エースストライカーは誰だ!
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「みんなー! よろしく!」
「「「「「はーい!」」」」」
吹雪が合図すると白恋イレブンは雪玉をゲレンデに落としていく。このままでは吹雪に当たってしまう。
「危ない!」
円堂が危機を感じて叫ぶが、吹雪は雪玉も軽やかにかわして滑っていく。その動きに土門を始め、みんな驚いた。
「スゲーな。雪球のめちゃめちゃな動きを完璧に見切ってるぜ」
「吹雪くんが言うには、早くなればなるほど感覚が研ぎ澄まされて、自分の周りのものがハッキリ見えてくるんだって」
「確かに速いよ!」
「この特訓おもしろそ~!」
「ああ! 俺もやりてー!」
「私も!」
一之瀬も搭子も円堂も瑞貴も、自分たちもやってみたくてウズウズしている。
「やるもんですねぇ~」
「め、目金さん! あれ!」
「ん?」
「「わぁぁああああ!!」」
吹雪がよけた雪玉が目金と栗松に襲い掛かり、二人は雪だるまになってゲレンデを転んでいく。そして逆側の坂にぶつかると、その衝撃で木の雪が落ちて雪崩ができた。
それを見た吹雪は動きを止め、震えながら頭を抱えてうつむく。
「吹雪!?」
「吹雪くん!」
「おい瑞貴!」
瑞貴は風丸の制止も聞かずに、先にゲレンデに降りて吹雪の元へ駆け寄る。
「吹雪くん……みぎゃ!」
肩に手を触れた途端、吹雪は瑞貴に抱きついてきた。前と同じ展開だったので、瑞貴は吹雪の背中に手を回して抱き返し、背中を軽く叩く。
「大丈夫ですよ、吹雪くん。大丈夫、大丈夫……」
まるで子供をあやすように言うと、吹雪はだんだん落ちついてきたのか、円堂たちが来る頃には震えが止まっていた。
「吹雪! 大丈夫か!?」
「あ…うん……。ごめんごめん。ちょっと失敗……」
笑顔でそういうが、瑞貴にとってはムリして笑っているようにしか見えなかった。
「吹雪さーん! は~や~く~瑞貴先輩から離れてくださーい!!」
「えっ?」
ゲレンデの外で春奈が抗議していると、これまた前回と同じように、吹雪は目をパチクリさせて瑞貴と顔を見合わせた途端、また顔を赤くして離れた。
「ご、ごめん井上さん! またやってしまって……」
「これぐらい構いませんよ」
それから雷門イレブンもスノーボードに挑戦することにし、安全のためみんなヘルメットや肘当てや膝当てなど防具をつける。
「こんなの付けるの、初めてなんだけど……」
「結構似合ってるじゃん」
「どうも~」
目金や搭子や土門など、みんな普段付けない防具に戸惑ったり楽しんだりしている。
「お兄ちゃん、やったことあるの?」
「まあ見てろ。それにしても、いつからこの特訓を?」
「特訓ってわけじゃないんだ。小さな頃から遊びの中で自然にね」
「――なあ~んだ。結局遊びの延長じゃねぇか」
バカにするかのように、言葉を発したのは染岡だ。
「俺たちは雷門イレブンの特訓は遊びとは違う! 苦しい特訓を越えて強くなることに意味があるんだ!」
「……やっぱりそういうの、疲れるなぁ」
「なぁに!?」
「同じ力をつけるなら、楽しくやりたいな」
「一理あるね」
吹雪の言葉に賛同したのは一之瀬だった。
「なんだよ! 一之瀬まで!」
「見ろよ、円堂と瑞貴はやる気満々だぜ」
一之瀬が指した先には、防具をつけてボードをセットする二人の姿があった。
「瑞貴はスノボやったことあるのか?」
「スキーはやったことあるけど、スノボはないな」
「そっか。がんばろうぜ!」
『がんばろうね!』
「っ!」
一瞬、円堂が瑞貴の親友・加藤綾香と重なった。
(そう言えば、初めてのスキー旅行で一緒にがんばろうって言ってくれたっけ)
昔を思い出しながら瑞貴は立ち上がる。昔と言っても、小学校のときなのに、何年も前のことのように感じる。
「俺、スノボやるの初めてなんだ! 教えてくれ! あ、あ、あぁっ!」
続いて立ち上がった円堂が吹雪にコーチを頼もうとすると、勢い余って斜面に出たせいでバランスを崩す。
「みぎゃ!?」
「止めてくれ~!」
さらに咄嗟に瑞貴の腕をつかんだせいで、二人まとめてゲレンデを滑って反対側の斜面にぶつかる。
「「「「「はーい!」」」」」
吹雪が合図すると白恋イレブンは雪玉をゲレンデに落としていく。このままでは吹雪に当たってしまう。
「危ない!」
円堂が危機を感じて叫ぶが、吹雪は雪玉も軽やかにかわして滑っていく。その動きに土門を始め、みんな驚いた。
「スゲーな。雪球のめちゃめちゃな動きを完璧に見切ってるぜ」
「吹雪くんが言うには、早くなればなるほど感覚が研ぎ澄まされて、自分の周りのものがハッキリ見えてくるんだって」
「確かに速いよ!」
「この特訓おもしろそ~!」
「ああ! 俺もやりてー!」
「私も!」
一之瀬も搭子も円堂も瑞貴も、自分たちもやってみたくてウズウズしている。
「やるもんですねぇ~」
「め、目金さん! あれ!」
「ん?」
「「わぁぁああああ!!」」
吹雪がよけた雪玉が目金と栗松に襲い掛かり、二人は雪だるまになってゲレンデを転んでいく。そして逆側の坂にぶつかると、その衝撃で木の雪が落ちて雪崩ができた。
それを見た吹雪は動きを止め、震えながら頭を抱えてうつむく。
「吹雪!?」
「吹雪くん!」
「おい瑞貴!」
瑞貴は風丸の制止も聞かずに、先にゲレンデに降りて吹雪の元へ駆け寄る。
「吹雪くん……みぎゃ!」
肩に手を触れた途端、吹雪は瑞貴に抱きついてきた。前と同じ展開だったので、瑞貴は吹雪の背中に手を回して抱き返し、背中を軽く叩く。
「大丈夫ですよ、吹雪くん。大丈夫、大丈夫……」
まるで子供をあやすように言うと、吹雪はだんだん落ちついてきたのか、円堂たちが来る頃には震えが止まっていた。
「吹雪! 大丈夫か!?」
「あ…うん……。ごめんごめん。ちょっと失敗……」
笑顔でそういうが、瑞貴にとってはムリして笑っているようにしか見えなかった。
「吹雪さーん! は~や~く~瑞貴先輩から離れてくださーい!!」
「えっ?」
ゲレンデの外で春奈が抗議していると、これまた前回と同じように、吹雪は目をパチクリさせて瑞貴と顔を見合わせた途端、また顔を赤くして離れた。
「ご、ごめん井上さん! またやってしまって……」
「これぐらい構いませんよ」
それから雷門イレブンもスノーボードに挑戦することにし、安全のためみんなヘルメットや肘当てや膝当てなど防具をつける。
「こんなの付けるの、初めてなんだけど……」
「結構似合ってるじゃん」
「どうも~」
目金や搭子や土門など、みんな普段付けない防具に戸惑ったり楽しんだりしている。
「お兄ちゃん、やったことあるの?」
「まあ見てろ。それにしても、いつからこの特訓を?」
「特訓ってわけじゃないんだ。小さな頃から遊びの中で自然にね」
「――なあ~んだ。結局遊びの延長じゃねぇか」
バカにするかのように、言葉を発したのは染岡だ。
「俺たちは雷門イレブンの特訓は遊びとは違う! 苦しい特訓を越えて強くなることに意味があるんだ!」
「……やっぱりそういうの、疲れるなぁ」
「なぁに!?」
「同じ力をつけるなら、楽しくやりたいな」
「一理あるね」
吹雪の言葉に賛同したのは一之瀬だった。
「なんだよ! 一之瀬まで!」
「見ろよ、円堂と瑞貴はやる気満々だぜ」
一之瀬が指した先には、防具をつけてボードをセットする二人の姿があった。
「瑞貴はスノボやったことあるのか?」
「スキーはやったことあるけど、スノボはないな」
「そっか。がんばろうぜ!」
『がんばろうね!』
「っ!」
一瞬、円堂が瑞貴の親友・加藤綾香と重なった。
(そう言えば、初めてのスキー旅行で一緒にがんばろうって言ってくれたっけ)
昔を思い出しながら瑞貴は立ち上がる。昔と言っても、小学校のときなのに、何年も前のことのように感じる。
「俺、スノボやるの初めてなんだ! 教えてくれ! あ、あ、あぁっ!」
続いて立ち上がった円堂が吹雪にコーチを頼もうとすると、勢い余って斜面に出たせいでバランスを崩す。
「みぎゃ!?」
「止めてくれ~!」
さらに咄嗟に瑞貴の腕をつかんだせいで、二人まとめてゲレンデを滑って反対側の斜面にぶつかる。