雪原の皇子(プリンス)!
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豪炎寺修也が離脱した代わりに、イナズマキャラバンは伝説のストライカー・吹雪士郎を引き入れるために北海道へ来た。
「白恋中の吹雪か! いったいどんな奴なんだろうな?」
「守、守」
シーッと井上瑞貴は人差し指を口に当てて円堂守を制し、次いで反対側の席を指差す。そこには自分の隣を見つめていた染岡竜吾がいた。
吉良瞳子が豪炎寺を追い出してからチームの雰囲気は変わった。瑞貴と円堂と鬼道有人は瞳子のことを実力のある指導者として認めている。一之瀬一哉と土門飛鳥は一応、監督の立場は理解している。でも、監督に不満を持つメンバーもいる。特に、染岡はよく思えていない。
これから向かう白恋中にどんなスゴいストライカーだとしても、この雰囲気でうまくやっていけるか、木野秋は不安な思いでいっぱいだった。
「見えてきたよ。あれが白恋中だ」
運転手の古株が示した先に学校が見えた。あそこが白恋中――吹雪がいる学校だ。
――学校側から話を通してもらい、雷門イレブンは白恋中サッカー部に会いに来た。
「うわースゴい! 本物の雷門中だー!」
「あの日本一のチームがここにいる! サインちょーだい!」
「あっ、噂の目金くんだ! 握手、握手」
「うわ~ベトベト……」
「ようこそ白恋中へ。円堂くん」
荒谷紺子が雷門イレブンに感激し、居屋真降がサインをねだり、雪野星也が鼻水をつけた手で目金欠流に握手を交わそうとし、空野礼文が円堂と握手を交わす。
「スッゲー! みんな俺たちのこと知ってる!」
「そりゃあもう」
目深宗司は当たり前というように頷いた。
「フットボールフロンティアで優勝した実感が、ようやく湧いてきたっス」
「きゃー! 瑞貴ちゃんだ! 私、真都路珠香。私も紺子も瑞貴ちゃんの大ファンなんだよ」
「ありがとうございます!」
「ほら、烈斗も礼文もおいでよ。二人も瑞貴ちゃんに会いたいって言ってたじゃん」
瑞貴が真都路珠香と握手を交わしていると、紺子が氷上烈斗と空野を呼びかけた。二人は紺子に背中を押されて瑞貴の前に立つが、その顔は赤く目をキョロキョロとしていた。
「お、俺、氷上烈斗。FWだ。よろしく」
「ぼ、僕は空野礼文。MFだよ。よろしくね」
「よろしくお願いします」
瑞貴は二人に向かって手を差し出す。氷上と空野はまさか握手するとは思っていなかったらしく面食らう。さらに恐る恐る手を合わせると、瑞貴はギュッと握った。
「「っつ~!」」
氷上と空野は顔を真っ赤にする。何かを察した土門と一之瀬が三人を引っぺがし、風丸一郎太が前に出て円堂に呼びかける。
「円堂、目的はそれじゃないだろ?」
「あっ、そっか」
「吹雪士郎くんは? どこにいるのかしら?」
「吹雪くん? 今頃スキーじゃないかな。今年はジャンプで百メートル目指すって言ってたもん」
「いや、きっとスケートだよ。三回転半ジャンプができるようになったって言ってた」
「オイラはボブスレーだと思うな。時速百キロ超えたったりしてたよ」
吹雪の居場所を問う瞳子に紺子と居屋と雪野は答えた。サッカー以外のスポーツも並みならぬ実力に風丸と瑞貴は首を傾げる。
「白恋中の吹雪か! いったいどんな奴なんだろうな?」
「守、守」
シーッと井上瑞貴は人差し指を口に当てて円堂守を制し、次いで反対側の席を指差す。そこには自分の隣を見つめていた染岡竜吾がいた。
吉良瞳子が豪炎寺を追い出してからチームの雰囲気は変わった。瑞貴と円堂と鬼道有人は瞳子のことを実力のある指導者として認めている。一之瀬一哉と土門飛鳥は一応、監督の立場は理解している。でも、監督に不満を持つメンバーもいる。特に、染岡はよく思えていない。
これから向かう白恋中にどんなスゴいストライカーだとしても、この雰囲気でうまくやっていけるか、木野秋は不安な思いでいっぱいだった。
「見えてきたよ。あれが白恋中だ」
運転手の古株が示した先に学校が見えた。あそこが白恋中――吹雪がいる学校だ。
――学校側から話を通してもらい、雷門イレブンは白恋中サッカー部に会いに来た。
「うわースゴい! 本物の雷門中だー!」
「あの日本一のチームがここにいる! サインちょーだい!」
「あっ、噂の目金くんだ! 握手、握手」
「うわ~ベトベト……」
「ようこそ白恋中へ。円堂くん」
荒谷紺子が雷門イレブンに感激し、居屋真降がサインをねだり、雪野星也が鼻水をつけた手で目金欠流に握手を交わそうとし、空野礼文が円堂と握手を交わす。
「スッゲー! みんな俺たちのこと知ってる!」
「そりゃあもう」
目深宗司は当たり前というように頷いた。
「フットボールフロンティアで優勝した実感が、ようやく湧いてきたっス」
「きゃー! 瑞貴ちゃんだ! 私、真都路珠香。私も紺子も瑞貴ちゃんの大ファンなんだよ」
「ありがとうございます!」
「ほら、烈斗も礼文もおいでよ。二人も瑞貴ちゃんに会いたいって言ってたじゃん」
瑞貴が真都路珠香と握手を交わしていると、紺子が氷上烈斗と空野を呼びかけた。二人は紺子に背中を押されて瑞貴の前に立つが、その顔は赤く目をキョロキョロとしていた。
「お、俺、氷上烈斗。FWだ。よろしく」
「ぼ、僕は空野礼文。MFだよ。よろしくね」
「よろしくお願いします」
瑞貴は二人に向かって手を差し出す。氷上と空野はまさか握手するとは思っていなかったらしく面食らう。さらに恐る恐る手を合わせると、瑞貴はギュッと握った。
「「っつ~!」」
氷上と空野は顔を真っ赤にする。何かを察した土門と一之瀬が三人を引っぺがし、風丸一郎太が前に出て円堂に呼びかける。
「円堂、目的はそれじゃないだろ?」
「あっ、そっか」
「吹雪士郎くんは? どこにいるのかしら?」
「吹雪くん? 今頃スキーじゃないかな。今年はジャンプで百メートル目指すって言ってたもん」
「いや、きっとスケートだよ。三回転半ジャンプができるようになったって言ってた」
「オイラはボブスレーだと思うな。時速百キロ超えたったりしてたよ」
吹雪の居場所を問う瞳子に紺子と居屋と雪野は答えた。サッカー以外のスポーツも並みならぬ実力に風丸と瑞貴は首を傾げる。