倒せ! 黒の11人!!
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壁山が見つけたのはエイリア学園が使っていた黒いサッカーボール。試しに円堂が持ち上げてみると、あまりの重さに耐え切れず落としてしまった。ズシンッという音が響くくらい、それは鉛のような重さだった。
「お、重い……。こんな物を軽々と蹴っていたのか……」
円堂の脳裏に浮かぶのは、これと同じボールで軽々とリフティングやヘディングをしたエイリア学園。持ち上げるのですら困難なのに、自由にプレーできた彼らの力は驚くばかりだった。
「どれどれ。私にも持たせて」
「これ、結構重いぞ」
瑞貴も試しにボールを持ち上げようとしたので円堂が止める。すると瑞貴はヒョイッという効果音が出るように軽々と持ち上げれた。
「「「「「えぇっ!?」」」」」
「リフティングはムリだけど……そんなに重くないじゃん」
片手で持ってダンベルのように持ち上げる瑞貴に、部員一同は唖然とした。
「瑞貴さん、まさか宇宙人とか言わないでヤンスよね?」
「よし鉄平。これをぶつけてやろう」
「わぁー! ごめんなさいでヤンス~!」
ボールを構えてマジでやるという目で睨んだ瑞貴に、栗松は涙目になって謝った。
「――全員動くな!」
別の方向から聞こえた声に振り向くと、黒いスーツを着た十人の男性女性がいた。
「もう逃がさんぞ。エイリア学園の宇宙人!」
「えっ!?」
「俺たちのこと!?」
円堂や風丸一郎太を始め、エイリア学園と間違われていることにみんな困惑する。
「財前総理はどこだ! どこへ連れ去った!?」
「あの、ちょっと私たちは――」
「黙れ! その黒いサッカーボールが何よりの証拠だ!」
「違う! 違います! これは池に落ちてて……」
「惚けるつもりか」
「本当です!」
「信じてください!」
円堂と瑞貴が黒服の男――角巣英二へ必死に説得するが聞いてもらえない。
「警察には話が通ってるんじゃなかったのか?」
「私に言われても……」
「我々は、総理大臣警護のSPだ」
鬼道有人は話が違うことに夏未に尋ねるが、彼女も事情がわからないらしい。それもそのはず、彼らは警察とは違う立場に属するので話は届いていないのだ。
「だからといって、いきなり宇宙人呼ばわりするなんて失礼じゃありませんか!」
「うん!」
「――宇宙人はどこだ!?」
風丸と壁山が反論していると、別の声が聞こえた。その先には瑞貴たちと同い年くらいの女の子で、彼女もSPと同じ黒いスーツを着ている。彼女の名は財前搭子。
「だから、私たちは宇宙人じゃないって!」
「俺たちはフットボールフロンティアで優勝した――」
「動かぬ証拠があるのに、往生際の悪い宇宙人ね」
搭子は瑞貴が持っているボールに目を向けて言う。
「何度言ったらわかるんだ! 俺たちは宇宙人じゃない!!」
「私たちはれっきとした人間です!」
「キャプテンと瑞貴さんの言う通りでヤンス!」
「俺たちのどこが宇宙人に見えるんだよ!」
「疑うにもほどがある!」
「うん!」
栗松と染岡と風丸と壁山は円堂と瑞貴の言葉に賛同するが、搭子は腕を組んで笑う。
「お、重い……。こんな物を軽々と蹴っていたのか……」
円堂の脳裏に浮かぶのは、これと同じボールで軽々とリフティングやヘディングをしたエイリア学園。持ち上げるのですら困難なのに、自由にプレーできた彼らの力は驚くばかりだった。
「どれどれ。私にも持たせて」
「これ、結構重いぞ」
瑞貴も試しにボールを持ち上げようとしたので円堂が止める。すると瑞貴はヒョイッという効果音が出るように軽々と持ち上げれた。
「「「「「えぇっ!?」」」」」
「リフティングはムリだけど……そんなに重くないじゃん」
片手で持ってダンベルのように持ち上げる瑞貴に、部員一同は唖然とした。
「瑞貴さん、まさか宇宙人とか言わないでヤンスよね?」
「よし鉄平。これをぶつけてやろう」
「わぁー! ごめんなさいでヤンス~!」
ボールを構えてマジでやるという目で睨んだ瑞貴に、栗松は涙目になって謝った。
「――全員動くな!」
別の方向から聞こえた声に振り向くと、黒いスーツを着た十人の男性女性がいた。
「もう逃がさんぞ。エイリア学園の宇宙人!」
「えっ!?」
「俺たちのこと!?」
円堂や風丸一郎太を始め、エイリア学園と間違われていることにみんな困惑する。
「財前総理はどこだ! どこへ連れ去った!?」
「あの、ちょっと私たちは――」
「黙れ! その黒いサッカーボールが何よりの証拠だ!」
「違う! 違います! これは池に落ちてて……」
「惚けるつもりか」
「本当です!」
「信じてください!」
円堂と瑞貴が黒服の男――角巣英二へ必死に説得するが聞いてもらえない。
「警察には話が通ってるんじゃなかったのか?」
「私に言われても……」
「我々は、総理大臣警護のSPだ」
鬼道有人は話が違うことに夏未に尋ねるが、彼女も事情がわからないらしい。それもそのはず、彼らは警察とは違う立場に属するので話は届いていないのだ。
「だからといって、いきなり宇宙人呼ばわりするなんて失礼じゃありませんか!」
「うん!」
「――宇宙人はどこだ!?」
風丸と壁山が反論していると、別の声が聞こえた。その先には瑞貴たちと同い年くらいの女の子で、彼女もSPと同じ黒いスーツを着ている。彼女の名は財前搭子。
「だから、私たちは宇宙人じゃないって!」
「俺たちはフットボールフロンティアで優勝した――」
「動かぬ証拠があるのに、往生際の悪い宇宙人ね」
搭子は瑞貴が持っているボールに目を向けて言う。
「何度言ったらわかるんだ! 俺たちは宇宙人じゃない!!」
「私たちはれっきとした人間です!」
「キャプテンと瑞貴さんの言う通りでヤンス!」
「俺たちのどこが宇宙人に見えるんだよ!」
「疑うにもほどがある!」
「うん!」
栗松と染岡と風丸と壁山は円堂と瑞貴の言葉に賛同するが、搭子は腕を組んで笑う。