伝説のストライカーを探せ!
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「何やってんだ?」
「あっ、一郎太」
「マジン・ザ・ハンドを、もっと素早く出すために」
「回転にぃ~体を~慣らしてるんだぁ~!」
着地した円堂は体をフラフラとして目を回している。それでも「も、もういっちょう~」と別の丸太におぼつかない手で伸ばそうとすると、搭子が円堂の手をつかんで丸太をつかませてくれた。
「サンキュ~搭子~」
「よーし、あたしも!」
「おい。何も搭子が付き合うことないだろう」
「ザ・タワーにも役に立つ。やるぞ、円堂!」
「オウッ!」
そして二人同時に飛び出して叫びながら回りだす。
「これで…勝てるのか……?」
「アハハ……」
意味不明な特訓に風丸は半目で見つめ瑞貴は苦笑するしかなかった。
「私たちは向こうで特訓しようか」
「えっ?」
「あれ? 一緒に特訓しようと誘ってくれたんじゃないの?」
キャラバンで言い終える前に円堂たちに連れ去られた瑞貴が、まさか覚えてくれたと思っておらず風丸は顔を赤くする。
「い、いや。その通りだ」
「じゃあいこっか。このままここにいれば『シューティングアローの役にも立つぞ!』とか言ってやらされかねないし……」
円堂たちならやりかねない、風丸はそう思った。
――特訓もひと段落して、全員広場で目金とマネージャーたちが作ってくれたおにぎりを食べることにした。
「おぉ~!」
「「「「「いっただきまーす!!」」」」」
「待って。手は洗ったのかしら?」
ズイッと一斉に目の前に突き出された綺麗な手に、夏未は「よろしい」と答える。そして仕切り直して……。
「「「「「いっただきまーす!!」」」」」
再度挨拶をしたみんなはおにぎりを取って食べていく。
「僕も握ったんですよ。いやー芸術的な出来栄えで……特にウメの入ったおにぎりに注目してください! 一つ一つ潰して……ちょ、ちょおっと! 聞いてくださいよぉ!」
食べていることに夢中の選手は誰も目金の言い分を聞いていない。
「ほら守、ご飯粒がついてるよ」
「ん。サンキュー」
一気に両手のおにぎりを食べているせいか、口の周りに米粒がついていたので、瑞貴はそれを取って自らの口に運ぶ。
「「「「「瑞貴/ちゃん/先輩!!」」」」」
「わっ! な、何々?」
鬼道と風丸と秋と夏未と春奈が声をそろえて怒鳴ると、瑞貴はビクッと体を震わす。一之瀬と土門はアメリカにいたせいか耐性がついたようで、まだ許容範囲らしい。
「あれ? 監督は?」
「そういや、いないっスね」
ふと土門が気づくと壁山もみんなも気づいた。どこにいったのだろうと思っていると、噂をすればなんとやら、瞳子が戻って来た。
「みんな、自主トレで汗かいたでしょう。近くにお風呂があるから、すぐに入って来なさい」
「「「「「おおぉぉおおお!」」」」」
こんな山の中で、まさかの風呂があったことに全員喜ぶ。瞳子が案内してくれた露天風呂に着いたときには夕方になり、混浴なので男女別々の更衣室で水着に着替える。
「温泉っスよ、温泉!」
「源泉かけ流しでヤンス!」
「秘湯ってやつだな」
「汗でベトベトだよ……」
男子組は特訓で流した汗を早く洗い流したくて着替え始める。
「――円堂! 一緒に入ろうぜ!」
突然扉が開かれて現れた搭子を確認して一拍――。
「「「「「うわああぁぁあああ!!」」」」」
この叫び声が山全体に響き渡ったとかないとか……。
「何やってんの搭子ちゃん!」
続いて搭子のうしろから現れた瑞貴は、男子に向かって「みんな、ごめんね!」と言って搭子を引きずって扉を閉めた。
「い、一之瀬……。お前、瑞貴ちゃんの前で着替えたりしてないよな?」
「そんなことするわけないだろ!」
瑞貴だってバッチリみんなの着替え中の姿を見たはずなのに、平然としていた。もちろんそれは元の世界で、幼いとはいえ弟と一緒に風呂に入ったから耐性がついただけである。
「あっ、一郎太」
「マジン・ザ・ハンドを、もっと素早く出すために」
「回転にぃ~体を~慣らしてるんだぁ~!」
着地した円堂は体をフラフラとして目を回している。それでも「も、もういっちょう~」と別の丸太におぼつかない手で伸ばそうとすると、搭子が円堂の手をつかんで丸太をつかませてくれた。
「サンキュ~搭子~」
「よーし、あたしも!」
「おい。何も搭子が付き合うことないだろう」
「ザ・タワーにも役に立つ。やるぞ、円堂!」
「オウッ!」
そして二人同時に飛び出して叫びながら回りだす。
「これで…勝てるのか……?」
「アハハ……」
意味不明な特訓に風丸は半目で見つめ瑞貴は苦笑するしかなかった。
「私たちは向こうで特訓しようか」
「えっ?」
「あれ? 一緒に特訓しようと誘ってくれたんじゃないの?」
キャラバンで言い終える前に円堂たちに連れ去られた瑞貴が、まさか覚えてくれたと思っておらず風丸は顔を赤くする。
「い、いや。その通りだ」
「じゃあいこっか。このままここにいれば『シューティングアローの役にも立つぞ!』とか言ってやらされかねないし……」
円堂たちならやりかねない、風丸はそう思った。
――特訓もひと段落して、全員広場で目金とマネージャーたちが作ってくれたおにぎりを食べることにした。
「おぉ~!」
「「「「「いっただきまーす!!」」」」」
「待って。手は洗ったのかしら?」
ズイッと一斉に目の前に突き出された綺麗な手に、夏未は「よろしい」と答える。そして仕切り直して……。
「「「「「いっただきまーす!!」」」」」
再度挨拶をしたみんなはおにぎりを取って食べていく。
「僕も握ったんですよ。いやー芸術的な出来栄えで……特にウメの入ったおにぎりに注目してください! 一つ一つ潰して……ちょ、ちょおっと! 聞いてくださいよぉ!」
食べていることに夢中の選手は誰も目金の言い分を聞いていない。
「ほら守、ご飯粒がついてるよ」
「ん。サンキュー」
一気に両手のおにぎりを食べているせいか、口の周りに米粒がついていたので、瑞貴はそれを取って自らの口に運ぶ。
「「「「「瑞貴/ちゃん/先輩!!」」」」」
「わっ! な、何々?」
鬼道と風丸と秋と夏未と春奈が声をそろえて怒鳴ると、瑞貴はビクッと体を震わす。一之瀬と土門はアメリカにいたせいか耐性がついたようで、まだ許容範囲らしい。
「あれ? 監督は?」
「そういや、いないっスね」
ふと土門が気づくと壁山もみんなも気づいた。どこにいったのだろうと思っていると、噂をすればなんとやら、瞳子が戻って来た。
「みんな、自主トレで汗かいたでしょう。近くにお風呂があるから、すぐに入って来なさい」
「「「「「おおぉぉおおお!」」」」」
こんな山の中で、まさかの風呂があったことに全員喜ぶ。瞳子が案内してくれた露天風呂に着いたときには夕方になり、混浴なので男女別々の更衣室で水着に着替える。
「温泉っスよ、温泉!」
「源泉かけ流しでヤンス!」
「秘湯ってやつだな」
「汗でベトベトだよ……」
男子組は特訓で流した汗を早く洗い流したくて着替え始める。
「――円堂! 一緒に入ろうぜ!」
突然扉が開かれて現れた搭子を確認して一拍――。
「「「「「うわああぁぁあああ!!」」」」」
この叫び声が山全体に響き渡ったとかないとか……。
「何やってんの搭子ちゃん!」
続いて搭子のうしろから現れた瑞貴は、男子に向かって「みんな、ごめんね!」と言って搭子を引きずって扉を閉めた。
「い、一之瀬……。お前、瑞貴ちゃんの前で着替えたりしてないよな?」
「そんなことするわけないだろ!」
瑞貴だってバッチリみんなの着替え中の姿を見たはずなのに、平然としていた。もちろんそれは元の世界で、幼いとはいえ弟と一緒に風呂に入ったから耐性がついただけである。