を当て、原作を思い出すように呟く。
「私、少しだけなら知っています。確か、漫遊寺中は学校のモットーが心と体を鍛えることで、サッカー部も対抗試合はしないんですよね?」
「へぇー。瑞貴、詳しいんだな」
円堂守は自分たちが知らない情報を、瑞貴が知っていることに感心した。
「井上さんの言う通りよ。でも、フットボールフロンティアに参加していれば、間違いなく優勝候補の一つとなっただろうと言われる実力のあるチーム……」
「「「「「優勝候補ぉ!?」」」」」
名も知らない学校が、優勝候補に入ることにみんなは驚きの声を上げる。
漫遊寺サッカー部は厳しい修業で鍛え抜かれた強靱な体と、研ぎ澄まされた心を持ち、彼らのサッカーは、スピード、パワー、何をとっても超一流なのだ。
「イプシロンは、無差別に学校を襲っていたジェミニストームと違い、隠れた強豪校に照準を定めてきた。イプシロンを倒せば、エイリア学園の本当の狙いがわかるかもしれないわね……。すぐ漫遊寺へ向かうわよ!」
「「「「「はい!!」」」」」
飲んでいたジュースの空き缶を捨て、全員キャラバンへ乗り込む。今日の瑞貴の席は染岡竜吾と吹雪士郎の間だ。瑞貴は座席に座りながら「イプシロンか……」と呟くと、吹雪がそれを聞き取った。
「どうしたの?」
「ファーストランクチームと言われるくらいなら、どれほど強いのかなって思って」
「大丈夫だよ。どんな敵でも、僕たちならきっとやれるよ」
「そうだね。ありがとう、士郎」
「どういたしまして」
吹雪は瑞貴の腕にギュッと抱きつく。北海道で吹雪は好意を持ち始めてから、毎回瑞貴に抱きついてくるのだ。
周りから来るビシバシとした冷たい視線に、同じ座席にいる染岡はとばっちりを食らって冷や汗をかいていたのだった。
☆☆☆☆☆
数日後、雷門イレブンは京都にある漫遊寺中へやってきた。通路の真ん中には隕石が落ちてきたかのような、イプシロンからの襲撃予告のあとがある。
だが、雷門イレブンは学校の様子に呆然としていた。なぜなら……。
「なんか、のんびりしてるよな?」
「襲撃予告なんてまったく気にしてない感じ……」
そう――漫遊寺の生徒は襲撃予告に怯えている様子すらない。むしろいつも通りでいる。
「とにかく、サッカー部を探そうぜ」
「サッカー部なら奥の道場みたいだよ」
振り向くと、吹雪の両隣に漫遊寺の女子生徒二人がいた。
「どうもありがとう」
「「どういたしまして!」」
「また何かあったらよろしくね」
「「はーい!」」
雪原の皇子と呼ばれる魅力が、ここでも現れていた。みんなはその様子に唖然とする。
「ま、まあとにかく、道場に行けばいいんだね。えっと……どっちに行けば――」
「僕たちが案内してあげましょうか?」
「へっ?」
瑞貴が振り向くと漫遊寺の男子生徒がいた。何故だか頬が赤い。
「君、雷門中の井上さんだよね。フットボールフロンティアの活躍は見てたよ」
「あ、ありがとうございます」
「サッカー部に用があるの? こっちだから、ついておいで」
男子生徒が瑞貴の手を引こうとすると、鬼道有人が二人の間に入る。