雪原の皇子(プリンス)!
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「さっ、行こう」
「そ・の・ま・え・に! 瑞貴先輩から離れてください!」
「えっ?」
ビシィッと春奈は指差す。吹雪は目をパチクリさせて瑞貴と顔を合わせる。そして自分の状況を理解すると、顔を赤くして慌てて瑞貴から離れた。
「ご、ごごごめん!」
「平気ですよ。ビックリしたらこうなることもあります。気にしないでください」
ニコッと笑うと吹雪はさらに顔が赤くなって階段を降りて行った。
「ナヨナヨした奴だなぁ。ホントにスゴいストライカーなのか?」
熊殺しやストライカーのイメージがない吹雪に、財前搭子は疑いの眼差しをかける。
雪原に下りて雪合戦や雪だるま作りをしているみんな。瑞貴と円堂と瞳子と春奈と吹雪と紺子は離れた所にあるカマクラの中で白恋中へ来た目的を話していた。
「私たちは、エイリア学園を倒すために仲間を集めているの」
「仲間を?」
「音無さん」
「はい」
瞳子の指示で春奈はパソコンの画面を吹雪に向ける。そこにはエイリア学園のせいで破壊された学校の写真が写っていた。
「こういうことが起こってるの、知ってるだろう?」
「数日前から、エイリア学園はこの北海道で中学校を破壊しているわ」
「でも、うちは大丈夫さ。狙われるわけがないよ。やっとサッカー部として活動ができてる弱小チームなんだから」
「奴らにとって、弱小だろうが最強だろうが関係ないんです」
火鉢に餅を置く吹雪。だが瑞貴は同好会から部として成り立った傘美野中まで狙われていたことを思い出す。
「白恋中だけの問題ではないわ。これ以上、エイリア学園の勝手にさせるわけにはいかない」
「俺たちは、奴らを倒すために地上最強のサッカーチームを作ろうとしているんだ。だから吹雪、お前に会いに来たんだぜ!」
「地上最強のサッカーチーム……」
「あなたの噂を聞いたわ。噂の実力の持ち主なら私たちと一緒に戦って欲しい……。あなたのプレー、見せてもらえる?」
瞳子が問うと吹雪は焼き上がって膨らんだ餅を海苔でサッカーボールのようにし、円堂と瑞貴に差し出した。二人は「いただきます」と言って餅を受けとる。
「いいですよ」
吹雪は快く了承してくれた。外で話を聞いていた染岡が拳を握り締めて去っていたことは、誰も気づかなかった。
話もまとまったので、他のみんなにこのことを報告しようと円堂と瑞貴はカマクラから出て行く。
「てりゃ!」
「はぁっ!」
まだみんな雪合戦して遊んでいる。鬼道や夏未も楽しそうだ。彼らも普通の中学生。大人びているように見えても、やっぱり年相応なんだなぁと瑞貴は思った。
「瑞貴さんこっちに来てくださいっス!」
「僕らの芸術品をどうぞ見てください!」
壁山と目金に誘われると、そこには十二体の雷門メンバーそっくりの雪だるまがあった。
「うわぁ! スゴい! これ、守だ。こっちは搭子ちゃんで、こっちは一郎太だね。有人や鉄平のも……。あっ、あれって私の雪だるま?」
「そうっスよ」
「素晴らしい出来栄えでしょう」
頷く壁山と胸を張る目金。瑞貴は記念に携帯で写真を撮り、入院している雷門メンバーに写メールを送った。
「そ・の・ま・え・に! 瑞貴先輩から離れてください!」
「えっ?」
ビシィッと春奈は指差す。吹雪は目をパチクリさせて瑞貴と顔を合わせる。そして自分の状況を理解すると、顔を赤くして慌てて瑞貴から離れた。
「ご、ごごごめん!」
「平気ですよ。ビックリしたらこうなることもあります。気にしないでください」
ニコッと笑うと吹雪はさらに顔が赤くなって階段を降りて行った。
「ナヨナヨした奴だなぁ。ホントにスゴいストライカーなのか?」
熊殺しやストライカーのイメージがない吹雪に、財前搭子は疑いの眼差しをかける。
雪原に下りて雪合戦や雪だるま作りをしているみんな。瑞貴と円堂と瞳子と春奈と吹雪と紺子は離れた所にあるカマクラの中で白恋中へ来た目的を話していた。
「私たちは、エイリア学園を倒すために仲間を集めているの」
「仲間を?」
「音無さん」
「はい」
瞳子の指示で春奈はパソコンの画面を吹雪に向ける。そこにはエイリア学園のせいで破壊された学校の写真が写っていた。
「こういうことが起こってるの、知ってるだろう?」
「数日前から、エイリア学園はこの北海道で中学校を破壊しているわ」
「でも、うちは大丈夫さ。狙われるわけがないよ。やっとサッカー部として活動ができてる弱小チームなんだから」
「奴らにとって、弱小だろうが最強だろうが関係ないんです」
火鉢に餅を置く吹雪。だが瑞貴は同好会から部として成り立った傘美野中まで狙われていたことを思い出す。
「白恋中だけの問題ではないわ。これ以上、エイリア学園の勝手にさせるわけにはいかない」
「俺たちは、奴らを倒すために地上最強のサッカーチームを作ろうとしているんだ。だから吹雪、お前に会いに来たんだぜ!」
「地上最強のサッカーチーム……」
「あなたの噂を聞いたわ。噂の実力の持ち主なら私たちと一緒に戦って欲しい……。あなたのプレー、見せてもらえる?」
瞳子が問うと吹雪は焼き上がって膨らんだ餅を海苔でサッカーボールのようにし、円堂と瑞貴に差し出した。二人は「いただきます」と言って餅を受けとる。
「いいですよ」
吹雪は快く了承してくれた。外で話を聞いていた染岡が拳を握り締めて去っていたことは、誰も気づかなかった。
話もまとまったので、他のみんなにこのことを報告しようと円堂と瑞貴はカマクラから出て行く。
「てりゃ!」
「はぁっ!」
まだみんな雪合戦して遊んでいる。鬼道や夏未も楽しそうだ。彼らも普通の中学生。大人びているように見えても、やっぱり年相応なんだなぁと瑞貴は思った。
「瑞貴さんこっちに来てくださいっス!」
「僕らの芸術品をどうぞ見てください!」
壁山と目金に誘われると、そこには十二体の雷門メンバーそっくりの雪だるまがあった。
「うわぁ! スゴい! これ、守だ。こっちは搭子ちゃんで、こっちは一郎太だね。有人や鉄平のも……。あっ、あれって私の雪だるま?」
「そうっスよ」
「素晴らしい出来栄えでしょう」
頷く壁山と胸を張る目金。瑞貴は記念に携帯で写真を撮り、入院している雷門メンバーに写メールを送った。