エースストライカーは誰だ!
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「どうだ!」
「やるね」
吹雪はマフラーに手を当てると、スゴい速さで染岡の隣に並ぶ。
「やるじゃねぇか!」
その吹雪は瞳がオレンジ色になっていた。今の彼はアツヤだった。
「正直ナメてたぜ……。こうじゃなきゃ面白くねぇ!」
「でやっ!」
すかさず染岡がシュートを撃つが、ゴールポスト当たって跳ね返る。すぐに反応したのはアツヤだ。
「もらったぁ!」
「いかせねぇぞ!」
立ち塞がる染岡に構わずシュートをしようとしたアツヤだが、何かを見つけるとすぐに動きを止めて吹雪に戻る。その隙を染岡は逃がさず、ボールを奪い返して吹雪は地面に座り込む。
「もらった!」
今度こそ染岡は見事にシュートを決めたのだ。しかもそのシュートは普通のノーマルシュートよりも精度が違っていた。
「見たか! 吹雪!」
勝負は染岡の勝ちだ。それに円堂たちも染岡の元へ駆け寄る。
「染岡! お前、今のシュート、足に物凄いパワーが集まっていたぞ! あれも特訓の成果だよな!」
「ああ。手応えあったぜ! これで豪炎寺の分もやれる!」
「今日は僕の負けだね」
みんなが喜び合う中、瑞貴は吹雪の元へ行って手を差しのべる。
「勝負は竜吾の勝ちだけど、別の意味では士郎たちが勝ってたよ」
「アハハ。気づいていたんだ」
吹雪は瑞貴の手を受け取って立ち上がり、二人は枝にいるリスたちを見る。シュートをうとうとしたとき、リスがシュートコースにいたので危害を加えないように、あえて止めたのだ。
「でも、負けは負けだから、みんなにはナイショにね」
「フフッ。やっぱりそういうとこが、士郎たちのカッコいいところだね」
「ホント!? 瑞貴ちゃんにそう言ってもらえて嬉しい!」
「みぎゃ!?」
カッコいい、と言われた吹雪は嬉しくなって瑞貴に抱きついた。
「「「「「吹雪――っ!!」」」」」
それを見た一部のメンバーは、すぐさま吹雪を引っぺがしにかかった。
☆☆☆☆☆
次の日。
「瑞貴、いいか?」
「うん。お願い!」
瑞貴はキーパー用の手袋を嵌めてゴール前に立つ。自分もマジン・ザ・ハンドが使えるようになったか試してみたいのだ。
シュートを撃つのは鬼道と一之瀬。円堂たちも、白恋イレブンもそれを見守っていた。
「いくぞ!」
「オウッ!」
鬼道と一之瀬は共に走り出し、ドリブルで上がっていく二人に瑞貴は構える。鬼道がボールを高く上げ、一之瀬はヘディングで鬼道の元へ再びボールを送る。
「「ツイン……」」」
「ブースト!」
円堂が技を出す状況を思い出しながら、瑞貴は上半身をうしろに回し、右手に気を溜めて一気に解放する。
「マジン・ザ・ハンド!」
瑞貴の背後から緑色の魔神が現れ、ツインブーストを受け止めた。
シーンと静まり返ると、先に我に返ったのはシュートを止めた瑞貴だった。しかし瑞貴も信じられないようにボールを見る。
「で、できた……」
「スゲーぞ瑞貴!」
「みぎゃ!?」
またしても抱きつかれた瑞貴は尻餅をついてしまう。吹雪か搭子か春奈かと思ったが、抱きついてきたのは円堂だった。
「ホントにお前ってスゲェな! こんな短期間でマジン・ザ・ハンドができるなんて!」
「守に比べたらまだまだだよ。でも、エンジェリングも強化していかなきゃね」
いつまでも円堂と同じ技で強くなるわけにはいかない。自分自身の技も生み出して力をつけていかなくては。
「やっぱり瑞貴先輩はスゴいです!」
「うん。まさかマジン・ザ・ハンドまでできるなんて!」
「自然の(ナチュラル)プレーヤーと呼ばれる実力……。これからどう開花させていくのか楽しみね」
マネージャーたちがそう言う中、瞳子も微かに微笑んでいた。
なんとか円堂も離れて立ち上がると、空が不気味に暗くなっていくのに気づいた。いきなりのことに白恋イレブンも驚く。
「瑞貴! 円堂!」
「間違いない!」
「とうとう来たな!」
鬼道に言葉を返す瑞貴と円堂は顔をしかめていた。顔を向けている方向には、エイリア学園のジェミニストームがいる。
「待ってたぜ、エイリア学園! 勝負だ!」
円堂が持っていたボールをレーゼに向かって蹴ると、レーゼはそれをなんなく片手で止めた。
「「これ以上、サッカーを破壊の道具にはさせない!」」
☆副キャプテン 今日の格言☆
みんなと一緒にサッカーがやれるなら、エースストライカーじゃなくても満足だよ。
以上!!
「やるね」
吹雪はマフラーに手を当てると、スゴい速さで染岡の隣に並ぶ。
「やるじゃねぇか!」
その吹雪は瞳がオレンジ色になっていた。今の彼はアツヤだった。
「正直ナメてたぜ……。こうじゃなきゃ面白くねぇ!」
「でやっ!」
すかさず染岡がシュートを撃つが、ゴールポスト当たって跳ね返る。すぐに反応したのはアツヤだ。
「もらったぁ!」
「いかせねぇぞ!」
立ち塞がる染岡に構わずシュートをしようとしたアツヤだが、何かを見つけるとすぐに動きを止めて吹雪に戻る。その隙を染岡は逃がさず、ボールを奪い返して吹雪は地面に座り込む。
「もらった!」
今度こそ染岡は見事にシュートを決めたのだ。しかもそのシュートは普通のノーマルシュートよりも精度が違っていた。
「見たか! 吹雪!」
勝負は染岡の勝ちだ。それに円堂たちも染岡の元へ駆け寄る。
「染岡! お前、今のシュート、足に物凄いパワーが集まっていたぞ! あれも特訓の成果だよな!」
「ああ。手応えあったぜ! これで豪炎寺の分もやれる!」
「今日は僕の負けだね」
みんなが喜び合う中、瑞貴は吹雪の元へ行って手を差しのべる。
「勝負は竜吾の勝ちだけど、別の意味では士郎たちが勝ってたよ」
「アハハ。気づいていたんだ」
吹雪は瑞貴の手を受け取って立ち上がり、二人は枝にいるリスたちを見る。シュートをうとうとしたとき、リスがシュートコースにいたので危害を加えないように、あえて止めたのだ。
「でも、負けは負けだから、みんなにはナイショにね」
「フフッ。やっぱりそういうとこが、士郎たちのカッコいいところだね」
「ホント!? 瑞貴ちゃんにそう言ってもらえて嬉しい!」
「みぎゃ!?」
カッコいい、と言われた吹雪は嬉しくなって瑞貴に抱きついた。
「「「「「吹雪――っ!!」」」」」
それを見た一部のメンバーは、すぐさま吹雪を引っぺがしにかかった。
☆☆☆☆☆
次の日。
「瑞貴、いいか?」
「うん。お願い!」
瑞貴はキーパー用の手袋を嵌めてゴール前に立つ。自分もマジン・ザ・ハンドが使えるようになったか試してみたいのだ。
シュートを撃つのは鬼道と一之瀬。円堂たちも、白恋イレブンもそれを見守っていた。
「いくぞ!」
「オウッ!」
鬼道と一之瀬は共に走り出し、ドリブルで上がっていく二人に瑞貴は構える。鬼道がボールを高く上げ、一之瀬はヘディングで鬼道の元へ再びボールを送る。
「「ツイン……」」」
「ブースト!」
円堂が技を出す状況を思い出しながら、瑞貴は上半身をうしろに回し、右手に気を溜めて一気に解放する。
「マジン・ザ・ハンド!」
瑞貴の背後から緑色の魔神が現れ、ツインブーストを受け止めた。
シーンと静まり返ると、先に我に返ったのはシュートを止めた瑞貴だった。しかし瑞貴も信じられないようにボールを見る。
「で、できた……」
「スゲーぞ瑞貴!」
「みぎゃ!?」
またしても抱きつかれた瑞貴は尻餅をついてしまう。吹雪か搭子か春奈かと思ったが、抱きついてきたのは円堂だった。
「ホントにお前ってスゲェな! こんな短期間でマジン・ザ・ハンドができるなんて!」
「守に比べたらまだまだだよ。でも、エンジェリングも強化していかなきゃね」
いつまでも円堂と同じ技で強くなるわけにはいかない。自分自身の技も生み出して力をつけていかなくては。
「やっぱり瑞貴先輩はスゴいです!」
「うん。まさかマジン・ザ・ハンドまでできるなんて!」
「自然の(ナチュラル)プレーヤーと呼ばれる実力……。これからどう開花させていくのか楽しみね」
マネージャーたちがそう言う中、瞳子も微かに微笑んでいた。
なんとか円堂も離れて立ち上がると、空が不気味に暗くなっていくのに気づいた。いきなりのことに白恋イレブンも驚く。
「瑞貴! 円堂!」
「間違いない!」
「とうとう来たな!」
鬼道に言葉を返す瑞貴と円堂は顔をしかめていた。顔を向けている方向には、エイリア学園のジェミニストームがいる。
「待ってたぜ、エイリア学園! 勝負だ!」
円堂が持っていたボールをレーゼに向かって蹴ると、レーゼはそれをなんなく片手で止めた。
「「これ以上、サッカーを破壊の道具にはさせない!」」
☆副キャプテン 今日の格言☆
みんなと一緒にサッカーがやれるなら、エースストライカーじゃなくても満足だよ。
以上!!