雪原の皇子(プリンス)!
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「スキーにスケートにボブスレー、それで熊殺し?」
「サッカーだけじゃなく、雪原ならではの競技もたくさんできるんだね」
「そんなにスポーツができるなんてスゴイ奴だな! ますます会うのが楽しみなってきた!」
円堂はワクワクと胸を躍らせると、廊下で誰かがあるく足音が聞こえてきた。
吹雪が帰ってきたと思った搭子は教室の扉を開けて廊下に顔を出す。
「吹雪くんだぁ! 早く早く!どこに行ってたの? お客さんが来てるんだよ」
「お客さん?」
「あっ!」
「「「「「あぁ!!」」」」」
中に入ってきた『吹雪士郎』は、白恋中に着く前に瑞貴たちが助けた少年だった。
「あれ? 君たち!」
「さっきの! 吹雪士郎ってお前だったのか!?」
吹雪は返事をする代わりに微笑む。それを見た瑞貴はホワ~ンという効果音がつくくらい癒されていた。対して染岡は実物の吹雪に目を凝らす。
「お前が熊殺しか!?」
「あー……実物見てガッカリさせちゃったかな? 噂を聞いてきた人たちはみんな、僕を大男と思っちゃうみたいで……」
確かに噂だけ聞いたら大男というイメージがあるだろう。それに対して彼は全く逆であった。
「これが本当の吹雪士郎なんだ。よろしく」
吹雪は染岡に握手をしようと手を差し出したが、染岡は顔をしかめて教室から出て行く。
「竜吾!」
「私に任せて!」
追いかけようとした瑞貴を秋が引き止め、染岡を追って出て行った。二年になって入部した瑞貴より、最初からいた秋のほうが話しやすいかもしれないと思った瑞貴は足を止める。
「あれ……? なんか怒らせちゃったかな?」
「ごめん! 染岡は、本当はいい奴なんだ」
「仲間思いで優しい人なんです。気を悪くしたら申し訳ありません」
円堂と瑞貴は頭を下げて謝ると、吹雪は「気にしないで」と言って笑ってくれた。
「吹雪くん。少し時間いいかしら」
「ええ。えっと……」
「私は吉良瞳子。雷門中サッカー部の監督よ」
「雷門中サッカー部の?」
瞳子と吹雪が話している間、瑞貴は染岡と秋が出て行った廊下に目を向ける。
染岡だって吹雪を嫌うのは筋違いだとわかっている。でも、彼を認めてしまったら豪炎寺の帰ってくる場所がなくなってしまう。自分たちのエースストライカーは豪炎寺だと染岡は心からそう思っているのだ。
(誰も、修也の代わりはできない……。竜吾自身が最初に体験したことなのに……)
最初は豪炎寺を認めたくなくて突っかかっていた染岡。だが豪炎寺は豪炎寺で、自分は自分で、誰かになるなんてことはできないと理解したのだ。
「……瑞貴!」
「わっ! ま、守!?」
「どうしたんだ? ボーッとして。外に行こうって話になったんだけど」
「あ、そっか。聞いてなくてゴメンね」
「気にすんな!」
ニカッと笑った円堂に瑞貴も笑い返す。すると吹雪が瑞貴に近づいて手を差し出した。
「井上さんだよね。知ってると思うけど、改めて僕は吹雪士郎。よろしく」
「井上瑞貴です。こちらこそよろしくお願いします」
二人は握手を交わす。逆に風丸や鬼道や一之瀬や土門はキャラバンの一件から吹雪に対して警戒心を持ったらしく、黒いオーラを放っていた。
それを見た白恋中サッカー部の一部と雷門の壁山と栗松鉄平と目金はビクッと肩を震わせるのだった。
「サッカーだけじゃなく、雪原ならではの競技もたくさんできるんだね」
「そんなにスポーツができるなんてスゴイ奴だな! ますます会うのが楽しみなってきた!」
円堂はワクワクと胸を躍らせると、廊下で誰かがあるく足音が聞こえてきた。
吹雪が帰ってきたと思った搭子は教室の扉を開けて廊下に顔を出す。
「吹雪くんだぁ! 早く早く!どこに行ってたの? お客さんが来てるんだよ」
「お客さん?」
「あっ!」
「「「「「あぁ!!」」」」」
中に入ってきた『吹雪士郎』は、白恋中に着く前に瑞貴たちが助けた少年だった。
「あれ? 君たち!」
「さっきの! 吹雪士郎ってお前だったのか!?」
吹雪は返事をする代わりに微笑む。それを見た瑞貴はホワ~ンという効果音がつくくらい癒されていた。対して染岡は実物の吹雪に目を凝らす。
「お前が熊殺しか!?」
「あー……実物見てガッカリさせちゃったかな? 噂を聞いてきた人たちはみんな、僕を大男と思っちゃうみたいで……」
確かに噂だけ聞いたら大男というイメージがあるだろう。それに対して彼は全く逆であった。
「これが本当の吹雪士郎なんだ。よろしく」
吹雪は染岡に握手をしようと手を差し出したが、染岡は顔をしかめて教室から出て行く。
「竜吾!」
「私に任せて!」
追いかけようとした瑞貴を秋が引き止め、染岡を追って出て行った。二年になって入部した瑞貴より、最初からいた秋のほうが話しやすいかもしれないと思った瑞貴は足を止める。
「あれ……? なんか怒らせちゃったかな?」
「ごめん! 染岡は、本当はいい奴なんだ」
「仲間思いで優しい人なんです。気を悪くしたら申し訳ありません」
円堂と瑞貴は頭を下げて謝ると、吹雪は「気にしないで」と言って笑ってくれた。
「吹雪くん。少し時間いいかしら」
「ええ。えっと……」
「私は吉良瞳子。雷門中サッカー部の監督よ」
「雷門中サッカー部の?」
瞳子と吹雪が話している間、瑞貴は染岡と秋が出て行った廊下に目を向ける。
染岡だって吹雪を嫌うのは筋違いだとわかっている。でも、彼を認めてしまったら豪炎寺の帰ってくる場所がなくなってしまう。自分たちのエースストライカーは豪炎寺だと染岡は心からそう思っているのだ。
(誰も、修也の代わりはできない……。竜吾自身が最初に体験したことなのに……)
最初は豪炎寺を認めたくなくて突っかかっていた染岡。だが豪炎寺は豪炎寺で、自分は自分で、誰かになるなんてことはできないと理解したのだ。
「……瑞貴!」
「わっ! ま、守!?」
「どうしたんだ? ボーッとして。外に行こうって話になったんだけど」
「あ、そっか。聞いてなくてゴメンね」
「気にすんな!」
ニカッと笑った円堂に瑞貴も笑い返す。すると吹雪が瑞貴に近づいて手を差し出した。
「井上さんだよね。知ってると思うけど、改めて僕は吹雪士郎。よろしく」
「井上瑞貴です。こちらこそよろしくお願いします」
二人は握手を交わす。逆に風丸や鬼道や一之瀬や土門はキャラバンの一件から吹雪に対して警戒心を持ったらしく、黒いオーラを放っていた。
それを見た白恋中サッカー部の一部と雷門の壁山と栗松鉄平と目金はビクッと肩を震わせるのだった。