「ゴールには近づかせない！」

「円堂だけじゃない！」

「俺たちみんなで守るっス！」

「ダッシュストーム！」


デメテルの周りから現れたカマイタチのような風で三人は吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。


「一郎太！　マックス！　塀吾郎！」


しかし息をつく間もなくデメテルは必殺技の体勢をとる。


「ディフェクトバスター！」

「ゴッドハンド！」


だがこれも破られ世宇子に追加点が入った。すると松野が腕を抑えてうずくまっていた。


｢｢マックス！｣｣


異常を察した瑞貴と円堂は松野の元へ駆け寄る。


「大丈夫か？」

「腕を痛めたの？」

「すまない円堂、瑞貴……。止められなかった……」

「そんなこと気にするな」

「とにかく手当てを！」


ケガの様子を診るが、松野はあまりの痛さのせいか顔をゆがめると、音無春奈は「選手交代をお願いします！」と言った。


「無謀にも神に挑むからだ」

「なんだと!?」

「ダメだよ竜吾！　ワザとやったわけじゃない。ここで問題を起こしたら竜吾が退場になっちゃうよ！」


ベンチで松野は春奈から手当てを受け、少林寺歩が交代として出ることになった。

「俺、がんばってきます」

「頼んだよ……」


松野のポジションに少林寺が入り試合が再開される。またボールがデメテルにボールが渡ると、土門と少林寺と栗松が走り出す。


「好き勝手させるかよ！」

「全員サッカー！」

「それが、雷門サッカーでヤンス！」

「ダッシュストーム！」


再び三人が弾き飛ばされ、ボールはヘラの足元に渡った。


「ディバインアロー！」

「爆裂パンチ！」


円堂が爆裂パンチで対抗するもボールはまた円堂ごとゴールに入った。