エースストライカーは誰だ!
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「イテテ……」
「染岡!」
「オウッ……」
倒れた染岡を、風丸と円堂が引っ張り、瑞貴が背中を支えて立ち上がらせる。
「あんなに吹雪に文句言ってたのに、どういう風の吹き回しだ?」
「体のほうからついてくるって、あいつ言ってただろ。だから、とにかくスピードに慣れようと思ってな。あいつには……吹雪には絶対負けたくねぇからな」
その答えに瑞貴は微笑む。新たなライバル心が生まれたことや、豪炎寺と比較している様子がないことが嬉しいのだ。
それから四人で滑り続けて、襲い掛かって来る雪玉をかわしていく。その中で円堂は最初の雪玉はよけれたが、次の雪玉はよけきれず手を突き出すと、オレンジ色のオーラが出て雪玉を粉砕させた。
瑞貴たちは目を見開いて驚くと、円堂の元へ駆け寄る。
「円堂ー!」
「今の、ゴッドハンドみたいなパワーだったよ」
「こんな感触…初めてだ……。それに…今の腰の捻り……体中にビシッと力がみなぎった感じがしたんだ。鬼道が全身のバランスが大事だって言ってたけど、マジン・ザ・ハンドの気を溜めるのに、この特訓は役に立ちそうだ!」
「なるほどな……。確かに、こいつを極めれば……もっと…強くなれるかもしれない」
風丸も少し希望が見えたようだ。瑞貴も両手をジッと見つめる。
(もしかしたら、私もがんばればできるかもしれない……マジン・ザ・ハンドを!)
ギュッと拳を握り、どんどんうまくなろうと決心した。
「だぁぁああぁぁ!」
「おわっ」
「「アハハハッ!」」
「くらぁ!」
「みぎゃ!」
「わっ!」
円堂は勢いを付けすぎて染岡にぶつかり、瑞貴と風丸は笑っていると、笑うな、とでも言うように染岡が雪玉を投げつけた。
仕返しとばかりに二人も投げ返すと、いつの間にか特訓が雪合戦になっていた。
――それから結局朝食の時間になり、四人は白恋中に戻って教室へ向かう。
「結局、雪合戦で時間を費やしちゃったな」
「ああ。次は朝ご飯を食べてからにしよう」
「俺は早く特訓したくてウズウズする! あの感覚を早く体に馴染ませたいんだよ!」
「でも、スゴく楽しかったなぁ……みぎゃ!?」
腰に来た衝撃に瑞貴はバランスを崩しつつもなんとか耐えた。日頃春奈に抱きつかれているので、鍛えられたかもしれない。
だが、今抱き付いてきたのは春奈ではなく……。
「おはよう、瑞貴ちゃん」
「「「吹雪!?」」」
「お、おはよう、士郎」
昨日と違って呼び捨てにして、さらに敬語もなくなっている。仲間になったから当たり前かもしれないが。
「ねぇ、今日隣同士でご飯食べようよ。他のみんなはもう集まってるよ」
「うん。みんな、先に行ってるね」
歩き出すため吹雪は、瑞貴の腰に回した手を腕に回す。立ち位置は逆かもしれないが、カップルのような姿に、円堂たちは唖然とする。
だが、染岡は隣からきたおどろおどろしい空気を感じ取り、すぐに離れる。今の風丸は髪が風もないのに宙に舞っており、片方しか見えない目から殺気が漂っていた。それに対し円堂は胸がモヤモヤする感覚に首を傾げた。
ちなみに瑞貴たちが教室に入った途端、そこも空気が悪くなった。
「どうしたんだ? その状況」
「アハハ……。なんか、懐かれちゃった」
「懐かれたって……」
何やってんだ、というように搭子は溜息を吐く。
さらにスリスリと擦り寄った吹雪に瑞貴は頭を撫でた。それがさらに場の空気を悪くするのに気づかずに……。
「まさかとは思ったが、やはりこうなるとは……」
「前はわざとじゃないから許したけど、今は雪崩も屋根の雪も落ちてない。今回はそうはいかないなぁ」
「瑞貴ちゃんも癒されているから、何も言わないし。とりあえず……」
「「「吹雪! 瑞貴/ちゃんから離れろ!」」」
「やだ」
「即答かい」
鬼道と一之瀬と土門の言葉をアッサリ拒否した吹雪に、瑞貴は思わずツッコミを入れる。
遅れてきた円堂たちが到着した頃には、マネージャーと古株さんが朝食を運び終えていたところだった。……もちろん、三人が瑞貴たちを見ると春奈が奇声を上げ、夏未はピクッと眉を動かし、秋が黒い笑顔を浮かべていた。
「染岡!」
「オウッ……」
倒れた染岡を、風丸と円堂が引っ張り、瑞貴が背中を支えて立ち上がらせる。
「あんなに吹雪に文句言ってたのに、どういう風の吹き回しだ?」
「体のほうからついてくるって、あいつ言ってただろ。だから、とにかくスピードに慣れようと思ってな。あいつには……吹雪には絶対負けたくねぇからな」
その答えに瑞貴は微笑む。新たなライバル心が生まれたことや、豪炎寺と比較している様子がないことが嬉しいのだ。
それから四人で滑り続けて、襲い掛かって来る雪玉をかわしていく。その中で円堂は最初の雪玉はよけれたが、次の雪玉はよけきれず手を突き出すと、オレンジ色のオーラが出て雪玉を粉砕させた。
瑞貴たちは目を見開いて驚くと、円堂の元へ駆け寄る。
「円堂ー!」
「今の、ゴッドハンドみたいなパワーだったよ」
「こんな感触…初めてだ……。それに…今の腰の捻り……体中にビシッと力がみなぎった感じがしたんだ。鬼道が全身のバランスが大事だって言ってたけど、マジン・ザ・ハンドの気を溜めるのに、この特訓は役に立ちそうだ!」
「なるほどな……。確かに、こいつを極めれば……もっと…強くなれるかもしれない」
風丸も少し希望が見えたようだ。瑞貴も両手をジッと見つめる。
(もしかしたら、私もがんばればできるかもしれない……マジン・ザ・ハンドを!)
ギュッと拳を握り、どんどんうまくなろうと決心した。
「だぁぁああぁぁ!」
「おわっ」
「「アハハハッ!」」
「くらぁ!」
「みぎゃ!」
「わっ!」
円堂は勢いを付けすぎて染岡にぶつかり、瑞貴と風丸は笑っていると、笑うな、とでも言うように染岡が雪玉を投げつけた。
仕返しとばかりに二人も投げ返すと、いつの間にか特訓が雪合戦になっていた。
――それから結局朝食の時間になり、四人は白恋中に戻って教室へ向かう。
「結局、雪合戦で時間を費やしちゃったな」
「ああ。次は朝ご飯を食べてからにしよう」
「俺は早く特訓したくてウズウズする! あの感覚を早く体に馴染ませたいんだよ!」
「でも、スゴく楽しかったなぁ……みぎゃ!?」
腰に来た衝撃に瑞貴はバランスを崩しつつもなんとか耐えた。日頃春奈に抱きつかれているので、鍛えられたかもしれない。
だが、今抱き付いてきたのは春奈ではなく……。
「おはよう、瑞貴ちゃん」
「「「吹雪!?」」」
「お、おはよう、士郎」
昨日と違って呼び捨てにして、さらに敬語もなくなっている。仲間になったから当たり前かもしれないが。
「ねぇ、今日隣同士でご飯食べようよ。他のみんなはもう集まってるよ」
「うん。みんな、先に行ってるね」
歩き出すため吹雪は、瑞貴の腰に回した手を腕に回す。立ち位置は逆かもしれないが、カップルのような姿に、円堂たちは唖然とする。
だが、染岡は隣からきたおどろおどろしい空気を感じ取り、すぐに離れる。今の風丸は髪が風もないのに宙に舞っており、片方しか見えない目から殺気が漂っていた。それに対し円堂は胸がモヤモヤする感覚に首を傾げた。
ちなみに瑞貴たちが教室に入った途端、そこも空気が悪くなった。
「どうしたんだ? その状況」
「アハハ……。なんか、懐かれちゃった」
「懐かれたって……」
何やってんだ、というように搭子は溜息を吐く。
さらにスリスリと擦り寄った吹雪に瑞貴は頭を撫でた。それがさらに場の空気を悪くするのに気づかずに……。
「まさかとは思ったが、やはりこうなるとは……」
「前はわざとじゃないから許したけど、今は雪崩も屋根の雪も落ちてない。今回はそうはいかないなぁ」
「瑞貴ちゃんも癒されているから、何も言わないし。とりあえず……」
「「「吹雪! 瑞貴/ちゃんから離れろ!」」」
「やだ」
「即答かい」
鬼道と一之瀬と土門の言葉をアッサリ拒否した吹雪に、瑞貴は思わずツッコミを入れる。
遅れてきた円堂たちが到着した頃には、マネージャーと古株さんが朝食を運び終えていたところだった。……もちろん、三人が瑞貴たちを見ると春奈が奇声を上げ、夏未はピクッと眉を動かし、秋が黒い笑顔を浮かべていた。