伝説のストライカーを探せ!
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まだ瞳子は帰ってないので、先にテントの中で寝袋に入った五人。だが夏未はあることが気になっていた。
「……ねえ搭子さん、ちょっと聞いていいかしら?」
「何?」
「円堂くんのことが好きなの?」
「好きだよ。ああいう奴大好きだ」
即答した搭子だがそこには恋愛感情は感じ取れない。
「男の子としてですか?」
「そんなの関係ないだろ。友達として、サッカー仲間として大好きだよ」
その答えに夏未と秋はホッとした表情をする。逆に瑞貴は、青春だなぁ、と心の中で思っていた。
「瑞貴先輩は好きな人はいないんですか?」
「私? うーん……」
瑞貴は考えてみると脳裏に円堂の姿が思い浮かんだが、すぐに打ち消した。
「友達としてなら全員好きだけど、男の子としてはいないな」
「円堂くんは?」
「相棒」
「豪炎寺くんは?」
「面倒見がいい人」
「お兄ちゃんは?」
「頭がいいよね」
「風丸はどうなんだ?」
「優しい人だな」
この調子じゃ他のメンバーもそうだろう、恋愛方面として少しも脈がないことに哀れに思った女子組であった。
……しばらく経って、テントからは寝息が聞こえる。だが瑞貴はなんだか寝付けなくて目を覚まし、気分転換に外に出た。
「ん? わぁ……!」
キャンプファイヤーをしている間は気にかけなかったが、空を見上げると一面に煌めく星たちに見惚れる。
「――あれ? 瑞貴じゃないか」
「えっ?」
「こっちこっち」
声をかけられて顔を周辺に巡らすと、呼びかける声でキャラバンの屋根に目を向ける。そこには円堂がいた。
「瑞貴も眠れないのか?」
「ちょっとね。守は?」
「俺は壁山のイビキがうるさくて……。なあ、瑞貴もこっちで寝ようぜ」
こんな山の中で星を見上げながら眠る機会は滅多にないだろう。そう思った瑞貴は寝袋をテントからとり、静かにキャラバンの中に入って屋根に上る。
「確かに塀吾郎のイビキはスゴかったね」
「だろ?」
そう言って二人はボーッと星空を見上げる。
「――隣、いいか?」
「やっぱ、壁山?」
「ああ」
「「ハハッ」」
振り向くと寝袋を持って土門が上がって来た。しかも同じ理由だったので円堂と瑞貴は苦笑する。
それから三人は円堂、瑞貴、土門の順で両腕を後頭部に当てて倒れた状態で星を見上げる。
「なぁ」
「「ん?」」
「あのどこかに、あいつらの星があるのかな?」
「エイリア学園の? どうなんだろう。俺にはわからないや」
彼らの正体を三人の中で唯一知る瑞貴は密かに苦笑した。
「知ってるか? 今見えてる星の光ってさ、何百年とか前の光かもしれないんだぜ」
「どういう意味だ?」
「宇宙ってさ、光の速度で走っても広すぎるんだ。だから、今この地球に到達した光は何千年前とか何百万年前とかの光かもしれないんだってさ」
「飛鳥って物知りなんだね」
「へー。宇宙ってスッゲー広いんだなあ」
「それに比べたら、俺たちってスッゴイちっぽけなもんだよ」
「そうかな?」
円堂は星空を見上げたまま上半身を起こし、瑞貴と土門は円堂に目を向ける。
「星の光は地球を目指してるんだよ。地球っていうゴールをさ」
「地球はゴールかぁ……」
「何千年、何万年っていう時間が俺たちに降り注いでるんだろ? この地球に向かって」
「確かにね」
「そうだな」
瑞貴と土門も上半身を起こして円堂と同じように星を見上げた。
「……ねえ搭子さん、ちょっと聞いていいかしら?」
「何?」
「円堂くんのことが好きなの?」
「好きだよ。ああいう奴大好きだ」
即答した搭子だがそこには恋愛感情は感じ取れない。
「男の子としてですか?」
「そんなの関係ないだろ。友達として、サッカー仲間として大好きだよ」
その答えに夏未と秋はホッとした表情をする。逆に瑞貴は、青春だなぁ、と心の中で思っていた。
「瑞貴先輩は好きな人はいないんですか?」
「私? うーん……」
瑞貴は考えてみると脳裏に円堂の姿が思い浮かんだが、すぐに打ち消した。
「友達としてなら全員好きだけど、男の子としてはいないな」
「円堂くんは?」
「相棒」
「豪炎寺くんは?」
「面倒見がいい人」
「お兄ちゃんは?」
「頭がいいよね」
「風丸はどうなんだ?」
「優しい人だな」
この調子じゃ他のメンバーもそうだろう、恋愛方面として少しも脈がないことに哀れに思った女子組であった。
……しばらく経って、テントからは寝息が聞こえる。だが瑞貴はなんだか寝付けなくて目を覚まし、気分転換に外に出た。
「ん? わぁ……!」
キャンプファイヤーをしている間は気にかけなかったが、空を見上げると一面に煌めく星たちに見惚れる。
「――あれ? 瑞貴じゃないか」
「えっ?」
「こっちこっち」
声をかけられて顔を周辺に巡らすと、呼びかける声でキャラバンの屋根に目を向ける。そこには円堂がいた。
「瑞貴も眠れないのか?」
「ちょっとね。守は?」
「俺は壁山のイビキがうるさくて……。なあ、瑞貴もこっちで寝ようぜ」
こんな山の中で星を見上げながら眠る機会は滅多にないだろう。そう思った瑞貴は寝袋をテントからとり、静かにキャラバンの中に入って屋根に上る。
「確かに塀吾郎のイビキはスゴかったね」
「だろ?」
そう言って二人はボーッと星空を見上げる。
「――隣、いいか?」
「やっぱ、壁山?」
「ああ」
「「ハハッ」」
振り向くと寝袋を持って土門が上がって来た。しかも同じ理由だったので円堂と瑞貴は苦笑する。
それから三人は円堂、瑞貴、土門の順で両腕を後頭部に当てて倒れた状態で星を見上げる。
「なぁ」
「「ん?」」
「あのどこかに、あいつらの星があるのかな?」
「エイリア学園の? どうなんだろう。俺にはわからないや」
彼らの正体を三人の中で唯一知る瑞貴は密かに苦笑した。
「知ってるか? 今見えてる星の光ってさ、何百年とか前の光かもしれないんだぜ」
「どういう意味だ?」
「宇宙ってさ、光の速度で走っても広すぎるんだ。だから、今この地球に到達した光は何千年前とか何百万年前とかの光かもしれないんだってさ」
「飛鳥って物知りなんだね」
「へー。宇宙ってスッゲー広いんだなあ」
「それに比べたら、俺たちってスッゴイちっぽけなもんだよ」
「そうかな?」
円堂は星空を見上げたまま上半身を起こし、瑞貴と土門は円堂に目を向ける。
「星の光は地球を目指してるんだよ。地球っていうゴールをさ」
「地球はゴールかぁ……」
「何千年、何万年っていう時間が俺たちに降り注いでるんだろ? この地球に向かって」
「確かにね」
「そうだな」
瑞貴と土門も上半身を起こして円堂と同じように星を見上げた。