伝説のストライカーを探せ!
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「ところで坊主、どこまで行くんだ?」
「……蹴り上げられたボールみたいに、ひたすら真っ直ぐに」
「いいな、その言い方! 蹴り上げられたボールみたい真っ直ぐに、か。なぁ、サッカーやるの?」
「うん。好きなんだ」
「俺もサッカー大好きだよ!」
少年と円堂が笑い合っていると、少年が顔を出して円堂の隣にいる瑞貴に目を向ける。
「ねぇ、君もサッカー好きなの?」
「はい。大好きです!」
「っ! そうなんだ。同じだね」
ニコッと瑞貴は満面の笑みを向けると、少年は頬を朱に染めて微笑む。
(可愛い……!)
「おい瑞貴、頬が緩んでいるぞ」
「ごめんごめん。だって可愛くて」
可愛くて癒される少年の微笑みは、瑞貴にとってドストライクだった。雷門中にいたころは少林寺歩や洞面秀一郎が癒しだったが、離れてしまったので会えなくなった。
するとまたキャラバンがガクンッと揺れた。今度は古株がブレーキをかけたのではなく、雪玉にタイヤを取られたのだ。
「ちょっと見てくるわ」
「ダメだよ」
「えっ?」
言葉を発して古株を止めたのは少年だった。
「山親父が来るよ」
「山親父?」
「――ヒィッ!」
円堂が聞き返そうとすると目金の悲鳴が聞こえた。みんなが顔を向けると同時に目金は涙を流しながら気絶し、キャラバンは揺れ始めた。山親父の正体は巨大な熊だったのだ。
「みぎゃっ!」
「瑞貴!」
円堂は揺れのせいで横に倒れる瑞貴を抱きとめる。しばらくすると急に揺れが止まった。
「あれ? 彼は……?」
夏未たちは搭子の隣に座っていた少年がいなくなったことに気づくと、また揺れが襲い掛かる。しかしそれは先ほどと違ってすぐに止まった。
窓の外を見れば熊は倒れる。キャラバンの入り口が開くと少年がいた。
「もう出発しても大丈夫ですよ」
「まさか……」
「まさかでヤンス……」
「だよねぇ?」
「うん……」
円堂と栗松と土門と一之瀬は、とあることを予想するが有りえないと思った。
少年の言う通りキャラバンのエンジンもかかり出発された。
――とある道路で少年は「この辺でいい」と言ってキャラバンを止めた。見送りするために円堂と瑞貴は外に出た少年と向かい合う。
「本当に、ここでいいのか?」
「うん。すぐそこだから」
「これ、持って行ってください」
瑞貴は今まで暖を取っていたお茶とは別の温かいお茶を少年に差し出す。
「なんか、君にはお世話になりっぱなしだね。お礼しなきゃ」
「別に気にしなくて――」
チュ。
気にしなくていいと言おうとした瑞貴だが、少年に手を取られて額にキスされた。
「えっ!」
「みぎゃ?」
「フフッ。ありがとね」
さっきと同じようにふんわり笑う少年。対して顔を赤くする瑞貴と顔を引き攣らせた円堂は、ギクシャクしながらキャラバンに戻り、そのまま発進して雷門イレブンは白恋中へと向かうのだった――。
☆副キャプテン 今日の格言☆
エースストライカーじゃなくて、私たちが帰る場所になろう。
以上!!
「……蹴り上げられたボールみたいに、ひたすら真っ直ぐに」
「いいな、その言い方! 蹴り上げられたボールみたい真っ直ぐに、か。なぁ、サッカーやるの?」
「うん。好きなんだ」
「俺もサッカー大好きだよ!」
少年と円堂が笑い合っていると、少年が顔を出して円堂の隣にいる瑞貴に目を向ける。
「ねぇ、君もサッカー好きなの?」
「はい。大好きです!」
「っ! そうなんだ。同じだね」
ニコッと瑞貴は満面の笑みを向けると、少年は頬を朱に染めて微笑む。
(可愛い……!)
「おい瑞貴、頬が緩んでいるぞ」
「ごめんごめん。だって可愛くて」
可愛くて癒される少年の微笑みは、瑞貴にとってドストライクだった。雷門中にいたころは少林寺歩や洞面秀一郎が癒しだったが、離れてしまったので会えなくなった。
するとまたキャラバンがガクンッと揺れた。今度は古株がブレーキをかけたのではなく、雪玉にタイヤを取られたのだ。
「ちょっと見てくるわ」
「ダメだよ」
「えっ?」
言葉を発して古株を止めたのは少年だった。
「山親父が来るよ」
「山親父?」
「――ヒィッ!」
円堂が聞き返そうとすると目金の悲鳴が聞こえた。みんなが顔を向けると同時に目金は涙を流しながら気絶し、キャラバンは揺れ始めた。山親父の正体は巨大な熊だったのだ。
「みぎゃっ!」
「瑞貴!」
円堂は揺れのせいで横に倒れる瑞貴を抱きとめる。しばらくすると急に揺れが止まった。
「あれ? 彼は……?」
夏未たちは搭子の隣に座っていた少年がいなくなったことに気づくと、また揺れが襲い掛かる。しかしそれは先ほどと違ってすぐに止まった。
窓の外を見れば熊は倒れる。キャラバンの入り口が開くと少年がいた。
「もう出発しても大丈夫ですよ」
「まさか……」
「まさかでヤンス……」
「だよねぇ?」
「うん……」
円堂と栗松と土門と一之瀬は、とあることを予想するが有りえないと思った。
少年の言う通りキャラバンのエンジンもかかり出発された。
――とある道路で少年は「この辺でいい」と言ってキャラバンを止めた。見送りするために円堂と瑞貴は外に出た少年と向かい合う。
「本当に、ここでいいのか?」
「うん。すぐそこだから」
「これ、持って行ってください」
瑞貴は今まで暖を取っていたお茶とは別の温かいお茶を少年に差し出す。
「なんか、君にはお世話になりっぱなしだね。お礼しなきゃ」
「別に気にしなくて――」
チュ。
気にしなくていいと言おうとした瑞貴だが、少年に手を取られて額にキスされた。
「えっ!」
「みぎゃ?」
「フフッ。ありがとね」
さっきと同じようにふんわり笑う少年。対して顔を赤くする瑞貴と顔を引き攣らせた円堂は、ギクシャクしながらキャラバンに戻り、そのまま発進して雷門イレブンは白恋中へと向かうのだった――。
☆副キャプテン 今日の格言☆
エースストライカーじゃなくて、私たちが帰る場所になろう。
以上!!