出撃! 雷門イレブン!!
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「もう起きて大丈夫なの?」
「昨日の傷、ちゃんと手当てした?」
二人はなるべく明るい声でそう言うも、円堂の顔は曇ったままだ。
「……あれから、どうなった?」
「うん……。それが――」
秋から事情を聞いた円堂はすぐに部屋に戻ったかと思うと、雷門のジャージに着替えて家を飛び出して行った。
「守! そんな体でどこ行くの!?」
「みんなのとこ!」
続いて瑞貴も秋も出ると温子に「失礼します」と礼を言って円堂のあとを追う。
「待って、円堂くん!」
「あまりムリするとケガに響くよ!」
それから三人は稲妻総合病院に着くと、団体部屋で入院着を着てベッドに横になったり座ったりしている少林寺歩と松野空介と半田と宍戸と影野がいた。
「円堂、瑞貴、このくらい大丈夫だって。大したケガじゃないんだからさ」
「うん……」
「そうだよ」
半田と影野と松野がそう言い宍戸も頷くが、円堂と瑞貴の顔は曇ったままだった。
「ケガしちゃったのは、俺の鍛え方が足りなかったからですよ……。特訓、行きましょうよ。キャプテン、瑞貴先輩……イッテ……!」
ムリに起きようとした少林寺を円堂がベッドに戻すために体を支え、瑞貴が布団を掛け直す。
「少林! ダメだ、ムチャするな!」
「特訓する前に悪化するよ」
「キャプテン……瑞貴先輩……。でも俺、悔しいんです……」
「もっと俺が強かったらいいのに……。そしたら、あんな奴らやっつけられるのに……!」
少林寺と半田の思いはここにいる誰もが一緒だった。それに瑞貴はハッとする。
(これが、ダークエンペラーズのキッカケになる……!?)
「みんなの気持ちはわかるけど、今はケガを直してくれ! みんなの仇は俺たちが取る! なっ、瑞貴!」
「…………」
「瑞貴?」
「あっ、うん! 任せて!」
そばにいた秋は円堂が腰に当てた拳が震えているのにも気づいたが、瑞貴がどことなく様子がおかしいことにも気づいた。
円堂と秋が先に病室を出ると、そのうしろを着いていこうとした瑞貴は扉の前で足を止めて振り向く。
「どうした?」
先に半田が声をかけてくれたが、瑞貴は一度目を閉じてから微笑む。
「絶対に怪我を治してね。治ったら一緒に特訓してエイリア学園を倒そう!」
それを聞いた彼らは一瞬呆気に取られたが、次いでニッと笑って「オウッ!」と答えてくれた。付け焼刃かもしれないが、少しでも彼らが『他』から手に入れた力を使って欲しくないからだ。
「昨日の傷、ちゃんと手当てした?」
二人はなるべく明るい声でそう言うも、円堂の顔は曇ったままだ。
「……あれから、どうなった?」
「うん……。それが――」
秋から事情を聞いた円堂はすぐに部屋に戻ったかと思うと、雷門のジャージに着替えて家を飛び出して行った。
「守! そんな体でどこ行くの!?」
「みんなのとこ!」
続いて瑞貴も秋も出ると温子に「失礼します」と礼を言って円堂のあとを追う。
「待って、円堂くん!」
「あまりムリするとケガに響くよ!」
それから三人は稲妻総合病院に着くと、団体部屋で入院着を着てベッドに横になったり座ったりしている少林寺歩と松野空介と半田と宍戸と影野がいた。
「円堂、瑞貴、このくらい大丈夫だって。大したケガじゃないんだからさ」
「うん……」
「そうだよ」
半田と影野と松野がそう言い宍戸も頷くが、円堂と瑞貴の顔は曇ったままだった。
「ケガしちゃったのは、俺の鍛え方が足りなかったからですよ……。特訓、行きましょうよ。キャプテン、瑞貴先輩……イッテ……!」
ムリに起きようとした少林寺を円堂がベッドに戻すために体を支え、瑞貴が布団を掛け直す。
「少林! ダメだ、ムチャするな!」
「特訓する前に悪化するよ」
「キャプテン……瑞貴先輩……。でも俺、悔しいんです……」
「もっと俺が強かったらいいのに……。そしたら、あんな奴らやっつけられるのに……!」
少林寺と半田の思いはここにいる誰もが一緒だった。それに瑞貴はハッとする。
(これが、ダークエンペラーズのキッカケになる……!?)
「みんなの気持ちはわかるけど、今はケガを直してくれ! みんなの仇は俺たちが取る! なっ、瑞貴!」
「…………」
「瑞貴?」
「あっ、うん! 任せて!」
そばにいた秋は円堂が腰に当てた拳が震えているのにも気づいたが、瑞貴がどことなく様子がおかしいことにも気づいた。
円堂と秋が先に病室を出ると、そのうしろを着いていこうとした瑞貴は扉の前で足を止めて振り向く。
「どうした?」
先に半田が声をかけてくれたが、瑞貴は一度目を閉じてから微笑む。
「絶対に怪我を治してね。治ったら一緒に特訓してエイリア学園を倒そう!」
それを聞いた彼らは一瞬呆気に取られたが、次いでニッと笑って「オウッ!」と答えてくれた。付け焼刃かもしれないが、少しでも彼らが『他』から手に入れた力を使って欲しくないからだ。