エースストライカーは誰だ!
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他のみんなが空気を変えようと朝食を見ると、昨日の夕食と違って量が結構あった。
「うわっ、朝はいっぱいあるっスね~」
「おかわりも、一杯だけOKだ」
「ホントっスかぁ!?」
一杯だけとはいえおかわりもあるので、みんなの顔が綻(ホコロ)ぶ。
「一日の元気の素は朝食にあり。朝とお昼はしっかり食べてね」
「「「「「はーい!」」」」」
「ただし、夜はおかわりなしよ」
「「「「「うそ~……」」」」」
「それと、三十回噛むのお忘れなく!」
雷門イレブンは朝食を食べてゲレンデに移動し、スノーボードを始める。
手始めに襲いかかってきた雪玉を、瑞貴と鬼道と一之瀬は軽やかによけていった。
「おぉー」
「スゴいでヤンス!」
三人は昨日から上手にできていたが、今回はさらに動きがいい。
昨日はできなかった円堂も雪玉をよけれるようになっていた。
「円堂やるじゃん!」
「コツがわかってきたんだ!」
円堂の動きに搭子は感心する。それは他のみんなも同じく、次々と襲い掛かって来る雪玉をよけていく。
「スゴーい!」
「みんな、よけるのがうまくなってきましたね!」
「それだけスピードに慣れてきた。速い動きの中で、周りが見えてきたということなんだわ」
「スゴいスゴい! みんな速くなってきたね。もっともっと速くなれるよ!」
マネージャーや吹雪も、早くも慣れてきた彼らに感嘆の声を上げる。
それから夕食は少なめに、特訓、実戦、朝と昼は量を大目に。その繰り返しの日々が続いていた。
――とある夜。吉良瞳子はキャラバンで、雷門中の地下理事長室にいる神崎シンに連絡をとっていた。
「特訓の成果が出ているわ。吹雪くんの参加は、良くも悪くもチームの士気に影響を与えているようね。で、エイリア学園の動きに何か情報は?」
〈僕も理事長も調べているんだけど、今のところはない。奴らの行動はまったく読めないね〉
「そう……」
〈いつ、奴らが現れるかわからない。コンディションをベストに保つよう、注意しておいて〉
「わかったわ」
☆☆☆☆☆
――それから次の日も、朝から特訓に励んでいた。どんどんうまくなっていく彼らに、瞳子も秋たちも感心していると、吹雪が隣に上がってきた。
「みんな、少しはサマになってきたとは思わない?」
「うん。想像以上だよ」
吹雪の答えに夏未たちは穏やかな微笑みを浮かべる。
「私も、彼らを率いて日が浅いけど、彼らは打てば響く選手たちよ。それも、こっちの想像を遥かに超える勢いでね」
珍しく素直に褒めている瞳子に、春奈たちが少なからず驚くと、吹雪の隣に染岡が上がってきた。
「吹雪! 俺と勝負しようぜ!」
「勝負?」
「ああ。俺の特訓の成果を、お前相手に試そうと思ってな」
「……つまり、どっちが雷門のエースストライカーか、決めようってことかな」
「そう思ってくれてもいいぜ」
吹雪は染岡の勝負を受けたようだ。それを見守っていた瑞貴に搭子が隣に立つ。
「瑞貴はいいのか?」
「何が?」
「瑞貴も雷門のFWだろ。エースストライカーの勝負を二人だけで受けちゃってるよ?」
「私、エースの座は興味ないから」
キッパリと言い放った瑞貴に、搭子はガクッと肩を落とす。
「いいのか、それで」
「うん。みんなと一緒にサッカーがやれるなら、エースストライカーじゃなくても満足だよ」
――勝負は夕方に行われることになった。グラウンドで円堂がセンターサークルの上にボールを置く。
「ルールは簡単だ。センターから二人がボールを蹴りあって、先にゴールを決めたほうの勝ちだ」
ルールを説明する円堂。他のみんなは緊迫した空気が漂っていた。
「よーい……始め!」
円堂がスタートの合図を出し、先にボールを取ってドリブルしたのは染岡だ。吹雪はそれを追ってスライディングでボールを奪う。
「やっぱり吹雪が速いな……」
「そうかな。竜吾もなかなかやるよ」
ほら、と瑞貴は土門を促すと、染岡と吹雪の距離が短くなっていく。
「雷門のストライカーをナメるなぁ!」
染岡もスライディングを仕掛けるが、間一髪で吹雪がボールを上げてキープする。
「染岡も速い!」
「吹雪の動きについていってる!」
一之瀬も鬼道も、特訓を始める前の染岡とは動きが違うことに驚いた。二人共激しいボールの奪い合いをする。
「特訓の成果が出てるってことっスかねぇ?」
「じゃあ、俺たちも速くなってるでヤンスかぁ?」
「なってるなってる! あたし保証する!」
そしてついに染岡がボールを奪い取った。
「うわっ、朝はいっぱいあるっスね~」
「おかわりも、一杯だけOKだ」
「ホントっスかぁ!?」
一杯だけとはいえおかわりもあるので、みんなの顔が綻(ホコロ)ぶ。
「一日の元気の素は朝食にあり。朝とお昼はしっかり食べてね」
「「「「「はーい!」」」」」
「ただし、夜はおかわりなしよ」
「「「「「うそ~……」」」」」
「それと、三十回噛むのお忘れなく!」
雷門イレブンは朝食を食べてゲレンデに移動し、スノーボードを始める。
手始めに襲いかかってきた雪玉を、瑞貴と鬼道と一之瀬は軽やかによけていった。
「おぉー」
「スゴいでヤンス!」
三人は昨日から上手にできていたが、今回はさらに動きがいい。
昨日はできなかった円堂も雪玉をよけれるようになっていた。
「円堂やるじゃん!」
「コツがわかってきたんだ!」
円堂の動きに搭子は感心する。それは他のみんなも同じく、次々と襲い掛かって来る雪玉をよけていく。
「スゴーい!」
「みんな、よけるのがうまくなってきましたね!」
「それだけスピードに慣れてきた。速い動きの中で、周りが見えてきたということなんだわ」
「スゴいスゴい! みんな速くなってきたね。もっともっと速くなれるよ!」
マネージャーや吹雪も、早くも慣れてきた彼らに感嘆の声を上げる。
それから夕食は少なめに、特訓、実戦、朝と昼は量を大目に。その繰り返しの日々が続いていた。
――とある夜。吉良瞳子はキャラバンで、雷門中の地下理事長室にいる神崎シンに連絡をとっていた。
「特訓の成果が出ているわ。吹雪くんの参加は、良くも悪くもチームの士気に影響を与えているようね。で、エイリア学園の動きに何か情報は?」
〈僕も理事長も調べているんだけど、今のところはない。奴らの行動はまったく読めないね〉
「そう……」
〈いつ、奴らが現れるかわからない。コンディションをベストに保つよう、注意しておいて〉
「わかったわ」
☆☆☆☆☆
――それから次の日も、朝から特訓に励んでいた。どんどんうまくなっていく彼らに、瞳子も秋たちも感心していると、吹雪が隣に上がってきた。
「みんな、少しはサマになってきたとは思わない?」
「うん。想像以上だよ」
吹雪の答えに夏未たちは穏やかな微笑みを浮かべる。
「私も、彼らを率いて日が浅いけど、彼らは打てば響く選手たちよ。それも、こっちの想像を遥かに超える勢いでね」
珍しく素直に褒めている瞳子に、春奈たちが少なからず驚くと、吹雪の隣に染岡が上がってきた。
「吹雪! 俺と勝負しようぜ!」
「勝負?」
「ああ。俺の特訓の成果を、お前相手に試そうと思ってな」
「……つまり、どっちが雷門のエースストライカーか、決めようってことかな」
「そう思ってくれてもいいぜ」
吹雪は染岡の勝負を受けたようだ。それを見守っていた瑞貴に搭子が隣に立つ。
「瑞貴はいいのか?」
「何が?」
「瑞貴も雷門のFWだろ。エースストライカーの勝負を二人だけで受けちゃってるよ?」
「私、エースの座は興味ないから」
キッパリと言い放った瑞貴に、搭子はガクッと肩を落とす。
「いいのか、それで」
「うん。みんなと一緒にサッカーがやれるなら、エースストライカーじゃなくても満足だよ」
――勝負は夕方に行われることになった。グラウンドで円堂がセンターサークルの上にボールを置く。
「ルールは簡単だ。センターから二人がボールを蹴りあって、先にゴールを決めたほうの勝ちだ」
ルールを説明する円堂。他のみんなは緊迫した空気が漂っていた。
「よーい……始め!」
円堂がスタートの合図を出し、先にボールを取ってドリブルしたのは染岡だ。吹雪はそれを追ってスライディングでボールを奪う。
「やっぱり吹雪が速いな……」
「そうかな。竜吾もなかなかやるよ」
ほら、と瑞貴は土門を促すと、染岡と吹雪の距離が短くなっていく。
「雷門のストライカーをナメるなぁ!」
染岡もスライディングを仕掛けるが、間一髪で吹雪がボールを上げてキープする。
「染岡も速い!」
「吹雪の動きについていってる!」
一之瀬も鬼道も、特訓を始める前の染岡とは動きが違うことに驚いた。二人共激しいボールの奪い合いをする。
「特訓の成果が出てるってことっスかねぇ?」
「じゃあ、俺たちも速くなってるでヤンスかぁ?」
「なってるなってる! あたし保証する!」
そしてついに染岡がボールを奪い取った。