宇宙人が来た!
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それから稲妻総合病院に着くと、二人はそれぞれの病室へ向かうため別れる。豪炎寺は妹・豪炎寺夕香の元へ。そして瑞貴は――。
「次郎! 幸次郎! 私、勝ったよ!」
佐久間次郎と源田幸次郎の病室に来た瑞貴は嬉しさのあまりに扉を思いっきり開けた。あとで源田や看護婦に怒られるかもしれないが、そんなことは頭になかった。……だが、そこはもぬけの殻だった。
「次郎……幸次郎……?」
誰もいなかったようにベッドは綺麗に片づけられ、病室も彼らがいたという痕跡が跡形もなくなっていた。ただ退院したなら構わない。だけど瑞貴には嫌な予感がしてたまらなかった。
(防げなかった……!?)
できることなら悲劇を防ぎたかった。だから今までそういう発展がないようにお見舞いに行って話してきたが、結果的に彼らはいなくなってしまった。瑞貴はそっと扉を閉めて呆然としたまま廊下を歩く。
するととある病室が騒がしいことに気づいた。あそこは夕香の病室だ。
「瑞貴!」
「修也!?」
豪炎寺は嬉しそうに瑞貴に駆け寄って抱きしめた。思わぬことに瑞貴は目を白黒させる。
「夕香が…目を……覚ました……!」
瑞貴からは見えないが豪炎寺は恐らく泣いている。一年も眠り続けていた妹が目を覚ましてくれたことに心から嬉しいのだろう。瑞貴は豪炎寺の背中を落ち着かせるように何度も撫で、少しだけ自分の心も穏やかになってきた。
「すまない……」
「ううん。大丈――」
ドッカ――ンッ!!
「「なっ!?」」
突然の大きな爆発音に豪炎寺と瑞貴は窓の外を見ると煙が上がっていた。それは雷門中がある場所だ。
瑞貴と豪炎寺は慌てて病院の外へ出て行くと、雷門中を中心に空まで不気味に暗く曇ってきた。
「次郎! 幸次郎! 私、勝ったよ!」
佐久間次郎と源田幸次郎の病室に来た瑞貴は嬉しさのあまりに扉を思いっきり開けた。あとで源田や看護婦に怒られるかもしれないが、そんなことは頭になかった。……だが、そこはもぬけの殻だった。
「次郎……幸次郎……?」
誰もいなかったようにベッドは綺麗に片づけられ、病室も彼らがいたという痕跡が跡形もなくなっていた。ただ退院したなら構わない。だけど瑞貴には嫌な予感がしてたまらなかった。
(防げなかった……!?)
できることなら悲劇を防ぎたかった。だから今までそういう発展がないようにお見舞いに行って話してきたが、結果的に彼らはいなくなってしまった。瑞貴はそっと扉を閉めて呆然としたまま廊下を歩く。
するととある病室が騒がしいことに気づいた。あそこは夕香の病室だ。
「瑞貴!」
「修也!?」
豪炎寺は嬉しそうに瑞貴に駆け寄って抱きしめた。思わぬことに瑞貴は目を白黒させる。
「夕香が…目を……覚ました……!」
瑞貴からは見えないが豪炎寺は恐らく泣いている。一年も眠り続けていた妹が目を覚ましてくれたことに心から嬉しいのだろう。瑞貴は豪炎寺の背中を落ち着かせるように何度も撫で、少しだけ自分の心も穏やかになってきた。
「すまない……」
「ううん。大丈――」
ドッカ――ンッ!!
「「なっ!?」」
突然の大きな爆発音に豪炎寺と瑞貴は窓の外を見ると煙が上がっていた。それは雷門中がある場所だ。
瑞貴と豪炎寺は慌てて病院の外へ出て行くと、雷門中を中心に空まで不気味に暗く曇ってきた。