最後の決戦!
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瑞貴は影山に狙われ、豪炎寺の妹の事故には影山がかかっている。それを思い出した円堂は苦しいのは自分だけじゃないとわかり、呼吸を整えた。それに瑞貴と豪炎寺も微笑を浮かべて頷く。
「守」
「円堂くん」
「円堂くん」
「「「「「円堂/くん」」」」」
「「「「キャプテン」」」」
瑞貴、木野秋と夏未、二年生や一年生のみんなが声をかけ、円堂は拳を解いて一つ息を吐く。
「監督…みんな……。こんなに俺を思ってくれる仲間……みんなに会えたのはサッカーのおかげなんだ。影山は憎い。けどその気持ちでプレーしたくない。サッカーは楽しくて面白くて、ワクワクする。一つのボールにみんなが熱い気持ちをぶつける、最高のスポーツなんだ! だから、この試合も、俺はいつもの…俺たちのサッカーをする。みんなと優勝を目指す。――サッカーが好きだから!」
円堂の答えにみんな笑顔で満足そうに頷いた。
「さあ! 試合の準備だ!」
「「はい!」」
瑞貴と円堂は顔を見合わせて頷き、準備をするために控え室に向かって走ると仲間もそれに続いていく。
(円堂……お前ならそういうと信じていた。瑞貴も……逃げずに立ち向かっていくと信じていた。影山のように恨みでサッカーを汚すのではなく、愛するからこそサッカーをする……)
響木は雷門中のキャプテンと副キャプテン――サッカー部全員の教え子に誇りを感じる。辛い特訓に耐え、決勝の舞台までやってきた。きっと、その痣だらけの体が答えてくれるはずだ。
瑞貴は隣の控え室でユニフォームに着替え、二枚の写真を見つめていた。そこには元の世界で幼い頃に撮った家族の写真と、ずっと支えてくれた親友の加藤綾香のツーショットだ。
(私、ここまで来たよ。トリップして不安なこともたくさんあったけど、守やみんながいたからがんばれた……。だから、絶対に勝ってくる!)
「瑞貴ー! そろそろ行こうぜー!」
「今行くー!」
控え室の外で聞こえた円堂の声に、瑞貴は写真をカバンにしまって控え室から出た。
――瑞貴たちがスタジアムに駆け出すと、観客席にはいつの間にか満員となっていた。観客席のうしろの席で神崎シンも見ていた。
「さあ。雷門中は勝ち、彼らは瑞貴を受け入れてくれるかな?」
《雷門中、四十年ぶりの出場でついにこの決勝戦まで上り詰めたー! 果たしてフットボールフロンティアの優勝をもぎ取ることができるのでしょうかー!?》
実況の角馬王将の声も聞こえ刻々と時間が迫ってくる。円堂と瑞貴は周りに集まった仲間を見る。
「いよいよ始まるんだな、決勝が! みんなとこの場所に立てて、信じられないくらい嬉しいよ!」
「私、このメンバーでサッカーをしてこれて本当によかった!」
「「みんなが俺/私たちの力なんだ!!」」
絶望的な状況なのに二人は笑っていた。マジン・ザ・ハンドを身につけることができなくても、世宇子に自分の必殺技が通用しないってわかっていても、全然あきらめていない。今までと同じ、今自分が出せる力の全てをぶつけて勝つつもりだ。
「守」
「円堂くん」
「円堂くん」
「「「「「円堂/くん」」」」」
「「「「キャプテン」」」」
瑞貴、木野秋と夏未、二年生や一年生のみんなが声をかけ、円堂は拳を解いて一つ息を吐く。
「監督…みんな……。こんなに俺を思ってくれる仲間……みんなに会えたのはサッカーのおかげなんだ。影山は憎い。けどその気持ちでプレーしたくない。サッカーは楽しくて面白くて、ワクワクする。一つのボールにみんなが熱い気持ちをぶつける、最高のスポーツなんだ! だから、この試合も、俺はいつもの…俺たちのサッカーをする。みんなと優勝を目指す。――サッカーが好きだから!」
円堂の答えにみんな笑顔で満足そうに頷いた。
「さあ! 試合の準備だ!」
「「はい!」」
瑞貴と円堂は顔を見合わせて頷き、準備をするために控え室に向かって走ると仲間もそれに続いていく。
(円堂……お前ならそういうと信じていた。瑞貴も……逃げずに立ち向かっていくと信じていた。影山のように恨みでサッカーを汚すのではなく、愛するからこそサッカーをする……)
響木は雷門中のキャプテンと副キャプテン――サッカー部全員の教え子に誇りを感じる。辛い特訓に耐え、決勝の舞台までやってきた。きっと、その痣だらけの体が答えてくれるはずだ。
瑞貴は隣の控え室でユニフォームに着替え、二枚の写真を見つめていた。そこには元の世界で幼い頃に撮った家族の写真と、ずっと支えてくれた親友の加藤綾香のツーショットだ。
(私、ここまで来たよ。トリップして不安なこともたくさんあったけど、守やみんながいたからがんばれた……。だから、絶対に勝ってくる!)
「瑞貴ー! そろそろ行こうぜー!」
「今行くー!」
控え室の外で聞こえた円堂の声に、瑞貴は写真をカバンにしまって控え室から出た。
――瑞貴たちがスタジアムに駆け出すと、観客席にはいつの間にか満員となっていた。観客席のうしろの席で神崎シンも見ていた。
「さあ。雷門中は勝ち、彼らは瑞貴を受け入れてくれるかな?」
《雷門中、四十年ぶりの出場でついにこの決勝戦まで上り詰めたー! 果たしてフットボールフロンティアの優勝をもぎ取ることができるのでしょうかー!?》
実況の角馬王将の声も聞こえ刻々と時間が迫ってくる。円堂と瑞貴は周りに集まった仲間を見る。
「いよいよ始まるんだな、決勝が! みんなとこの場所に立てて、信じられないくらい嬉しいよ!」
「私、このメンバーでサッカーをしてこれて本当によかった!」
「「みんなが俺/私たちの力なんだ!!」」
絶望的な状況なのに二人は笑っていた。マジン・ザ・ハンドを身につけることができなくても、世宇子に自分の必殺技が通用しないってわかっていても、全然あきらめていない。今までと同じ、今自分が出せる力の全てをぶつけて勝つつもりだ。