脅威! エイリア学園!!
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「瑞貴、お前も気づいたか。あいつらのプレーに」
「うん。私もどんどんカットするから有人もお願い」
「任せろ」
鬼道はそう言って今度は風丸のそばに寄り、「次に俺が取ったら上がってくれ」と言うと、豪炎寺にも伝えた。
ゴルレオからのゴールキックで、イオにボールが渡る。止めようと染岡と搭子と一之瀬が上がるが、イオはグリンゴにパスをする。グリンゴは一度イオにボールを渡して次にガニメデに送られる。
(来た!)
タイミングを見計らった鬼道は、ガニメデがパンドラにパスする前にカットした。
《今度は鬼道がカットしたー!》
「いけぇ! 豪炎寺! 風丸!」
鬼道が今度は豪炎寺と風丸にパスを送り、二人は同時に蹴ってボールを上空に上げる。
「「炎の風見鶏!」」
だがこれもゴールから大きく外れてしまった。しかも着地すら豪炎寺は失敗した。あからさまにタイミングがズレたことを示している。
《失敗です! なんと雷門中、またもや必殺技決まらず!》
「そんなことってあるのかよ……。豪炎寺が二回も外すなんて……」
雷門イレブンの心境を土門飛鳥が代表するように呟く。瑞貴は気づかれないよう視界の端で笑っている男たちを見て、さらに苦悩する表情を浮かべる豪炎寺を見る。……彼は妹の豪炎寺夕香を人質に取られているのだ。それがプレーに支障ができている。
そして前半終了のホイッスルが鳴った。13対0、エイリア学園が大きくリードしている。
「井上さん」
「はい」
瞳子はベンチに向かう瑞貴を呼び止めると少し話しをして、それを了承した瑞貴は誰にも気づかれないように屋上の陰に隠れて携帯電話を取る。
「――あっ、鬼瓦さん? ちょっと頼みたいことがあるんですけど……」
ベンチに戻った雷門イレブンは瑞貴と鬼道がどうしてパスをカットできたのか聞くと、攻撃パターンがあると答えた。
「例えば、あのMFが中盤にボールを取ったときは、一度右のDFに下げてディフェンスで体勢を立て直す。左のMFがライン際でボールを取ったときは、うしろのDFを通して女のMFに戻す……」
「そうか。それであそこに来るってわかったのか」
「いつの間にそんなこと!」
「スゲェぜ、瑞貴! 鬼道! やっぱりお前たちは天才プレーヤーと天才ゲームメーカーだ! って、ありゃ!? 瑞貴は?」
一之瀬や搭子や円堂が感心するが、いつも円堂の隣にいる瑞貴がその場にいなかった。
「ここにいるよ」
顔を向ければ、電話を終えた瑞貴は素早く壁山のうしろに移動していた。みんなも気づいたので、瑞貴は元の円堂の隣に移動する。
「でも、これならいけるな!」
「奴らの攻撃パターンさえわかりゃ、こっちのもの! 後半は点取ってくぜ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
希望が見えて風丸や染岡たちが喜び合う中、豪炎寺は男たちに目を向けていた。
「うん。私もどんどんカットするから有人もお願い」
「任せろ」
鬼道はそう言って今度は風丸のそばに寄り、「次に俺が取ったら上がってくれ」と言うと、豪炎寺にも伝えた。
ゴルレオからのゴールキックで、イオにボールが渡る。止めようと染岡と搭子と一之瀬が上がるが、イオはグリンゴにパスをする。グリンゴは一度イオにボールを渡して次にガニメデに送られる。
(来た!)
タイミングを見計らった鬼道は、ガニメデがパンドラにパスする前にカットした。
《今度は鬼道がカットしたー!》
「いけぇ! 豪炎寺! 風丸!」
鬼道が今度は豪炎寺と風丸にパスを送り、二人は同時に蹴ってボールを上空に上げる。
「「炎の風見鶏!」」
だがこれもゴールから大きく外れてしまった。しかも着地すら豪炎寺は失敗した。あからさまにタイミングがズレたことを示している。
《失敗です! なんと雷門中、またもや必殺技決まらず!》
「そんなことってあるのかよ……。豪炎寺が二回も外すなんて……」
雷門イレブンの心境を土門飛鳥が代表するように呟く。瑞貴は気づかれないよう視界の端で笑っている男たちを見て、さらに苦悩する表情を浮かべる豪炎寺を見る。……彼は妹の豪炎寺夕香を人質に取られているのだ。それがプレーに支障ができている。
そして前半終了のホイッスルが鳴った。13対0、エイリア学園が大きくリードしている。
「井上さん」
「はい」
瞳子はベンチに向かう瑞貴を呼び止めると少し話しをして、それを了承した瑞貴は誰にも気づかれないように屋上の陰に隠れて携帯電話を取る。
「――あっ、鬼瓦さん? ちょっと頼みたいことがあるんですけど……」
ベンチに戻った雷門イレブンは瑞貴と鬼道がどうしてパスをカットできたのか聞くと、攻撃パターンがあると答えた。
「例えば、あのMFが中盤にボールを取ったときは、一度右のDFに下げてディフェンスで体勢を立て直す。左のMFがライン際でボールを取ったときは、うしろのDFを通して女のMFに戻す……」
「そうか。それであそこに来るってわかったのか」
「いつの間にそんなこと!」
「スゲェぜ、瑞貴! 鬼道! やっぱりお前たちは天才プレーヤーと天才ゲームメーカーだ! って、ありゃ!? 瑞貴は?」
一之瀬や搭子や円堂が感心するが、いつも円堂の隣にいる瑞貴がその場にいなかった。
「ここにいるよ」
顔を向ければ、電話を終えた瑞貴は素早く壁山のうしろに移動していた。みんなも気づいたので、瑞貴は元の円堂の隣に移動する。
「でも、これならいけるな!」
「奴らの攻撃パターンさえわかりゃ、こっちのもの! 後半は点取ってくぜ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
希望が見えて風丸や染岡たちが喜び合う中、豪炎寺は男たちに目を向けていた。